うまくあろうとするな。
僕
『決められたもの。それを疑います。』
店員さん
『こんにちは。なんでしょう?』
僕
『こうあるべきだ。それを疑います。』
店員さん
『お昼休憩の時間なくなりますよ?』
僕
『食券を買ってください?
そんなの嘘だ! 常識を打ち破れ! 』
店員さん
『ああ。そんな感じなんですね。今回は』
僕
『僕は食券なんて買わない。自由だ。』
店員さん
『そうすると食べらんないんですよ。
おなかすいちゃいますよ?』
僕
『おなかすいたまま午後は頑張れないかも』
店員
『はい。食券、買ってくださいね』
僕
『……今回だけは、仕方ない。命懸けの妥協』
店員さん
『はい。そうしたら、このピーピーでお呼びしますので、ピーピー鳴ったらカウンターヘ……』
僕
『嘘だ! そんなの……
どうしてみんな疑わないんだ!
人間はもっと自由だ。本来は獣だ。革命を』
店員さん
『ピーピー。それはこの世の真実です。』
僕
『ああ。なんだか美味しそうな匂いがしてきた。負けるな!美味しそうを疑え! 』
店員さん
『ふふふ。ハンバーグランチおまたせしました。』
僕
『あ。やったー! ハンバーグに旗が立ってる。これはどこの国なの?アルゼンチン?かわいい』
店員さん
『ふふふ。お箸やナプキンなんかはカウンターから、必要なだけを持って行ってくださいね。』
僕
『お箸を疑え! ナプキンを拒否せよ。
かたにはまるな。美しくあるな! 上手にできようとするな! のど乾いた。』
店員さん
『ハンバーグって、
何で食べるのが正解なんですかね?』
僕
『え?』
店員さん
『ナイフとフォーク? お箸? あなたはどう思います?ハンバーグ。アルゼンチン。』
僕
『え? ど、どうしよう……僕そんなの考えたこともないや。今までどうやって食べていたんだっけ。あわわ。常識が壊れた。』
店員さん
『疑え、シリーズはもういいんですか?』
僕
『食べてから考えます。ハンバーグ冷めちゃう』
店員さん
『うふふ。今日もかわいい。』
ハンバーグおいしー。




