表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日々は楽しく色鮮やかに  作者: 明日葉 晴
学校に慣れよう!
5/61

第5話 部活見学は計画的に

5話目になりますっ!

1日空けての投稿です。

飽きたわけじゃないですよ?

色々あったのです。

とりあえずお読み頂けたら幸いです。

 前回のあらすじ

 自己紹介。それは最大の黒歴史。



 入学式の放課後。


「灯ちゃんいっしょに帰ろ」

「その前に部活何があるか見て行かない?」

「部活かー。青春にはやっぱり必要だよね。見に行こう!」

「その動機はちょっとわかんないけど、じゃあ行こっか」


 解せぬ。まぁ、正直ちょっと興味あるし、素直に行くけどね。


「パンフレットに色々書いてあるよ」

「なになに。野球部、サッカー部、軽音部、バレー部、料理部、科学部…………なんか色々あるね」

「メジャーなものからちょっとよくわかんないのまでいっぱいあるね」


 ちょっと部活が多すぎる。なにこれ黒魔術部とか需要あるの?


「灯ちゃんは何見たい?」

「灯は書籍部が気になるかなぁ」

「書籍部?なにするとこ?」

「わかんない」

「そっかー」


 うん、かわいいから許す。


「パンフレットには特に何も書かれてないね」

「そうだねぇ。海ちゃんは何か気になるのある?」

「意味わからなくて気になるってのだったら、いっぱいあるんだけどねー。入りたいって意味だったら特にないかな」


温泉発掘部とか。


「運動部だったらどれでも一番になれるんじゃない?」

「うーん。運動は好きだけど何か一個に集中!ってなるとなんか違うんだよなー」

「じゃあとりあえず一緒に書籍部でも見てみる?」

「私、本は漫画しか読まないけど、まぁこれを期に読んでみるのも悪くないかな」


 そんな会話してる間に書籍部の部室でもある資料室についた。

 資料室は図書室の隣である。


「たのもー」

「それは違うよ海ちゃん…」


 まぁなんでもいいだろう。


「いらっしゃい。何のご用かな?」


 理知的という言葉が似合いそうな人がいた。本を読んでる最中みたいだったけど、一旦本を閉じて向き合ってくれた。


「あのぉ、何をする部なんですか?」

「書籍部の見学かい?活動内容は特に決めてないよ。個人的な理由で部室が欲しかっただけだからね」

「個人的な理由ってなんですか?」

「大した理由じゃないよ。静かにサボれるところが欲しかったんだ」


 本当に大したことじゃない上に、個人的すぎる。大丈夫かこの人。


「灯ちゃん、この人ちょっとヤバいよ。この部はまともじゃないよ」

「確かにちょっと変な人かもね…」

「この人をちょっと変で済ますんだね」


 天使ちゃんが将来変な男に捕まらないか心配だ。


 それにしてもこの人、顔は綺麗なのに中身がクズだ。中性的な顔してるから制服着てなきゃ男子か女子かわからないだろう。


「そう言えば自己紹介をしていなかったね。ボクの名前は(やなぎ) 詩音(しおん)。3年で、一応この書籍部の部長だ。以後お見知り置きを」

「変な人とは関わりたくないんですけど…」


 そもそも覚える義理もない。


「海ちゃん、海ちゃん。この人生徒会長さんだよ!学校紹介のパンフレットに名前が載ってた!」

「この人が生徒会長!?入学式から逃げた!?だとしたら本当にヤバい人じゃん!灯ちゃんに変な影響が出たらダメだから早く別のとこ行こ!?」

「ははは、そう邪険にしてくれるな。女の子同士仲良くしようじゃないか」


 ん?女の子同士?


「会長は男子じゃないんですか?」

「ボクは生まれた時から女の子であると自覚しているが?ああ、制服が男子用なのは趣味というか、サボってる最中の逃走用服みたいなものだ。ちゃんと女子用のも持ってる」


 やっぱりこの人普通じゃない…!


「ここにいましたか。会長」


 扉を開け放ったと同時にそんなことを言って人が入ってきた。


「やあ、秋広(あきひろ)君。今日は見つけるのが早いね。お茶でも飲むかい?」

「飲みません。下らないことを言ってないで生徒会室に来て下さい。会長がいなければ始りません」

「君がいれば終わるだろ。秋広君。書き置きと資料は見なかったのかい?」

「見ました。確かに完璧でした。ですが、新学期最初の会議は勧誘も兼ねているんです。役員が揃ってなければ示しがつかないでしょう」

「示しなんて最初からないだろう?何せボクは入学式の挨拶をしていないんだ。代わりに君が出て、今年はボクをボロクソに言ってるんじゃないか?」

「事実ですから」


 苦労してるんだな、副会長。それにしても見て来たように言うなこの人。


「去年は出なかったことを入学式でフォローしたら、『ボクはそんな立派な人間じゃないっ!』って言って、その後の会議でめちゃくちゃ暴れたじゃないですか」


 本当に苦労してるんだなー。副会長。それに対して本当にクズだな、この人。ていうか、私達完全に空気だな。このすきに逃げてしまおうか。


「灯ちゃん、今のうちに帰ろ?」

「忙しそうだし、そうしよっか」


 私達はこっそりと入口まで行き、


「じゃっ!お邪魔しましたっ!行くよ、灯ちゃん!」

「おっ、お邪魔しましたぁ!まってよ、海ちゃん」


 ダッシュで資料室から遠ざかる。


「またおいで」

「廊下は走らないで下さい」


 後ろから二人の先輩の声が聞こえた。会長、もう二度と来ません。副会長、ごめんなさい。今は許して下さい。

 そうして夕暮れの校舎を後にしていった。

5話目を読んで頂きありがとうございます!

ここまで読んでる人はいるのでしょうか?

まぁなんでもいいんですけど。

今回はいつもよりちょっと長いです。

そのせいで少し読みにくくなってるような気がしますが。

このくらいの量で読みやすいのが理想な気がするのでぼちぼち頑張って行きたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ