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マーガレット・フラフープ。



反対側では。


希望の音を奏でる、

ピアノが壊れてしまっていた。


エボニーの鍵に触れても、


「泥。」


と鳴り、


アイボリーの鍵に触れても、


「断罪。」


と鳴ったので、みんな心が、

泥だったし、断罪であった。


せめて、空はどうだろう?


夜空に、星が見えますか?



見えません。



だから、泥だし、断罪だった。



『ゆううつだなあ。』


『こんなふうに、終わりが来るのだろうね。』


誰のせいでもない、誰も悪くなんか無いのに、

泥はみんなの心を泥にして、


断罪は、目から光を奪った。



————


             


—まるまって、


からまって、

ぐったりとした


この土地にただひとつ残る、


沈黙のラジオから聞こえてきたのは……




「ああっーと!!!

ミラクルが起こりました!」



「わあ。わあ。」



反対側の、反対側の声。



『?……なんだろう?』



泥の中のみんなの胸に、ほんの少しだけ


ぎゅん。


とした「何か」が電光した。



——沈黙のラジオは続ける。



「わあ。わあ。」


「黄色いラインを、超えました!!」


「奇跡だ!わあ。わあ。」




泥の中のみんなの胸には、


さっきよりも強く強く、


ぎゅんぎゅん!


とした「何か」が電光石火した。




リキッドテンション・エクスペリエンス!!




まさか……そんな……!!



宇宙開闢以来の、果てしなきミラクル奇跡。




みんなは、立ち上がっていた!



泥を、けっとばして、


断罪を、やっつけていた!




『なんて素敵な世界!!』


『僕らだって……』


『そうさ! 僕らだって!!!』





満点の星空の下、



希望の音が鳴り響く!




マーガレット・フラフープ!!!




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