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ステータスマイスター  作者: なめこ汁
第一章
28/145

第27話 ピンク&グリーン

 森へ到着する前に野生動物であろう群れに遭遇したので、少しミリアを落ち着かせる為、河原で少し休憩することにした。


「ミリア、そろそろ落ち着いたかい?」

「多分、大丈夫です。タカシさんが変なこと言わなければ!」

「それにしても、ミリアって意外にムッツリなんだね。あんな言葉で色々妄想できるなんてさ」

「な、なな、なっ! 違います! 妄想なんてしてません!」


 否定してるけど、目が泳いでる。ウソも分かり易いなぁ。今度言葉責めしてみよう。また一つ楽しみが増えた。


「ムッツリなのは分かった。それで、ハーピーから挑んでみようと思うんだけど、何か注意する事とかってある?」

「もう! 何なんですか! 違います! もう教えません!」

「分かったから。ね? それより、ミリアが教えてくれないと、俺死んじゃうかもしれないよ?」

「もう……またそうやって誤魔化す……」


 いい加減、俺が誤魔化している時の喋り方などがバレてきたようだ。

 俺の事を分かってくれてきているようで、何気に嬉しいが、今後は色々と変化球で責めることにしよう。


「ハーピーはセンティピードとは違い、鳴き声で仲間を呼び寄せます。あと、モンスターなのに他のモンスターと行動を一緒にするので、ハーピー単体のみを狩る事は難しいです」

「そう言いつつも、ちゃんと教えてくれるミリア、大好きだよ」


 照れてる照れてる。


 それにしても、ミリアの言うように他のモンスターと一緒に行動しているとなると、各個撃破は難しいだろう。面倒だな。

 いっそのこと、わざと仲間を呼ばせてまとめて狩るか?


「ハーピーって強いの? 今まで戦ってきたモンスターと比べてどう?」

「ハーピーは、今までのモンスターと比べたら力は弱いです。でも、風魔法を使ってくるので今まで狩ってきたモンスターの中では一番強いかもです」


 モンスターなのに魔法を使うのか。確かに面倒だな。

 でも、これからそういうモンスターとの戦いも増えるだろう。そこはわざと魔法を使わせて、慣れておくことにしよう。


「魔法を使わせなければ弱いってことだね。じゃあ早速行ってみようか」

「遊びに行くようなノリですか……」

「大丈夫大丈夫。俺が前衛で引き寄せるから、ミリアが魔法でどーんといこう」

「そんな簡単な作戦でうまくいくと良いですけど」


 軽いノリで森の中に入っていく。

 入ってからすぐに、蝶のようなモンスター数匹に襲われた。

 ミリアが言うにはそいつがバタフライだったらしいが、ベシッ! とメイスで払っただけで倒せた。弱い。


「バタフライは弱いですが、鱗粉を吸うと体がマヒすることがあるので、気を付けてくださいね」

「なるほど。特殊な攻撃があるから、本体は弱いのか」

「よく分からないですが、そういうものなんですか?」

「あぁ、うん。そうなんじゃないかな?」


 ミリアが首を傾げている。ゲームのような事はよく分からないだろう。

 そりゃあ、ゲームじゃないんだし、当たり前だよな。そこはスルーしておこう。


「……あれ? 何か聞こえない?」

「ですね。何か、声? みたいなのが……」


 少し先の方で人ではない動物の鳴き声のようなものが聞こえる。


 もう少し近づいてみると、すごい数の羽の音で埋め尽くされた広場があった。

 その広場では、会話しているのか歌っているのか、ハーピーが声を出している。更にその周りには、バタフライが隙間なく集まっている。


ピー♪パー♪ピピー♪


「やばい。何、あの数。今日はお祭りなの?」

「こんな光景見たことも聞いたことも……何なんでしょう?」

「何だろうね。あれを全部倒すとなると時間掛かりそうだな」

「うーん……ハーピー、バタフライ、集まる、歌? 祭り?」


 ミリアは、この状況が何なのか考えているのだろう。

 探偵物の主人公のように、何故か、キーワードを声に出しながら推理している風だ。

 これはあれだろうか。ピコーン! と閃いてしまうのだろうか。頭脳も体も子供のミリアが。


「あっ! 分かりましたっ!」

「ちょっ! ばかっ!」


 やってしまった。


 推理が完成したのだろう。

 もやもやがすっきりして、更にそれが嬉しくて、手をぽんっと合わせるは分かる。

 だがな、状況を考えてくれ。大きな声を出したらな、ダメでしょ?


 ほら、モンスターが歌を止めて、一斉にこっち見てるじゃん?


「ミリア、後から、お仕置き、確定、ね?」

「ああっ! ばか! あぁあぁぁっ!」


 折角ミリアを見返す為に剣士のレベル上げをしようと思ってたのに!


 数が多すぎる。ここは魔法で……いや、確実にダメージを食らうだろうし、何よりマヒが怖い。僧侶になっておこう。

 バタフライは一撃で倒せることが分かっている。後はハーピーの魔法を何とかしないとな。


「ミリア! 障壁! 小屋作って火魔法援護! 俺が前衛!」

「やいっ!」


 ミリアに指示して俺は広間に向かって全力で走る。

 何かミリアが変な返事してたけど、まだテンパってないだろうな?


 障壁は張っているみたいだが、俺の後ろから走ってきてる。小屋を作るっていうのが分からなかったのか?


 心配してミリアを見てみると、広間の全体が見える位置まで付いて来たところで、小屋を作り始めた。

 なるほど、ちゃんと状況判断出来てるね。偉い偉い。

 俺は俺で、メイスをぶん回して片っ端からミンチにしていく。


「ふんっ! はっ! やっ!」


 メイスを振れば振るだけ敵が倒れていくので気持ちが良いが、殴った後はグロいので、見ない事にしておこう。


「ミリア、逃げようとしているやつから優先!」

「はい!」


 俺はそのまま広間を突っ切り、外周からモンスターをなぎ倒していく。

 ばっさばっさ倒していると、何か右半身に違和感がある。動きが鈍い。これがマヒか? 思ったように腕を振れない。

 ひとまず自分の胸に掌を当て、治療を念じてみる。


 体が一瞬白く光ったように見えた後、動けるようになった。

 やはり、あれがマヒだったのか。突然動けなくなるのではないかと思っていたが、徐々に動けなくなるタイプか。

 これならある程度は耐えられる。


 ただ、モンスターを倒している間、殴られてもいないのに、たまに鎧に“ガッ”という衝撃があった。あれがハーピーの使う風魔法なのだろうか。

 見えないのでどこから来るのか分からないが、風魔法だしそういうものなのかもしれない。威力自体は大したことがなさそうだ。


 そうこうしている間に、ミリア小屋からの固定砲台により、モンスターはもう残り10匹程度だ。


「ミリア、ストップ。後は俺がやるよ」

「分かりました」


 近い位置に居るモンスターからバシバシ叩き落としていき、全て狩り終わった。


「思っていたより、大したことなかったね」

「タカシさん、すごいですね。ビュンビュン走り回って倒してました」

「ミリアが逃げようとしているモンスターを倒してくれていたお陰で、集中して戦えたよ」

「私はまだまだです」


 ミリアとお互いを褒め合いながら、モンスターの亡骸を一つ一つ回収していく。

 すごい数だ。60匹くらいは居るんじゃないだろうか。これなら朝の分と合わせて、かなりの稼ぎになるだろう。

 それにしても結局、この集会は何だったのだろうか。


「それで? お仕置きを控えているミリアさん? 何か言うことはありますか?」

「ひぅっ! あの、そ、その、ごめんなさい。謎が解けたのが嬉しくて……」

「何が解けたの?」

「こ、この集まりは多分、グリーンバタフライの産卵の為の集まりだったんじゃないかと」


 産卵だけの為に、こんなに集まるのか? 普通産卵っていうのは、こっそり隠れてやるものじゃないのか?


「グリーンバタフライは、メスがなるんです。そして、産んだ卵にはオスが皆でせ、せぃ……を掛けて受精させるんです」

「え? 何だって?」

「オスが! 皆で! 卵を受精させるんです!」

「どうやって?」

「もう!」


 何だこのやりとり。自分でやっておきながら思ったが、ただのセクハラおやじじゃねーか。

 それにしてもオスが全員でぶっかけ、か……。

 結構すごい状況だったんだな。


「でも、何でハーピーが居たの? 関係なくない?」

「ハーピーは基本的に別のモンスターと行動を共にするので、相方に付いてきて、その、行為を、見守っていたんじゃないかと」

「公開セックスを見学に来ていたのか。じゃあ俺等も見せてあげれば良かったね」

「……」


 一発アウト(ショート)か。ミリアの妄想力燃料には濃すぎたようだ。


 意識が遠いところへ行ってしまったミリアをおんぶして、森を出る。やっぱりミリアのお尻は最高だ。

 十分堪能した後、先程休憩した河原まで移動する。



 俺の膝枕にミリアを寝かせてあげた後、ついでにステータスも確認しておく。


▼タカシ・ワタナベ Lv.16 僧侶 Rank.D

HP:132(216+0)

MP:291(264+50)


ATK:111(96+15)

MAG:142(120+22)

DEF:173(120+53)

AGI:96(96+0)


STR:4(+ -) VIT:5(+ -) INT:7(+ -) DEX:4(+ -) CHA:8(+ -) (18)

JOB:M僧侶Lv.16 SアンノウンLv.19 魔術士Lv.10 冒険者Lv.9 村人Lv.1 闘士Lv.1 戦士Lv.1 剣士Lv.1 射士Lv.1 神官Lv.1

SKL:魔力上昇小 初級治癒 初級治療 神手 神眼

EQP:アイアンメイス+2 アイアンシールド+1 ハーフプレート レザーガントレット+1 レザーブーツ+1


▼ミリア・ウェール Lv.19 魔術士 Rank.E

HP:45(45+0)

MP:114(108+100)


ATK:24(18+6)

MAG:124(90+34)

DEF:56(27+29)

AGI:18(18+0)


STR:2(+ -) VIT:3(+ -) INT:10(+ -) DEX:2(+ -) CHA:3(+ -) (18)

JOB:M魔術士Lv.19 S僧侶Lv.16 冒険者Lv.10 村人Lv.2 商人Lv.1 奴隷Lv.1 闘士Lv.1 戦士Lv.1 剣士Lv.1 射士Lv.1 神官Lv.1

SKL:魔力上昇小 魔力上昇小 初級魔術 初級魔術障壁

EQP:ウッドステッキ+4 ゴシックロリータ ヘッドドレス レザーブーツ


 先程大量に討伐したからだろう。レベルが一気に上がっている。

 あと少しで20レベルだな。また新しいスキルを覚えるのだろうか? 早く20にしたいな。

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