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第79話 戦いは盤上を知ることから始まる 第4サーバーと十体の駒

ゲームのNPCと人間であるプレイヤーの意識が入れ替わった世界の話。ゲームマスターの思惑によって全ての仮NPCはダンジョンカジノでの命を賭けたスキルを使った能力勝負が始まった。第3戦として六衛田芽助、鯱千は対戦相手が味埜恒一、蜜坂環、と強者だと判断し身を隠しスキルを探していた。そして森の中で少年と出会う。少年は自身を聖火のカードだと名乗り、六衛田芽助が世界を守れる、力を受け継ぐに値する王の資質がどうかを判断するために六衛田芽助の脳内でモンスターチェスがしたいと言い出した。聖火のカードの力、敗北した相手のスキルを自身に継承できる能力が欲しかった田芽助らは応じることに。聖火の少年はルール説明と次の世界についての話をするのだが…。

「ええとそれでイグナイトバークさんと戦うゲームはモンスターチェスでしたっけ、普通のチェスと何が違うんですか。」


聖火のカードは質問にこたえた。


「オートチェスは分かるかな。ただオートじゃなくてシミュレーションストラテジーゲームですけど。君と僕でこの相性や攻撃力、防御力等の性能の違うモンスターを10種類生み出して戦うのさ。これは君のスキルテママリナネットの3から着想を得た、ってわけじゃなくてね。実は君の持っているスキルを作ったゲームマスターが第4サーバーに用意したゲームの一部なんだよ。まあ最初はDESSQモンスターをIPとして覚えてもらおうと試行錯誤して悩みながら作ったみたいだけど。」


聖火のカードは話を少し変えて第4サーバーの事を喋りはじめた。


「第4サーバーまできみが生き残れたり復活して再びDESSQのデスゲームに身を投じることになったらだけど、第4サーバーは学校がモチーフのSF電脳世界だよ。そこでは地位をめぐってNPCたちが争いを繰り広げる予定。予定ではスポーツを超えたネオスポーツ、ネオゲームで争うことになる人間は裏のアシスタントとして、テレビなら新人AD?みたいな感じで働いてもらおうとゲームマスターは考えているみたいだよー。まあこのダンジョンカジノで全員死んじゃったらお陀仏でお蔵入りだけどね。」


一息ついて聖火のカードはルールの説明を始めた。


「じゃあこれから詳細のルール説明をするから声変えまーす。えーとAI声、アシスタント声、こえ、あ!あった!よしじゃあ、説明しますよー。」


聖火のカードの少年、イグナイトバークはゲームのルールを話始めた。


「ゲーム名モンスターチェス、このゲームはチェスのように駒を動かし相手のキングモンスターを倒せば倒した方のプレイヤーの勝利。駒にはそれぞれ特性があってそれをどう使い分け、どういう布陣で動かすのか、何を犠牲にして何を守るのか。自分が有利になるように駒を動かすのが大事なポイントだね。」


聖火のAIアシスタント声が六衛田芽助の精神空間に響き渡る。彼の言葉が心地よく六衛田芽助は真剣に集中して話を聞いていた。


「駒の紹介の前にこの駒同士の相性があることを教えよう。例えば切る形の能力は植物系のモンスターに強く、また植物系のモンスターは動きが封じられたら終わりの鈍足に有利だったりね、これらのコツを理解することが重要だから覚えておいて。じゃあ一つずつ駒を教えよう。


まず一体目は、アクセルロールビー、カード所持プレイヤーレトファリックが交戦した大きな蜂のモンスターだね。これは針で敵を殺すかわりに自分も20秒行動できなくなる。針が通らないガーディアン系にはめっぽう弱いが、生き物系であればどんな相手でも殺せる。」


六衛田芽助は精神世界でメモ帳を生み出しそこに自分が勝つためにコツと駒の特性を書き始めた。


「じゃあ2体目はジジベム。君たち元Yobaseパーティー、現レトファリックと峰未雨パーティーが遺跡で出会った構造体モンスターだ。ジジベムパワーを動力原にしており、それぞれが陽極、陰極を操作し合体し砲撃の方に敵に打ちそして落とす。電気の通らない相手には不利だよ。


電気で相手を足止めしている間にメインアタッカーで攻撃するというのが一つの戦法かな。ジジベムが電気で相手に命中すればするほどジジベムを出現させることができジジベムが集まれば強化されたジガラットカムル

となりメインアタッカー並みの火力を出す。」


聖火のカードの少年はいつのまにか指示棒で六衛田芽助生徒に駒の説明をしていた。


「3体目はレミゾカ。これもレトファリック集団がモンスターハウスで出会った食虫植物のモンスター。モンスターを植物のつるで身動きが取れなくなったところを捕食する。生き物や小さな構造体であれば呑み込める。


呑み込めた相手の駒のモンスターはそのレミゾカの力となりより巨大化しあらゆるモンスターを捕食することができる。」


聖火のカードはメモをまとめている六衛田芽助の素直な勉強っぷりに感動し嬉しくなっていた。


「4体目はハカアマルゴブリン。これは君たちのレトファリックチームの主に峰未雨が交戦した袴を着たゴブリンのモンスターだね。一駒で4体なので数的有利で連携して相手のモンスターを攻撃して討伐することができる。対戦中それぞれのゴブリンにも指示を出せるから使う人によって強さが変わる。


ゴブリンで起訴戦闘力、俊敏性があり、基本誰でも有利だが、細かく考えると動きが遅い相手には有利で、不利は電気系などの攻撃だけと優秀なキャラクターだ。上手くいけば敵のキングもとれる。」


聖火のカードの少年はあまり覚えていない箇所なのかノートをめくり読みながら話始めた。


「それでえーとうーん確認してっと。あ、あったそうそう5体目はレバニーラフトフだ。六衛田芽助くん、君が北極のカードとの対戦で戦った狼のモンスターだ。覚えていると嬉しい。狼モンスターは一駒で3体とゴブリンより俊敏性があり優秀だと思うかもしれないが弱点がある。


3体の内一体は北極のカードテママリナネットのマークがありそいつを攻撃するとすぐにレバニーラフトフが3体とも死んでしまう。不利な対面は噛めない固い機械系や構造体と比較的多い、しかしレバニーラフトフの連携は動物の本能に従っても行われるため指示を出さなくても素晴らしい連携攻撃をしてくれる。」


精神世界でのスタッフらしきレバニーラフトフがカンペを噛んで持ってきたためそれを読むと『時間巻きで』書かれていたので聖火のカードは焦った。


「そうですね。ちゃんちゃん進みましょう。6体目はウェイターボガーディアン。これも六衛田芽助君が北極のカードとの戦闘で戦ったモンスター。ビームで攻撃する。レバニーラフトフやアクセルロールビーなどには強いがジジベムなど電気系が弱い。また動きにも規則性があるのが弱点なのでうまく誘導が必要。」


聖火のカードのそばにいたレバニーラフトフが餌を迫ってきたがガン無視して話を続けた。


「じゃあ次7体目はダースピックスケルトン。これは峰未雨が死線が欲しいと霧幕てたスケルトンのモンスターだね。基本的にもとは動きがとても遅い。死んでも一度だけ復活すると急に素早くなる。1駒で5体、不利対面が少なくアクセルロールビーの針も効かず優秀。ただ爆発等を2回あびるとすぐに死ぬ。」


聖火のカードは六衛田芽助がメモをいまだに真面目にとっている姿に感服し先生って嬉しい時こんな気持ちになるんだなと理解した。


「ありがとう田芽助くん。8体目はカノライム。カード所持プレイヤーレトファリックがlevel1で幸運のカードを手に入れたライムゴナールドレインの洞窟、推奨Level 25の場所にいたコウモリのモンスターだね。


1駒で3体。空中から攻撃して敵を倒すため移動が素早く戦況の悪い所に向かわせたたりして行動できる。不利対面が少なくガーディアンに対しても攻撃をちまちま与え続ければ倒せる。」


聖火のカードは自分がもし先生やキャスターとして現実世界で生まれていればもっと楽しかったのにと田芽助たちの世界に嫉妬した。


「いいなこれ。じゃあ切り替えて。9体目はホラノイエンノシンゴーレム、六衛田芽助、きみが戦った強力なボスだ。通称ホラノイゴーレム。こいつは動きが遅い代わりに攻撃されても全然HPが削れないボスキャラ。ビームで攻撃するが射程距離はそこまで長くない。攻略のカギはジジベムやレミゾカになってくる可能性が高い。」


聖火のカードは射程距離から自分と六衛田芽助との舎弟距離(舎弟として友達としての距離感)を考え色んな経験を一緒にしたいななんて思っていた。聖火のカードは大事な10体目について語り始めようとしていた。



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