第39話 反撃の合図は意外に
どうも、こんにちは。
信濃 秋広です。
前回は会長が失礼いたしました。
この場をお借りして謝罪いたします。
ここまできておかしな発言は本当にやめていただきたいものです。
後で説教ですかね。
では、本編をお楽しみください。
前回のあらすじ
第二セット!会長マジック炸裂!
第三セット開始から数分、状況は好転しないでいた。
タァァァン!
「また、やられた!」
タァァァン!
「一体どこから…」
どう頑張ってもどこからボールが来るかわからない。しかも明らかに点差の広がるペースが速い。
「はぁ。はぁ。やばいよ。ペースが速い。押し切られる。私もさすがに疲れてきたよ」
「ごめんね。灯、何にも出来なくて」
「ふぅ。付いて行くことすらできないなんて。尋常じゃないね」
「はぁぁ。しんどっ」
「このままでは埒が明かんぞ」
「……………」
「?」
やっぱり休憩後から立花君の様子がおかしい。生徒会をじっと見つめているような…何を考えているんだろう。
「立花君?」
「…なんでもない」
「?」
いつも何考えてるかわからないけど、今日は本当にわからない。何か考えているように見えるのに教えてくれないのはもどかしい。
「…はぁ。めんどいな」
「?」
「まぁたまには体動かすか」
いったいなんだろう。詳しく聞く前に試合が再開した。
「青井君!」
「岩尾君!」
「おう」
岩尾君のアタックが生徒会に迫る。しかし、副会長さんに呆気なく取られる。
「会長」
「高峰」
「はいよっ」
会長と部長さんの連携…また来るのか!?それとも今度は普通なのか。
みんなが警戒する中、立花君はネット際まで走り出した。
「立花君!?」
「優!?」
「ユウ!?」
そして、誰もいない所で飛んだ。と思ったら…
パシィィ!
タン、タン…
ボールが相手のコートに転がっていた。
「これは驚いたね。まさか見破られるとは。それともあてずっぽうかい?」
「さぁ?」
「ふふふ。やっぱり君は面白いね。興味が沸いてきた」
「…勘弁してくれ」
見破った?立花君が?
「うわぁ…ばれちまったかぁ。信濃以来じゃね?」
「そうだね。まぁ秋広君を規格外だからね。湊君との協力を見抜かれたのは秋広君を除けば初だよ」
「俺との協力はって、柳、別で見抜かれてんの?」
「あぁ、海君にバスケの時にやられてるよ」
「マジか!さすがえっちゃん」
生徒会チームが騒がしくなった。なんで楽しそうなんだろ。
「ユウ!種が分かったのか!?」
「あぁ」
「んで言わねぇんだよ!」
「言って理解できんの?」
「……」
「ははは!なんにせよ、攻略の足掛かりができたのは嬉しいことだね。優、対処は任せてもいいかい?」
「疲れる」
立花君らしい…ブロックした時、ちょっとかっこいいって思ったのに。
「じゃあ、じゃあ!指示ちょうだい!それなら動かないし、いいでしょ!?」
「江東は見破ってたんじゃないのか?」
「え?なんで?全然だよ?」
「……ならいい。指示は出す」
なんで見破ってると思ったんだろ。
「ははっ!そんなこと言って、最初からそのつもりだったんだよね?さっき自分で行ったのは、確かめる為だったんだよね」
「さぁな」
「全く、素直じゃないな。まぁ指示は任せたよ」
ともあれ、方針は決まったかな。
「しゃあ!じゃあ反撃開始だな!」
「そうだね。勝とう!」
「おう」
「頑張ろうね!」
ここまで押されっぱなしだったけど、こっからは違う。さぁ逆転に向けてひと暴れしますか!
第39話をお読み頂き、誠にありがとうございます。
会長と高峰の策が破られましたね。
敵ながらお見事です。
彼はいったい何者なのでしょう。
少々歯切れが悪いですが、ここまでということで。
では、これからもお付き合い頂けますと幸いです。




