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第71話:両面作戦開始

ただでさえいつも短い文章なのに時間がなくて今回はさらに短くなってしまいました。次回は今まで通りもう少し長く書けるよう頑張りますので。

「くそっ!」


 振られた剣は城門を傷つけることなく弾かれる。それも当然だ、破城槌ですら傷一つ付けることができなかった城門だ、少しくらい強化しただけのただの剣で斬れるわけがなかった。


「そこどいてっ!」


 声が聞こえてすぐにその場を跳び退くと同時に十数個の火球が城門に直撃する。凄まじい爆煙が発生し煙が晴れて見たものは、傷一つ無い城門であった。


「あれで壊れるどころか傷すら無いってなんの冗談かしら」

「どうする?」

「・・・俺達全員で城門の一点に全力攻撃すれば壊すことが出来るかもしれないが」

「今の状態でそれは得策とは言えないわね」


 少し考えて出した俺達で出来るかもしれない可能性の1つの話はすぐに却下される。まあ解っていたことである。


「だな、壊そうが壊れまいが俺達は行動不能になってしまう。まだ勝ったわけじゃないこの状況でそれは駄目だ」

「当然よ」

「カイエン達は俺達を逃さないよう結界を作動させたようだが、普通こういうのは外からの侵入を防ぐ為に使うもんだろ。となると結界を維持している大元はこの中にあると考えていいはずだ」

「それじゃ」

「破壊という策が取れない以上取れる策は『全員でフローゼ達を手助けに行き終わらせてから結界を止める』『全員で行って結界を止めてからフローゼ達を手助けに行く』『フローゼ達の手助けと結界を止めるのを二手に別けて同時に行う』の3つだな」

「私は先に手助けに行く方かな。結界止めるのにどのくらいかかるか分からないし、王族なら止める方法を知ってるかもしれないしね」

「私もシエルに賛成、この革命の1番の目的はフローゼ王女が勝つことだから」

「私はシエル姉とポアラ姉が決めたことに賛同するよ」

「俺は二手に別けることを推奨するな。たしかに勝つのが1番大事だが、もしもの時を考えていつでも逃げられるようにしておくべきだ」

「う~ん、たしかにもしも逃げる時に結界解除に時間かかって逃げられませんでしたじゃ話にならないわね」

「だろ」

「そうと決まったら誰がどっちに行くか決めましょ」

「それなんだが、結界解除は俺1人で向かおうと考えてる」

「・・・まずその理由を聞いてもいいかしら?」

「一応俺は魔法の師匠と言ってもいい人物に解析魔法を習っているからマジックアイテムを調べることができる。それを踏まえてスピードもあって十分な自衛が可能なのを考えた結果だ」

「その考えだと私の場合解析はできるけどテツヤと比べたらスピードが不足してるわね。シエルやパルティの場合だと解析の方が力不足といった感じかしら」


 ポアラの話を聞いた後シエルとパルティはすまなさそうに頬をかき、それを見た俺達は苦笑する。


「分かった、そういう事なら結界解除はお願い」

「ああ、その代わりフローゼ達の方は頼むな。できるだけ早く終らせてそっち向かうから」

「ふふっ、期待に応えられるよう頑張ってみるわ」


 突如凄まじい爆音と共に城の最上階と思われる所の壁の一面が吹き飛んだ。


「どうやら思った以上に時間が無いかもしれないな」


 俺達はお互いの顔を見合わせて頷き、自分達の目的の場所へと向かって駈け出した。


ここまで読んで下さりありがとうございます。


次回投稿は7月21日(火)の12時を予定しております。


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