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天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します  作者: バナナ男さん
第二十七章(レイドの気持ち、ジュワン視点、レイド、アゼリアVSジュワン)

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962/964

(ジュワン)952 越えている

(ジュワン)


アゼリアの挑発する様な言葉のせいですっかり頭には血が上り、大声で怒鳴り散らす。

そしてそれと同時にアゼリアに向かって剣を思い切り振り下ろしたが、それもいなされてしまい怒りは更に加速した。


ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!!!

こんな格下のゴミが私の攻撃を避けるなど許されるものか!!


怒りのままに剣の打ち合いに突入すると、まだ私の方が剣単体としては実力が上であるため少しづつアゼリアの身体には小さな傷がついていくが……やはり決定打のダメージは与えられない。


「────っクソっ!!」


イライラしながらどんどんその身体を押し出していけば、グッドタイミングで獣のガキが飛び出し、その馬鹿力で私を押し戻す。


獣人のパワーは人族の私より上。攻撃が当たれば流石にまずい!


そのため全ての攻撃の風圧も全て避けきった私は、一度体制を整えるために大きく後ろへ飛んだ。


「────ちっ!パワーだけの野蛮種族が。

やはり人族以外の人種など全て駆除されるべきだな。こんな本能のまま暴れるだけの下品な獣、モンスターと同じではないか。」


「…………。」


馬鹿にする様に鼻で笑って言ってやったが、獣のガキは理解できないのか、無言で私の下半身へと視線を一瞬向け何とも言えぬ表情を見せてくる。


「……まぁ、敢えて直接的に言うつもりはないけどよ……なんつーか、お前らみたいなお貴族様は、客観的に自分を見るのが苦手なのか?

お前はとっくに越えてるぞ、人と獣の境界線ってやつ。

そうなっちまったらもう戻れねぇよ。

引っ張って戻してくれるヤツ、いなかったんだなぁ……。」


「遥か下の存在である汚らしい獣民族は、遥か上の存在である私の言葉は分からないのか?

言葉〜、わ〜か〜り〜ま〜す〜か〜?」


訳のわからぬ事を言う獣のガキに、私が耳に手をあて『聞こえない』というジェスチャーを見せると、獣のガキは大きなため息をついた。


「いや……だからさぁ〜…………。────まっ、いいや。めんどくせぇし。

とりあえず一つだけ言っておくが、お前みたいに人を上と下に分けるヤツは人生辛いぜ〜?

見下してきたヤツに上に行かれるとすげぇ苦しいから、汚い手を使ってでもそいつを必死に蹴落とすしかねぇんだ。

それを一生続けるなんて罰ゲームじゃねーか。

俺たちに負けたくなくて必死すぎるお前を見てっと、俺はあんたを可哀想なヤツにしか見えねぇよ。」


「────はっ???」


遥か下の存在である獣のガキに哀れみを込めた目で見られ、一瞬何を言われているのか分からなかったが…………凄まじい早さでそれを理解すると、ドスく黒い殺意が湧き上がる。


遥か下の存在である獣如きが、この私を見下した……?


ブワッ!と膨れ上がる殺意に背中を押されるがまま、私は剣を静かに後ろへ引いた。




<剣才士の資質>(ユニーク固有スキル)


< 血剣の五月雨突き >


剣による怒涛の突攻撃のラッシュを繰り出す攻撃系スキル。

スピードの値が攻撃値に加わり、スピードが早ければ早いほど威力と攻撃の数は増加する。

更に全ての攻撃に貫通属性が付与される

(発現条件) 

一定以上の攻撃力、スピードを持つ事

一定人数以上、剣の突攻撃にて一定以下の精神汚染度の生物の命を奪う事




「己の罪深さをあの世で反省しろ、下等生物がっ!!!」


獣のガキに向かってスキルを放ち、そのまま全身を串刺しに────と思った瞬間、獣のガキはガシャンっ!!と武器を一瞬で大剣から巨大ハンマーへと変えると、そのまま私の攻撃を下に叩きつける!




<重工戦士の資質>(ユニーク固有スキル)


< 大地揺らし >


武器指定<ハンマー>

大きく振り下ろされるハンマーの火力特化型の攻撃スキル

それにより力のベクトルを下へと逸らし、相手の攻撃を無力化する叩き潰し系の攻撃

術者の体力値が攻撃値に加算され、その値によって攻撃範囲も決定する

(発現条件) 

一定以上の攻撃力、体力を持つ事

一定回数以上ハンマーで敵に攻撃した経験値を持つこと

一定以上の好奇心、純粋、闘争心を持つこと




「────っなっ!!!」


無力化されてしまった私の攻撃に、思わず声が漏れると、すかさずアゼリアが間合いに入り込み、大きく踏み込んで刀を横に振り切る。

その攻撃を慌てて剣で受け止めたが、踏ん張りきれずにそのまま後方にある瓦礫に叩きつけられてしまった。


「────ぐっ!!!」


悲鳴を上げながら直ぐに体勢を立て直すと……私の口からはツゥ────……と一筋の赤い血が流れる。


「…………。」


私は無言でその血を拭い、赤く染まった手を見下ろすと、ブルブルと震えた。


「お〜い?降参でもすんのかぁ〜?」


おちょくるようにそう言ってくる獣のガキ。

しかし様子がおかしい事に気づいたアゼリアがその行動を片手で制し、二人は私と距離を取った様だ。


私はストンッと一度両手を下に降ろし、二人をギロッ!!と睨みつけると、怒りを抑える事なく大声で怒鳴りつけた。


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