ミルク・アレテイア。1
『ドリルっス!』
ドアバーン。
『…かっこいーね。』
『かっこいいですね。』
ルンルンちゃんが遊びにきた。
まだドリルを気に入ってるみたいだ。
ドアに穴を開けないところに、
ルンルンちゃんの成長を感じる。
正座しながら、
その横にドリルを取り外して置いた。
『ルンルン、お酒持ってきたッス!』
『え?』
『ルンルンちゃん、お酒なんて飲めちゃうの?』
『ふふふー。
ルンルンは、こー見えて大人ッスからね!』
『…お酒…』
『だから、歌ちゃん、夢ちゃんもー!
一緒に飲むッス!』
『…お酒…』
お酒を見つめながら興味津々な夢ちゃん。
『夢ちゃん先輩、お酒飲めるんですか?』
『…飲んだことない…』
目をキラキラさせている。
『私も、あんまり飲めないですけど…』
キラキラしている夢ちゃんをチラッと見て、
『みんなで飲んじゃいましょう』
『いいの? やた♪』
『わあーいッス!』
甘い甘いお酒。
ミルク・アレテイア。
コップの中のミルク・アレテイアを
すんすんしながら、キラキラしている夢ちゃん。
『あ。すごく甘くて美味しいですねー』
一口飲んだ歌ちゃんが、
再び夢ちゃんに視線を戻すと、
夢ちゃんのミルク・アレテイアはからっぽ。
『あれ?』
『夢ちゃん先輩?』
夢ちゃんは
ニコニコしていてふにゃふにゃしている。
『ぜ、全部、飲んじゃったんですか?!』
『うん。ニコニコ。甘かった!』
『だ、大丈夫ですか?』
『うん。ふにゃふにゃ。』
『?』
『ニコニコ。ふにゃふにゃ。』
どう見ても大丈夫じゃなさそう。
『夢ちゃん、ふにゃふにゃしてるッス!』
『んふふ。ふにゃふにゃっす』
『だ、大丈夫ですかー?』
『たのしいよー』
歌ちゃんは
夢ちゃんがニコニコしているので、
ちょっと心配だけど…まあ、
ご機嫌さんみたいだし、いいかな…
…と、思ったのが いけなかった。




