第61話 勉強会は阿鼻叫喚に
こんにちは!
江東海です!
めっちゃお久しぶりですよ!
前回作者がちょっと気取ったこと言ったくせに一か月放置ですよ!
ちなみに前々回でちょうどいい感じに一周したんで、久々に私がピンです!
今回は前回に続いて灯ちゃん家でのお話ですねー
はぁ…静かな勉強会になればいいんだけどねぇ…
それでは本編をどうぞ!
前回のあらすじ
灯ちゃん家来訪!メイドと執事許すまじ!!
「わーかーらーなぁぁぁぁい!!」
「静かにしてよ、陽子」
「だって澪ぉ!」
課題を開始して数分。あまりにも早すぎる速度で陽子が根を上げた。
「陽子?騒いでも終わらないよ?早くペン持って?」
「海ぃぃぃ!!灯がぁぁぁ!!」
灯ちゃんが笑顔で陽子に催促した。出だしからこんな感じで、いつもと雰囲気の違うことを感じ取ったのか、陽子が結構騒いでいる。けど、私には止めるすべはない。
「んむ?んっ…無理だよ?灯ちゃんスパルタだもん」
私はおせんべいを食べながら陽子に無情にも告げた。
「そんなの聞いてないぃぃ!!」
「いっふぇあいふぁらえ」
「せめてちゃんと日本語喋ってぇ!?」
私は新しいおせんべいを食べながら陽子の叫びに答えた。私は昨日やった分、進んでいるからそこそこの進度で課題を進める。
「海ちゃん。食べながら喋るのは良くないよ」
「んっ…ごめん。陽子と喋るのやめるね」
「完全には止めないでよ!?」
「………」
「喋ってよぉ!」
ははは。ちょっとからかい過ぎてしまったみたいだ。陽子が若干涙声になってきてしまった。
「ごめんごめん。冗談だよ。でも課題やらないと終わらないから、灯ちゃんも納得しないよ」
「うへぇぇ…」
「陽子、諦めなさい。やればいいのよ」
「そのとおりです。早くやっちゃお?ね?」
「はい…」
諭すような声と笑顔で言う灯ちゃんだけど、圧が凄い。尋常じゃない。これは体験したことがある人にしかわからないだろう。いつもはポヤポヤしてる灯ちゃんのプレッシャーは想像を超える。
まぁ…おとなしく言うことを聞くしかないよね。
ようやくおとなしくなった陽子。灯ちゃんの部屋には私がおせんべいを食べる音と、ペンが走る音だけが聞こえる。
「灯、ここがわからないわ」
「ここ?なるほど、ここはね…」
「ん。ありがと。よくわかったわ」
時折、澪が灯ちゃんに質問をしている。灯ちゃんはスパルタと言うことに目を瞑れば教え方は超上手い。てか普通に質問するだけならメリットだけだ。
あれ…?陽子は質問しなくても分かるのかな…?
さっきまであれだけ騒いでいたのに、急に静かになった陽子を不思議に思って目を向けると、ペンを持って器用に寝ていた。超凄い。けど、それはアウトだ。
「海ちゃん?どうかした?」
「あー…うん。陽子がね…」
「陽子…?あぁ、寝てるわね」
「え…?」
寝ている陽子を見ると、灯ちゃんの雰囲気が変わった。これはもう陽子は覚悟した方がいい。
「骨は拾うよ…」
「海?」
「見てればわかるよ」
静かに手を合わせた私を、澪が不思議そうに見てきた。私はそんな澪に一言で答えた。
「陽子」
「うにゅ…」
「よーうーこ」
「うな…ん…なに?」
「課題、終わった?」
「ん…まだ…」
うん。陽子の命が終わるな。冗談だけど。
「そう…じゃあなんで寝てるの?」
「ん…?ひぃ…!?」
「なんで寝てるの?」
「えと…つい…」
「なんで?」
「だから…」
「なんで?」
あぁ。この時の灯ちゃんだけはホント怖い。本人曰く怒ってはいないらしい。多分それはホントで、純粋に聞いてるだけなんだろう。
「海、アレ…」
「気にしない方がいいよ。灯ちゃん怒ってるわけじゃないから」
「そう。ならいいわ」
それだけ聞くと、澪は気にした様子もなく自分の課題を始めた。別サイドでは灯ちゃんと陽子がまだ問答を続けていた。あのエンドレス会話はの終了は一つしかない。そして終了させたら最後、次に寝たらどうなるかわからない。私はその後怖くて寝ることはなかったから。
「ごめん…もう寝ない」
「うん。それでいいんだよ」
「うん…」
そうやら陽子は正解にたどり着いたみたいだ。だけどそれを言ったら最後、もう寝ることは許されないと悟っただろう。
「海ちゃんは?」
「んー…まだ大丈夫。昨日の範囲でカバーできるし」
「わかった。聞きたいことあったら言ってね」
「もちろん。じゃないと終わらなさそうだし」
そう言って灯ちゃんは自分のノートと向かい合った。てか灯ちゃんは課題終わってるはずなのにまだ勉強をするのか。流石すぎるんじゃないかな。
「灯ちゃん、テストは自信あり?」
「んぅ…そうでもないかな」
「意外。範囲は全部覚えたでしょ?」
「うん。でも先生のいたずらで捻った問題出されたらダメだと思う」
「そんな問題出さないと思うよ…」
私としては灯ちゃんが解けない問題は誰も解けないと思う。
「待って?海、今の会話に疑問はないの?」
「澪、どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、範囲全部覚えたってどういうこと?」
「そのままの意味だよ。ね、灯ちゃん」
「うん」
「え…いや…私がおかしいみたいに言わないでくれない?」
おかしくはないけど…あぁ、そっか。
「澪、手短に言えば、灯ちゃんは頭が良いんだ」
「えぇ…それはなんとなくわかるけど…」
「中学はテストを一点も落としたことないんだ」
「えぇ…えぇっ!?」
だよね。そうなるよね。私はもう慣れたんだけど。澪が珍しく取り乱してっていうか、混乱するのを見て思い出したけど。
「はぁ…なんとなくアンタ達が釣り合ってる理由が分かった気がするわ…」
「「……?」」
「はぁ…」
澪の意味深な発言に、私と灯ちゃんが同時に首を傾げた。その様子を見て、もう一度溜息を吐いただけで何も言わなかった。
その後は皆で課題を進めた後、お喋りをしてお泊り会を楽しんだのだった。
第61話を読んで頂き、ありがとうございます!
やっぱり陽子が騒いだよ…
まぁ言わなかった私もわるいんだけどさぁ
けど言ったら逃げると思ったからしょうがないよね。
結果課題も進んだわけだし!
と言うわけで今回はここまで!
また次回もお付き合い下さい!




