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現実を嫌悪する者へ  作者: Nexnem
仮想編第1話
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仮想編第1話Act1-5

Act1-5

~対戦だ!~

「早速だが・・・ヤるか?」


私の友人が何やら指先を素早く動かしていた。表情は悦びなのだろう・・・おそらくメニューを操作している。ガールフレンドをホテルに連れ込む目ではなかった。


「テウルギアから決闘を申請されました!承諾しますか?」


目の前に緑なメッセージボックスが出現した。ボックス越しにテウルギアも見える。


「ああ!」


選択肢は決まってる!

ボックス内の文字が変化した!


「試合方針を選択してください。

勝敗形式:

訓練:近接武器Skillを使用した攻撃を対戦相手に命中させる、または対戦相手のHPを半分以下にすると勝利します。なお、この戦闘によってHPが0になることはありません。

試合:対戦相手のHPを半分以下にすると勝利します。

実戦:対戦相手を殺害すると勝利します。


チーム形式:

単独:互いに1人で戦います。

集団:2チームに分かれて戦います。相手チームリーダーを撃破すると勝利します。

乱戦:3人以上で戦います。自分以外の全員を撃破すると勝利します。

」


選択肢は決まっている。“訓練”と“単独”を選択した。

ちょうどテウルギアと私の真ん中あたりに数字が浮かび上がった。そしてカウントダウンが始まった。


(状態をチェックしよう)


装備を初期の金属剣から○イト○イバー擬きに変える。

ついでに防具も装備して・・・ステータスを表示させる。


“ネーム:フルフル

性別:女性

Lv:1

状態:正常

HP:300/300

MP:260/260


**能力**

Str:51

Agl:53

Dex:51

Mag:53

Vit:52

Mnd:58

攻撃力:55

防御力:50


**Skill**

剣:1

エンチャント:1

調合:1


**装備**

武器:QUSWアルファMkⅠ(剣)

メインFF:ALMFベーシック

服:ニュービー”


状態は万全、戦意も十分だ!いつでも行ける!“懐中電灯”を持ち・・・スイッチOn!


“☆→!!”


蛍光灯がついた時のような音と同時にピンク色で半透明の光線が出現した。長さは80cm位だろうか。先端は鋭角に尖っている。全体的にエッジがついている感じだ。色と“材質”以外は間違いなくそれは“剣”だろう。

対戦相手を見る。


“HP:275/275

MP:265/265”


幅がテウルギアの肩幅くらいで高さが身長の半分くらいの青灰色の盾とあいつの身長から推定すると30cmくらいの黒い棒を持っている。

試し斬りのつもりだろうか?スイングする。構えに戻ると、棒が60cmほどに伸びていた。


(特殊警棒か!)


そうこうしてる間にカウントが消滅した!合成音声の叫び声が聞こえた。


「決闘開始!」

「行くぞ!」


先制攻撃を仕掛けるべく突撃する。


「Come on!」


相手は振りおろしで迎撃してきた!

・・・なぜか視界から外れた。


(・・・あれ?どこ行った)


左肩から傾いたような動きだった。即ちテウルギアはコケた!

アタックチャンスを活かすべく着地する。

・・・なぜか緑色の壁が迫ってきた。無防備だった顔面から衝突する。

口の中に苦味と青臭さが充満してきた・・・


(VRの初食事が雑草と土かよ・・・)


八つ当たりすべく立ち上がって敵に向き直る。予想通り誰に攻撃されたのかは知らないが、起き上がれないようだ。しかも、特殊警棒も盾の少し離れた場所に落ちてる!アタックチャンスだが、敵を光線剣で活造りにするにはちょっと遠い。これでは近づく前に起き上がってしまいそうだ。だが、目の前に石ころが見える。そいつを拾って・・・投げた!

ミサイルウェポンと化した石ころは敵の頭上目測50cm位上を飛んで行って・・・何故か無関係な外野の顔面に特攻を仕掛けた!外野が仰向けにダウンするのが見えた。


「フルフル姉Vsエリー姉・・・勝者フルフル姉!」

「ファール!イエローカード!ペナルティーは・・・そうね、躰で払ってもらおうかしら?」

「ごめん!戦闘事故だ!」


取り敢えず外野は無視して、起き上がる。ついでに前進する。・・・またしてもこけた!目の前にはテウルギアの額が!顔面に衝撃が走った!星でも飛ぶんじゃないかのレベルだ!頭突きしたはずなんだけど痛みはない。痛みよりも重要なのは“初めて”を奪われずに済んだことだ。

際どいアクシデントだったが、これで密着した。マウントポジションをとる!これで斬り付ければ勝利!右腕を振り上げると・・・持っていたはずのものが存在しなかった・・・


(?)


胸に何かが触れた?見下ろすと、私のかろうじて判別できる盛り上りに手が・・・しかも変形するほどのわしづかみ!


「俺じゃあ掴みにくいな・・・でも柔かい。混じりっ気なしの本物!」


パニクった顔だったが、狙ったな!


「・・・ギルティーだ!レッドカードだ!退場処分を要求する!」

「俺の攻撃・・・じゃなかった戦闘中のアクシデントだホント!」


かなりパニクってるようだが、セクハラをやめる様子はない。


「診療所で自分のダッチワイフ相手にやれ!」


こっちも“アクシデント”を起こそう!唯一掴める内蔵に手を伸ばして・・・圧縮!・・・潰れた!多分現実ならショック死レベルだろう。


「この世界じゃ宦官は作れねーぜ!」


現実なら激痛で転げ回る筈なのにセクハラをやめる様子はない。本当に効いてないようだ。


「これならどうだ!」


プラン変更!目と脳を狙う!目潰し!耳抜き!顎とコメカミにフック!ブレインシェイク!とにかく急所攻撃でHPを削りきる!


?周りからクスクス声が?聞いたことのない声ばかりだ。決闘を中断して、周りを見てみると、いつの間にかギャラリーが大量発生していた。連中は土に蒔かれたエノキかなんかなのだろうか?下品なセクハラ発言まで多数聞こえてきた。

テウルギアの方へ向き直ると、こっちも呆れ顔になってた

これ以上ネタを提供しないようにメニューを操作する。


「・・・分けにしよう」

「・・・の方がいいな」

「フルフルVsテウルギア・・・引き分け!」


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