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第76話 月伏廃人、峰未雨vs式部、血潮見決着 式部の誇りは砕けない、不運極点発動

ゲームのNPCと人間であるプレイヤーの意識が入れ替わった世界の話。ゲームマスターの思惑によって全ての仮NPCはダンジョンカジノでの命を賭けたスキルを使った能力勝負が始まった。第2戦として峰未雨はネガティブな月伏廃人とタッグを組んで対戦相手を殺さなければならなかった。月伏廃人は不運のカードの能力を得たのち峰未雨とともに対戦相手、獅子川一行の血潮見、式部と鉢合わせ勝負が始まった。月伏の能力によって式部の過去が描かれ、月伏廃人に負けないよう自分の武器熱意で攻撃を仕掛ける。 しかし絶対零度の心を持った月伏によって影の能力で血潮見と式部は危機に瀕してしまう。それでも式部は凍りつくような殺気を前に抗うが…。

血潮見は式部の言葉に感激し答えつつも否定した。


「ああ。折れない心は大切だ。でも漫画の主人公みたく強くなきゃ結局は今みたく圧倒的な強者に葬られちまう。」


式部が血潮見の言葉を聞いて屈託のないどこか諦観のある笑顔で答えた。


「血潮見、分かってるさ。 俺たちは、あいつには勝てねぇ。どれだけ抗っても、物語の流れは変わらない。この戦いは、きっと負けで終わる。


 でもな。負けると分かっていても踏み出した一歩は、

 勝つ奴よりも強ぇって、俺は信じてる。

 

 月伏廃人

 俺たちが倒れてもいい。

 だけど、この一瞬だけは、俺たちの物語だ。

 負け犬の吠え声だって、心に刻まれりゃ、充分だろ。」


月伏廃人は血潮見と式部に向けて感謝を込めた言葉を言いながら最後に話始めた。


「血潮見、式部君たちに出会えてよかった。血潮見漫画がすきなのは僕も同じだ。式部君の過去を能力で一部見させてもらって感動した。筋肉のために様々な大事なものをなげうつ姿に胸打たれた。」


月伏廃人は不運のカード、呪い能力の覚醒と空気のモンスターの力でもはや当本人の人格を失ってしまっていた。しかし血潮見式部の二人のおかげで彼は自我を取り戻せていた。


「君たちから大事なものを得たような気がするよ。ゲームバランスを覆すだけではなくゲームそのものをぶっ変えなきゃいけないってことをね。」


そういうと月伏廃人は圧倒的な強者のみが使える技を披露した。


「ゴスペラードの繭、解放、終末変生ラスト・メタモルフォーゼ


そういうと月伏廃人の身体は戦闘形態へと変化した。


不運極点フォーチュン・ゼロポイント


そう彼が言ったとたんゲームバランスが形を変えて崩れるように月伏廃人の一撃が血潮見式部を襲った。圧倒的な力に血潮見と式部もこれ以上は耐えられないと気づき月伏廃人に言葉を残した。


「俺らに勝ったんだ。漫画だと主人公と戦うまで、いや例え勇者と戦うことになっても絶対に生き残って見せろよ。」


式部も遺言を言った。


「筋肉があればどんな困難も乗り越えられる。月伏廃人、俺らを復活させなくてもいいから絶対勝ち続けろよ。」


彼らの言葉をしっかりと聞いた月伏廃人は技で彼らを葬った。


「ああ、ゲームマスターが作ったこのゲーム僕が変えて見せる。」


月伏は彼らの言葉を胸に刻みながらしっかりと答えた。

血潮見レタス、式部筋次の二人は美しく儚い蛍のような光とともに消滅した。

すると月伏廃人と峰未雨の前に次の画面が表示された。


[月伏廃人、峯未雨vs血潮見レタス、式部筋次、勝者、月伏廃人&峰未雨。]


画面が表示されたその後、血潮見と式部に捕まっていた峰未雨が駆け寄ってきた。

「ちょっと月伏くん! 無事なの? あたしが見たら幽霊と気体状のモンスターが現れて急に圧倒的な強さを手に入れて……何したの?」


彼はうつむいたまま、唇を震わせて答える。

「僕は……ただ、妬んでいただけだ。羨ましい、羨ましいって……」


峰未雨は目を丸くし、笑い混じりに肩を叩いた。

「へえ、妬みで敵を倒すって……新しいわね。結果オーライじゃん。」


だが彼女の軽口に月伏廃人はまたも反応した。

「……結果オーライ? 君は……強い体と可愛い顔を持っていて……それでも軽く僕を笑う。羨ましい、妬ましい……!」


峰未雨は先ほどの戦いを見て思った感情を述べた。


「あんた、戦っている時はかっこよくなるけど、何のイベントもない日常だとただキモイんだね。でもまあギャップはあるか。」


月伏廃人は峰未雨の言葉を聞いて約束の内容を再び聞いた。


「羨ましい。君みたいに明るく日々を過ごせればなあ。僕なんてなんのイベントがない日でもクラスメイトにいじられていじめられるんだ。ああ妬ましい。峰未雨さんと、ぐふ、と、ところで、僕の彼女になってくれるってのはほ、本当なのかな。」


峰未雨は月伏廃人の言葉に半分照れながら半分馬鹿にしたような口ぶりで答えた。


「べ、別に約束だから仕方なく期間限定で付き合ってあげてもいいかもね。ま、まあYobaseさんみたいな次の強い男が来るまでのつなぎってことなら付き合ってあげてもいいよ。」


月伏廃人は峰未雨の言葉に驚きながら発狂した。


「ぐふぐふふ。よっしゃあああああ。彼女できた。これでクリスマスボッチの陽キャどもを馬鹿にできるぞ。ふふ。嬉ションしちゃうなああ。もう妬ましくない。」

峰未雨は月伏廃人の反応を見て挙動不審な様子に戸惑いながら戦っている時の廃人の姿を思い出し答えた。


「ネガティブなところとキモイ話し方を治してくれたらもっとスキンシップしてあげてもいいよ。勝負してるときは覚悟決まっててよかったから。」


月伏廃人は彼女である峰未雨の言葉に自分のキモさをなくそうと試みた。


「ぐふ。わ、分かったよ。峰未雨さん。これからは呼び捨てでいい。」


峰未雨は何とかきもさをなくして普通に話そうとした月伏に一瞬ときめいたもののYobaseさんを思い出し辛辣に言葉を言い放った。


「100年早いわ。ぼけちゃん。」


その頃ダンジョンカジノ 浜辺近くの森エリア

六衛田芽助は鯱千と一緒に友情ゲームに挑もうとしていた。


「鯱千さん。この勝負勝って必ず生き残りましょう。あなたは僕の推しであり生きる糧なので必ず助けます。生きてここを出ましょう。」


鯱千は六衛田芽助の言葉に少し驚き近寄ってくるのを少し照れながら手で田芽助押した。


「ちょっと、ぐいぐいきすぎ。かっこいいのに台無しだよ田芽助くん。まあこのゲームを人生の最終ステージにするのはちょっと物足りないって感じだよね。」


鯱千は頭の中の考察を述べようと言葉を続けた。


「このデスゲームゲームマスターが現れていよいよ本格化してきた感じだね。まずは


レアスキルを入手して対戦相手の確認をして対策しよっか。」

鯱千の提案に六衛田芽助ははきはきと返事をした。


「はい!了解です。鯱千たん。あ、間違えた。鯱千さん。」

鯱千は六衛田芽助から名前を呼ばれるごとに嬉しくなっていた。しかし自分の呼称を変えたことに気づき少し顔をしかめた。


「鯱千たん。って本当オタクだね。田芽助たん。まあどっちで読んでもいいけど急に間違えたりはしないでね。田芽助。」


鯱千の言葉に田芽助は割れ物を触るように推しの言葉に丁寧に対応した。


「も、申し訳ありません。鯱千さん。わたくしの無礼な態度を詫びさせていただきます。僕とあなたなら鯱千さん。あなたが大将で僕が先鋒です。僕があなたに現れる障壁を必ず排除してみせます。」


鯱千は田芽助の言葉にまたもや嬉しくなってつい上ずった声で返事をした。


「もうたくましいじゃん。田芽助。ところでレトファリックと峰未雨はだいじょぶかな。なんかチームが2名だからはぐれちゃったし。Yobaseさんみたくいなくなってほしくないじゃん。次のステージで合流してチーム戦ならいいよね。」


鯱千の言葉に六衛田芽助はゲームマスターからの言葉を思い出し話を続けた。


「ゲームマスター緋戸出セルが死んだ仮NPCの人間を復活させる方法を教えると言っていたのでひとまずそれが頼みの綱でしょうね。僕らさえ生き残れればたとえ死んでしまったレトファリックと峰未雨だけではなくYobaseさんも復活できる可能性が高いですし。」


鯱千は田芽助の発言を聞いて意外に思った事と少し不思議に思った事がありそれを話始めた。


「生き返らせるのは何人までなんだろうね。でもさー田芽助。レトファリックと峰未雨が簡単に死ぬと思ってんの二人とも強者じゃん。レトファリックはカードのスキル3つくらいもってるし、峰未雨はあの運動神経と身のこなしだし。そんな簡単にはやられないと思うな。後さ、もしこのデスゲーム勝者が一人だけだとしたら、死んだ人間を生き返らせるかどうかをその人にゆだねられるってことだよね。ちょっと怖いな。もし人間に不信感を持った呪いの王みたいなやつが優勝しちゃったらそいつの思い通りの世界になるって事でしょ。怖いよね。」



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