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ステータスマイスター  作者: なめこ汁
第一章
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第24話 レッド&パープル

 ミリアの案内の下、森の更に奥へと進む。

 折角森に居ることだし、まずは森の中のユニークを一掃する順序の方が、全てのユニークを狩るのに効率が良いのだそうだ。


「えっと、もう少し行ったところにフォレストラットの巣があるはずです」

「分かった。いきなり戦闘になるかもしれないから、合図したら必ず障壁を張ってね?」

「はい!」


 注意しつつ、森の中を進む。

 大きな木々が多くなり、太陽の光が少し減ったところで、前方にちょっと小型犬サイズの太った鼠が群がっていた。

 どうやら猪を群れで食べている最中のようだ。正直グロい。


「あれがフォレストラット?」

「はい。ウルフとは違って、すぐに仲間を呼んで大群で襲ってくるので、注意してください」

「よし、ミリア。あいつらの周辺を燃やすか爆発させて、終わったら障壁を張って待機」

「分かりました」


 ミリアが詠唱に入ったので、俺はメイスからソードに持ち替え、魔法発動を待つ。


――シュゴオオオオオオ!


 ミリアの魔法がラットを燃やし、障壁を張ったのを確認してから、ラットの群れに飛び込んだのだが、既に鼠は全滅していた。


「えっと、ちゃんと威力のコントロールした?」

「はい。全部燃やせる程度には」


 ミリアの方を向いて、そう問いながらMPの確認をする。


HP:45(45+0)

MP:188(108+100)


 確かに使っているMPは少ない。魔法やばいな。強すぎだろ。

 ラットを回収しながら、俺も魔術士の方が良いんじゃないかと考えるが、それはミリアのMPが尽き掛けてからだと考えを改める。


「それじゃ次の群れを探そう。それまで障壁は切っておいてね。俺が必ず守るから」

「はい」


 また森の奥へと歩いていく。


 すると、ちょっとした洞窟のようなところに到着する。

 中からはキィキィ鳴き声が聞こえる。奥に鼠が居るようだ。


「ミリア。この入り口に土魔法で壁を作ることできる?」

「土魔法ですか……使った事ないですけど、やってみます!」

「大丈夫。地面の土が盛り上がって壁になるようにイメージして魔力を込めれば多分出来るから」

「はい!」


ミリアは腕を前にかざして、ブツブツ詠唱してる。


「慈愛満ちる母なる大地よ、我の身を守り、彼の者を惑わせ給え、サンドウォール!」


――ゴゴゴゴゴ!


 よし、準備完了。ミリアも魔法の使い方に慣れてきたようだな。詠唱は恥ずかしいが。

 ひとまず壁の隙間から、中に誰か居ないか確認する。


「誰かいませんかー?」

「キィキィ!」


「よし、大丈夫だな。ミリア、壁の隙間から火魔法で、この中を火で満たす感じの魔法を使ってみて」

「わかりました!」


「万物の根源たる偉大なる炎よ、彼の者を燃やし給え! ファイアー!」


ゴオオオオオオオ!


「キィキィィィィキキィ……!」


 こんな所に巣を作るとは、バカな奴等だ。お陰で一網打尽だな。

 鳴き声や音がしなくなったのを確認して、ミリアを置いて俺だけ中に入っていくと、ゴロゴロ鼠の死骸が転がっていた。


 焦げ臭いが、一匹ずつ回収していく。

 外見は焼け焦げていたが、インベントリに入れたらちゃんとしたアイテムになっていた。回収できる状態なのであれば問題ないようだ。


「ただいま。中の鼠、全滅してたよ。すごい数だった。中に1匹だけレッドラットとかいうのも居たし、あいつがユニークだろうね」

「えぇ!? すごい! 私がユニークを!? すごいです!」

「こんな通気口が狭い状態で炎が持続的に発生したら、中にある酸素が無くなるからね。さすがに呼吸出来なかったらユニークだろうが、生物って時点で死ぬでしょ」

「さんそ……? よく分からないですが、こんな戦い方もあるんですね! 驚きました!」


 酸素が分からないのか? 科学的なことは魔法の世界ではあまり知られていないのかもしれない。


「でも事実だよ? ミリア1人で3パーティー分の働きをしたってことになるね! さすが、魔法少女ミリアちゃん!」

「うぅ……た、タカシさんのお陰ですから!」


 ミリアが照れているので、頭をナデナデしつつ、次の目標を聞いてみる。


「次は何のユニークかな?」

「次はセンティピードです。もう少し奥にある、沼辺りに居ると思います」


 百足か。怖いな。でも虫だし、火に弱いだろう。

 それに、大量に倒したこともあり、レベルが上がって予想通り治癒スキルも覚えているし、何とかなるかな。

 ステータスを確認しながら森の奥にある沼を目指す。


「居ました! あれです!」

「うーわー、キモいね」

「た、確かに。ちょっと近づきたくないですよね」


 2メートルくらいはあるだろうか。あんなのがカサカサやってきたら夢に出てきそうだ。ミリアも顔が引きつっているし。


「じゃあ俺が行ってくるね。ミリアはちゃんと警戒して、いつでも障壁を張れるようにしておくんだよ?」

「わ、わかりました。気を付けてくださいね!」


 ミリアを少し開けた場所の中心に一人置いて、俺だけ百足に近づく。

 向こうもこちらに気が付いたようだ。こちらにガサガサと音を立てて、突っ込んでくる。何気に速い! 気持ち悪い! 逃げたい!


 盾を前に出し、いつでもメイスで殴れるよう構える。


「ああもう! くたばれ!」


 盾に衝撃を感じたので、そのまま百足の頭を殴ると、汁を撒き散らしながらビチビチと暴れている。キモイキモイキモイ!


「タカシさん!」

「うん? どうした?」

「言うの忘れてました! 早く離れましょう! センティピードは体液が特殊で、その匂いで仲間を集めるんです!」

「ちょっと! そういうのは早く言ってよ!」


 時既に遅し。辺り一面から、ガサガサガサガサ地鳴りのように百足の足音が響いてくる。


 無理。


▼タカシ・ワタナベ Lv.4 魔術士 Rank.D

HP:168(168+0)

MP:323(273+50)


ATK:99(84+15)

MAG:211(189+22)

DEF:137(84+53)

AGI:84(84+0)


STR:4(+ -) VIT:4(+ -) INT:9(+ -) DEX:4(+ -) CHA:7(+ -) (12)

JOB:M魔術士Lv.4 SアンノウンLv.13 僧侶Lv.11 冒険者Lv.9 村人Lv.1 闘士Lv.1 戦士Lv.1 剣士Lv.1 射士Lv.1 神官Lv.1

SKL:魔力上昇小 初級魔術 神手 神眼

EQP:アイアンメイス+2 アイアンシールド+1 ハーフプレート レザーガントレット+1 レザーブーツ+1


 あんなのと接近戦なんて、無理! 魔法で焼き尽くしてやる! 皆殺しじゃあ!


「ミリア! 周囲に土壁を作って箱のようにして自身を囲って! それで、前方だけ開けておいて! 正面から敵が来たら障壁張って、火魔法で攻撃!」

「へ!? は、はひ! わかりまひっ!」


――ズゴゴゴッ!


 突然指示が来て焦ったのか、二回も噛んでる。かわいい。

 でも、指示の意図を理解してくれたのか、簡易防空壕みたいな箱型の部屋を作って待機している。


――シャアアアアアアア!


 ミリア小屋(仮)が完成したと同時に物凄い数のモンスターが襲ってくる。主に百足だが、中には猪や鼠も居る。見渡すだけで20匹程は居る。まずいな。

 攻撃を食らわないように、近づいてきたモンスターから順に魔法で撃破。まとまっているところは爆発させてまとめて殲滅する。

 百足はキモイので、優先的に撃破。


「キリがない!」


 あまり長時間の戦闘になると、ミリアのMPが足りなくなる。早めに片付けたいが、数が多い。

 時間が惜しいので、火炎放射器のように掌から炎を出し、走りながら敵を燃やしていく。


 20から30匹ほど燃やしたところで、モンスター達も火が怖いのか、じりじりと後退していく。

 ん? 諦めてくれたのか?

 もう襲ってくる気配がないので、周りを警戒しながら、ミリアの方へ後ろ歩きで戻る。


「タカシさん! 大丈夫ですか?」

「うん、2、3発貰ったけど、狼の時に比べたら全然大丈夫」


 二人で安否の確認をしていると、前方から百足の群れが現れた。


 こいつらが来たから、モンスターは下がったのか。多分こいつがユニークなんだろうな。


「ミリア、あいつがユニーク?」

「はい、紫色の大きな体なので、間違いないかと」


 じゃああいつを倒したらもう森に用は無いな。


「よし、じゃあ一気に殲滅するね。ミリアは帰りの事もあるから、まだそこで待機してて」

「分かりました」


 小さな火の玉を投げて俺に意識を向けさせ、移動しながら先程倒したモンスターをインベントリに入れていく。

 やはり火に弱いのか、警戒しているのか、襲っては来ない。


 何とかモンスターの回収が終わり、百足との距離も近づいたところで一撃で片付けようと、魔力を込める。

 しかし、それに気が付いたのか百足の群れが一斉に襲い掛かってきた。


 さっきとは違い前方からのみだったので、襲い掛かってきたモンスターを一気に燃やし尽くし、その流れでユニークとその取り巻きもまとめて一気に爆発で倒す。


「ユニークと言っても、大したことないね」

「えぇ!? ま、まぁ、私ですら一撃で倒しちゃったし、何か聞いていたのと少し違う気がします」


 俺はアンノウンの恩恵で倒したけど、ミリアは自身の力で倒したというよりは、単に窒息死させただけだが。

 まぁ、自信に繋がってくれることを祈って黙っておこう。


「さて、回収したら一度街に戻ろうか。昨日と違ってかなり動いたからお腹減っちゃった」

「はい!」


 やっと2匹か。森は移動に手間取るから少し時間が掛かったが、まだ昼前だ。午後はサクサクいこう。それよりも飯だ飯!


 昼食を食べる為、街へ戻ることにした。

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