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全ての孤独な創作者たちへ。



『全ての孤独な創作者達へ。』


と、夢ちゃんが言った。


『なんですか?それ。』


と、歌ちゃんが言った。


『なんだかよくわかんない。…けど』


と、夢ちゃんが言った。


『けど?』


と、歌ちゃんが言った。


『今回はそーゆーお話みたい。』


と、夢ちゃんが言った。


「午後15時をお知らせします。」


と、ラジオが言った。


『……』


と、お魚さんが言った。



——



『…なんだか』


歌ちゃんが言った。


『なにー?』


夢ちゃんが言った。


『なんだか、少し変な感じです。』


歌ちゃんが言った。


『へん?』


夢ちゃんが言った。


「午後15時5分をお知らせします。」


ラジオが言った。


『………』


お魚さんが言った。



——



『やっぱり、どこかおかしいです』


歌ちゃんが、言葉を発した。


『僕、よくわかんないや』


夢ちゃんが、気持ちを音にした。


『うまく説明できないんですけど…』


歌ちゃんがモヤモヤを言語化した。


『今日はあたたかいね』


夢ちゃんが気温への所感を表明した。


『そうですねー』


歌ちゃんが同意した。


「午後15時10分をお知らせします」


ラジオが電波で声を届けた。


『………』


お魚さんが沈黙を続けた。



——



『』


カギかっこが余った。


『なんだろう、この変な感じ…』


歌。


『あんまんおいしい。』


夢ちゃんが、まるで生まれたての生物が初めて草原の匂いを嗅いだ時のような純粋な驚きと、冬の朝に布団から出た時のあの少しの勇気と少しの怠惰、そして昨日の夜に見た夢の続きが今ここで叶ったかのような、甘く切ない、それでいてやがて訪れる運命の時を受け入れたかのような、受け入れていないかのような、言った。

と言った。


「午後15時15分をおしらします」


ラジオが己の宿命に従い、その役割をはたす。

だが、それはラジオにとって決して苦では無かった。苦では無いどころか、己の存在意義を証明できる喜びにさえ溢れた、喜び。つまり喜びであって、喜んだ、のは、ラジオで。

言った。


『私もあんまん食べよっかな…』


歌。

先程までの違和感、つまり、変。を思考する事を放棄したかのような発言、は。

放棄してはいない。誤解の無いように願いたい。

雨はふっていない。とは、言っていない。

歌ちゃん、が


『私もあんまん食べよっかな…』


と言った。




『あんまんおいしいね』


『あんまんおいしいですね』


『あんまんおいしいね。』


『あんまんおいしいですね。』














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