仮想編第1話Act2-8
Act2-8
~知略を振り絞れ!~
メニューを開いた。
服を選択する。
“ニュービー”を解除する。それだけだった。身に付けていたものは全て消滅し、躰ひとつだけになった。
(ここには・・・私一人だ)
湖の中へ入る。
念入りに全身を洗う。石鹸なしでも汚れがなくなるまで全身をこする。
・・・
もう十分清められただろう・・・“ニュービー”を取り出す。水につけてこする。十二分にこする!
(洗剤が欲しい)
水際へと向かった。
(乾かすまで裸か・・・ちょっと我慢)
拾い物の服は忘れよう・・・
⋮
メニューを開く。
服を選択する。
“ニュービー”を装備する。
全裸から着慣れたシャツとスカートが身に付けられた。シャツ全体に黄ばみがついてきた。襟と裾のヨレも激しくなってきた。燃えるゴミを着ている気分だ。
そのままステータスを確認する。Mobの目の前でストリップショーをさせられる前に脱出しなければならない。
“
ネーム:フルフル
性別:女性
Lv:3
状態:正常
HP:330/330
MP:580/580
**能力**
Str:59
Agl:65
Dex:91
Mag:131
Vit:94
Mnd:286
攻撃力:55
防御力:50
**Skill**
剣:3
エンチャント:25
調合:30
**装備**
武器:QUSWアルファMkⅠ(剣)
メインFF:ALMFベーシック
服:ニュービー”
(忘れ物は・・・無いな!)
戦だ!
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トカゲ人とクモが殴り合っている・・・最後のクモが倒れた!奴が最初の獲物になりそうだ。攻撃は・・・いつでも行ける!
「!」
砂利を蹴り飛ばす音が!
「人間カ。イイ獲物ヲ見ツケタナ」
「クモの方がいいぞ」
青骸骨が立っていた。赤茶の鎧を身に付けている。右手に大斧、左手は・・・人!女性だ。髪の毛を掴まれている。アスラムやエリー姉と同じ服を着ている。顔までは見えない。だが、間近で見れば、全体が涙で汚れていて目は全開、口角は下がっていて、直前まで恐怖で泣き叫んでいたことは想像できる。彼女は躰を揺さぶっているが、青骸骨は手放す様子はない。なぜか髪の毛も抜けない。青骸骨が彼女をトカゲ人の前に突きだして・・・右手の大斧を彼女の首筋に重ねた!
・・・胴体だけがその場に倒れた。頭は青骸骨が掴んでいる。首を無くした胴体はしばらく痙攣して・・・ポリゴン片を吹き出しながら消滅した・・・直後に首も同じ道をたどった。
(助けられなかった・・・)
今飛び出しても犬死だ・・・
「ろき、俺ヲカラカッテルノカ?」
「私は至って真面目だ」
「・・・セッカク見ツケタノニ・・・ツイテネエナ!」
「・・・まあ、いいこともある。戦利品だ!連中がレッドリストに載るまで狩るぞ!」
青骸骨がトカゲ人に小瓶だと思う物体を渡した。
「珍シイ薬ダ。ダガ、コノ程度ナラ狩ル価値ハ無イゾ」
「有る。いいか、こいつ等は人間だ!この島に湧き出てくる病原菌だよ!連中を見逃せば、成長して我々の脅威になり得るということだ。即ち、連中を見逃すと困るのは・・・私達全員だ!」
「・・・青田刈リハ趣味ジャネエンダガナ」
トカゲ人が遠ざかっていく。
「マア、狩リニ慣レサセル役グライカナ」
連中はMobじゃないのか?会話させる必要は無いはずだ。もしかして人・・・が操ってるのか?台詞は設定付なのだろうか?だが、誰も聞いていない場所で言う必要は無いはずだ。
「・・・さてと、観客席の御嬢さんはどう思うかな?ぜひとも感想を聞かせてほしい!」
ロキと呼ばれた青骸骨がこっちに近づいてきた!発見されてた?!索敵持ちか!
「・・・御嬢さんは失語症を患っているようだ。なら、仕方がない!」
10m位の距離で立ち止まって・・・大斧を後ろに構えた!大斧がオレンジ色の光を発している!
(!ちょっと遠いが行けるか?)
届く!威力は・・・十二分なはずだ!あの骸骨20体はオーバーキルできる量がある!
メニューを開く。
“アイテム”を選択する。
名称不明のポーションを全て選択する。
ロキが大斧をスイングし始めた!奴が手放す瞬間を見極めて・・・ジャンプ!
うまい具合に奴の頭上を飛び越えるコースだ!着弾地点を予測して・・・”半数廃棄”!
大量の小瓶がばら撒かれた!奴の立っていた位置から連続して爆発音が聞こえる。振り向くと、奴の躰から算出不能な量のポリゴン片が噴出していた。
「!!!?私はすでに死んでいる・・・二度は死なないはずだ!!!!!!!」
辞世の句としては・・・0点を付けてやりたい。
「キャプテン・ロキを撃破しました」
“単独撃破:フルフル
戦闘時間:10s”
次は必ず助ける!




