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生贄とアシェリー

皆さんこんにちはまるいものです、私が未熟なばかりに誤字が多く読みずらいと指摘を貰いました、少しずつ全て見直し直していくつもりです、どうかこれからもよろしくお願いします。

オストライト王国、バールバラ大陸西方に位置する建国986年を誇る最古の王国。

約1000年ほど前、この地には10を超える部族が争い殺しあっていた。

大地は荒れ血に染まり、人々の心は絶望と無気力に侵され、荒みきっていた。

そこに一人の男が現れる。

名をゴリス・オストライト、後にオストライト王国を建国する英雄である。

ゴリスの武力とカリスマ性は人々を惹き付け、その数を増やし、瞬く間に全部族を従え戦乱を終結させたのである。

しかし、長くつづいた争いは大地を疲弊させ、農耕には適さない地へと変えていた。

ゴリスは武も魅もあったが智はあらず、付き従った部下達も農耕のこととなると、まったく当てに出来なかった。

これからは平和の時代にしなければいけない、だが、人は食べる物がなければ心が荒み、やがて少ない食料を求めて奪い合い殺しあう。

悩んだゴリスのもとに1人の少女が現れる。

《私は豊穣の女神ヘリエルの娘セフォネア、英雄ゴリスよ、もし私の願いを聞き届けるなら、私がこの地を祝福しましょう》

ゴリスは女神の願いを叶える代わりに、荒れた大地に恵みの祝福を授けてもらった。

女神の願いそれは《生贄》、ゴリスに神の血と肉を与え、より自分と親和性を持った王族の女子を産ませ、その子が16歳の誕生日を迎えたときに、その体を差し出すという契約。

その契約は太陽神アトゥラムの怒りに触れるまで続けられたという。






タリスリア城の奥に位置する国王の寝室、そこに第一王子へりオットがノックもせずに入ってくる。


「父上、アーサーが城に帰ってきましたよ。ふふふふ、グレーを供に就け正式冒険者のカードを拾得させて国外へ逃がそうとしたのでしょうが、無駄な浅知恵でしたな、くくくくくっ」


へりオットが何を言っても、ピクリとも動かない、ハリアス国王はすでにへりオットの操り人形にされてしまったのだろう。


「さて父上、私が国王になる前に最期の仕事をしてもらうことにしましょう。まずはアーサー、いやアシェリーに絶望を、心が弱ったほうが生贄としては良いらしいですからな、ははははははははははは」







タリスリア城2階の尖塔の一つに、王侯貴族の犯罪者が幽閉される牢がある。

といってもその部屋はきちんとベッドメイクされ窓枠にすら汚れもなく、高級宿屋の一室と変わらない状態に保たれていた。


「いったい何がどうなっているんだ、なぜ私が反逆者に・・・お父様の命令だと言っていたが何かの間違いに決まっている。」


アーサーが部屋をぶつぶつと呟きながらうろうろしていると、扉の前の兵士が「国王陛下、並びに第二王妃様がお見えになられました」といい扉を開ける。


扉が開かれ入ってきたのは紛れもなく自分の父親と母親だ。


「お父様っお母様っ!」


「アシェリーよ・・・」


「お父様これはいったいどういうことなのですか!何故私が反逆者に!今私の友人が牢屋に入れられているのです、彼は私の恩人ですどうか早く解放してください!」


アシェリーがハリアスに声を荒げ詰め寄る、しかしハリアスから紡がれた言葉はアシェリーには到底信じられない言葉だった。


「何故帰ってきたのだ?死ねば良かったものの、グレーにはきちんと始末するように言いつけておったと言うのに。」


「え?」


お父様は何をおっしゃっているのだ?


「わが忠義の騎士グレーが死に、何の役にも立たない忌々しい子が帰ってくるとわな・・・」


「お・・父様・・・何を、仰られておられるのですか?お母様、お父様はいったいどう成されたのですか?」


「私に喋りかけないで、汚らしい・・・」



「お・・・おかあ・・・様・・・わっわたし・・・が・・・何か至らない事をしたのでしょうか?」


アシェリーの顔が真っ青になり、体がガクガクと震えだす。

何がおきているの?あの優しいお父様もお母様も何故こんな事を言い出すの?死ねばよかった?汚らしい?嘘、ウソウソウソ、お二人が私にそんなことを言うはずが無い!


「何を仰られてい・・・


「貴方を生んだから私は病気になったのよ・・・」


「お前が生まれたから、ミシアは呪われたのだ」


「貴方なんて生まなければ良かった・・・」


「お前なぞ死ねばよかったのだ・・・」


「ひっひぅっ・・・おっお母様・・・」


母親に触ろうとした手を叩かれる。


「触らないで、汚らしい・・・」


「いいかアシェリーお前にはもう生贄となるしか存在意義が無いのだ」


「いい?アシェリー貴方は3日後生贄の塔に行き、女神セフォネア様にその体を捧げるの・・・」


「「お前(貴方)にはそれ以外の意味はない」」






国王と第二王妃が部屋から出て行く、父親と母親が私に死ねという。

母親の病は、私を産んだからだという。

昔から噂されていた、余りにも強い神性を持った子を産んだから体を壊したのだろうと。

お父様やお母様は違うといってくれていた、でもずっとどこかでそうではないのかと思っていた・・・あぁ、ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、目の前が揺れる。

立っていられない、私は忌み子だったのだ、私はお二人に疎まれていたのだ、お優しいお2人だから今まで何も言われなかったのだ・・・・

・・・・・・・ワタシハウマレテキテハイケナカッタノダ・・・・・・・・・・・・・・・


「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




      助けて・・・・・ジン・・・・・






国王と第二王妃の2人が塔から出てくる、経緯は2人の目と耳を通してみていた。

はははははっ傑作だ、信じていた物に手ひどく裏切られ生贄になる少女、最高じゃないか!


「おや?これはこれは、完全に魂を捕らえたと思っていたのですが、まだお二人は涙を流す心をお持ちでしたか、辛いでしょう、すぐにその心も私が無くして差し上げますよ。あはははははははははっ」





      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




タリスリア城地下牢、地下牢といえ流石に王城にあるのだから多少は清潔にしているらしく、じめじめとした感じは無い。

しかし囚人の居心地に考慮すわけでもなく、冷たい地面に縛られたまま放置され2日が過ぎようとしていた。

縛ったままなのは高Lv者だった場合、特殊な魔法がかかった縄で縛らない限り、拘束を外し牢から逃げられる可能性があるからだ。


「ちくしょー、いったいどうなってんだ?アーサーが反逆者だと?何の冗談だ、あの小動物に何か出来るわけ無いだろうに・・・」


かつんかつんと階段を下りてくる音がする、現れたのはへりオット王子だ。


「やぁ、反逆者君、居心地はどうだい?」


「ん?なかなかいいぜ?寝てるだけで飯が食えるしな、それよりお前もどうだ?俺よりよっぽど牢屋が似合いそうな体型デブ」


へりオット王子の体型はかなりふくよかだ、一言でいえばデブだな。


「きっきさまぁぁぁぁ、それが王族に対する態度だと思っているのか、私は次期オストライト国王になるへりオット・キリアスア・オストライトだぞ!」


ふむどうやらデブってるのを気にしてるらしい、なら痩せろよ。


「ああすまなかったデブ、俺は田舎からでてきたばっかりだから、王族に対する態度が分からなかったんデブ」


「こっこのっっっ・・・ふっふん、まぁいい、そんな態度を取っていられるのも今だけだ、3日後に貴様の死刑執行が決まった、大広場でギロチンだ・・・くくくたのしみだな~?」


「ふ~ん、それで?」


誰がてめーの気分を晴らすために、驚いてやるかよ。


「こっこの・・・何処までも忌々しい、明日にはアシェリーの君にはアーサーといったほうがいいかな?生贄の儀式が始まる、その次が貴様だ、くくくくくっ楽しみだよ」


アーサーを生贄するだと?どういうことだ、それにあの嫌らしい笑い方、クイーンアントのときのローブ野朗にそっくりだ、いや、こっちが本物か?人を操る能力・・・


「おいデブ、お前が元凶か?、アーサーを狙ったのも、クイーンアントのときに人を操ったのも・・・おまえかっ!!!」


「ひっひぃ」


デブがチジミ上がっている、当たりか。

なんでこいつがいきなり俺のとこにきたのか分からなかったが、もし予想が当たっていたなら、意趣返し?目的を邪魔したことへの。


「ふっふふん、あの時は邪魔をされたがお前はもう何も出来ないよ、処刑の日を楽しみにしてるよ、あはははははははははは」


くそっ、悔しいがこのままじゃどうにもならねー、あとはリッツさん達が何とかしてくれることを祈るしか無いのか・・・





      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






ジン様達と別れて直ぐに太陽神殿に戻ってきた、あぁラッチェちゃんの試験を見たかった・・・

私が神殿に入ると、目ざとくきずいたウサ耳族の男性が皆に知らせる。


「リッツ様が帰ってきたぞー」


『リッツ様が帰ってきた?   お帰りなさいリッツ様』


私の元に太陽神殿にいた神官や信者達が押し寄せてくる。


「みなさん、ただいま帰りました、長い間いきなり旅に出たりしてごめんなさいね」


私が皆に挨拶していると、奥から神官長が出てくる、この人もウサ耳族だ。


「お帰りなさいリッツ」


「ただいま戻りました、チェチェ様」


太陽神殿にいる信者の殆どが2種族に占められる。

1つは人間族、この世界で一番多い人族はどの宗教でも1~2番目に人数が多い。

そしてもう1種族が獣人族の1部族、ウサ耳族だ。

ウサ耳族は平均身長150cmで男女に大きさの違いはほぼ無い。

獣人族のなかでも一番strが低いといわれる種族でありどちらかといえば臆病な一族だ。

だがウサ耳族の性格はおおらかでいてお調子者が多く、歌と踊りと宴会をこよなく愛する種族でもある。陽気な歌と踊りが儀式に多く取り入れている太陽神様とは相性がよく、殆どのウサ耳族は太陽神様の信者でもある。


あああぁぁぁラッチェちゃん可愛い、ルッチィちゃんも可愛い、ピリスト君も可愛いよおおおぉぉぉ、だめ、ここで涎なんて垂らしたら私のイメージを壊してしまう。

ウサ耳族としては165cmと大柄な私は高位神官と相まって皆の憧憬の的なのだから。


「それでリッツ、貴方の言っていた、太陽神様の魂の欠片が埋め込まれた、剣を持つ少年はいたのですか?」


「はい、おられました、名前はジン・マツナガ様、確かに彼の持つ剣から太陽神様の気配が感じられました」


『おおおおっ、本当におられたのか、リッツ様が寝ぼけていたんじゃなかったんだな』

『私は信じていたわ、嘘つけ、またリッツ様が暴走されたっていってたじゃないか』

『だって3日に1日は暴走されるのだもの、だな、でも流石に今回は本当だったのかさすがだ』

『なら今日は宴会だよね、早速準備しなきゃ、俺も、私も、皆でやろうぜー、おー』


ふふふ、皆いつもどうり元気でよかった、何か聞こえたきもするけど気のせいね。


「それで、その御遣い様はどちらに?」


「今は第二王子のアーサー様とご一緒して王城へ行っておられます」


「・・・王城・・・ですか」


「どうなされました?」


「いえ、最近王城から良くない気配がするのです」


「まさか・・・」


「太陽神様の御使い様がこの次期にこられた、何か大変なことが起きる、そのような気がしてなりません」


たしかに、最近太陽神様のお力が薄くなってきたような、もしそうだったとしたら、アトゥラム様の張られた結界も効果が薄くなっているかもしれない・・・


「レンシュルツー、少しお願いがあるのですが」


「どうした?」


「どうも王城が少しおかしい事になっているかもしれません、ジン様やアーサーたんがすこし心配ですこっそり様子を伺ってきてもらえませんか?」


「分かった、だが俺は潜入などは不向きだから余り期待するなよ?」


「はい、お願いします」


何事も無ければいいのですが、あっラッチェちゃん、もふもふすりすり~








皆さんまるいものはいま4%ほど多くチャージされています、もっともっと皆さんの感想や評価をお待ちしております オラに元気を分けてくれ~・w・

まってまーす>w<ノ

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