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最強の成長するユニークスキル異界の心臓で、異世界無双 ~エルフ美少女に愛され養われ、精霊美少女にも愛されてハーレム状態~  作者: 手ノ皮ぺろり
第一章『精霊の森』三幕『黒く濡れた殺意』

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黒衣の襲撃者

 目の前の黒衣の戦士の攻撃をすんでの所で躱したが、また背後からこちらへ迫りくる足音が響く。一歩一歩が地面を抉っていそうな重い響きだが、驚くほど軽快なリズムを刻む。

 前にいる者と挟まれる形になる。


 不味いな。挟み撃ちなんて受けたら躱しきれないぞ!


 最悪の事態が頭をよぎり背筋が震えたが、何とか両者を視界にとらえようと身体の向きを九十度だけ右に変える。

 左の戦士はそれ以上、追撃を加えて来る気配はないが、右の視界には二メートル以上はありそうな巨大な影が迫りつつあった。


 デカい!? 身長もだけど、体格もすごい。肩幅どれだけあるんだ!?


 巨大な戦士は左にその巨躯をも全て覆い隠せそうな長方形の大盾を持っていて、それを構えながら突進して来た。


 あれで殴りつけるつもりか!? あんなのに当たったら骨が砕けるくらいじゃ済まないぞ! 最悪、即死か――。


 だが、おかしな事に、巨大な戦士はこちらを牽制する様に、大盾を突き出したまま動きを止めた。

 その背後に左右から黒い影が集結する。


 二人うしろに回った!? 全員が揃うまでの時間を稼いだのか!? いや、今ので全員とは限らない!


 正面を十分に警戒しつつ、左右の目視かのうな範囲を見回してみたが、襲い来る影はなかった。


 こちらへ宣戦布告するかの様に、巨大な戦士は大盾を地面に打ち付ける。その振動で大地が震えた。

 今の感じだと、ただデカくて分厚いだけじゃなくて金属製だな。そんなもんを片手で動かしてるのか!?


「はっ。ご丁寧にどうも。不意打ちして来たわりには正々堂々を気取るのか?」


 いや、今のも俺の注意を引いて、後ろから攻撃させる合図かもしれないけど。背後に足音が聞こえないか聴覚に意識を集中させたが、今の所その様子はない。


 挑発に返答はなかった、いや、奇妙な事にこの戦士たちは先ほどから一言も発していなかった。言葉だけではなく、行動に伴っての発声も一切なく完全に沈黙している。


 掛け声の類も全くないのは常軌を逸していた。その黒い姿もあいまって恐怖心を煽る。


 身体の中心から震えが喉へと上がって来るが、恐れていると思われれば、一気に攻勢に出てくるかもしれない。精一杯、演技をしておくべきか?


 震えを誤魔化しながら問いかける。


「喋れないのか? それとも、俺と話す事なんてないって?」


 答えの代わりに、巨大な戦士が左足を一歩、踏み出した。


 そういえば、さっき後ろに隠れた二人の姿がまったく見えないな。この先頭の奴がデカすぎる上に、盾とクロークが視界を覆ってて後ろの空間が全然みえねえ。周囲の地形に注意しないと木の陰を利用して知らないうちに背後を取られるかもしれない。


 逃げた方がいいのか!? だけど、さっきの移動速度、あんな重装備で軽快に突進して来た。俺の脚力じゃすぐに追いつかれるか!?


 考えている間にも巨大な戦士は一歩ずつ距離を詰めて来る。


 くそっ! どうすればいい!?


 一か八かこちらから攻撃するか? だが、先頭の戦士の大盾に全身を覆う鎧、あれに素手で何か出来るとは思えない。


 そうか! 最初に見かけた奴は胴にしか鎧を付けてなかったぞ!


 後ろに隠れたのは残りの二人は軽装なせいか!

 先頭を避けて後ろに攻撃が出来たら、素手でもダメージが通るか!? 攻撃してこちらを脅威と認識させれば、撤退を考える可能性もある。

 それに、回り込もうとしてこちらが動きまわれば、隠れてた連中も隊列が乱れて自然と姿を現すかもしれない。攻めなければ機会は永遠に回って来ないか!?


 回り込むために中心を見据えながら左へ円を描く様に移動する。

 巨大な戦士は重装なせいか、旋回には手間取っている様だ。


 行けるかも! このまま回り込むぞ!


 だが、こちらの意図を察したのか、巨大な戦士は旋回を止め、上体のみを捻り、大盾を突き出し、牽制しつつ後ろに下がり始めた!

 更に下がりながら、旋回も再開する。


 くそ! 後ろの連中の姿はまだ見えてない! 何処にいるか分からない以上は、下がられると更に近づくしかなくなる!


 巨大な戦士を出来るだけ避けつつ、後ろへ回り込もうと踏み込んだ。


 その時――!


 巨大な戦士のクロークが翻り、後ろから白光を放つ物体が突き出された!


 しまった!? 後ろから槍が――!?


 槍の先端は真っ直ぐに頭を狙って突き出される!


「くっ!」


 咄嗟に身体を捻って、直撃を避けたが、刃は左頬の表面を削いだ! その拍子に留め金が外れフードがめくれて地面に落ちる。


「うあっ!」


 裂けた肉から脈打ちながら熱い血が流れだし、首から肩、腕へと伝い、地面へと雫を垂らす。防衛本能からか無意識に前進を止め、後ろへ下がっていた。


 くそっ! 何とか躱したが、正確に頭を狙われた!? どうやってこっちの状態を察知したんだ!?


 それよりも――今の一撃をもし躱し損ねていたら――!


 最悪の想像が心を蝕み、なけなしの闘争心を萎えさせた。そして恐怖は極寒の冷気の様に、足元から立ち上り、がんじがらめにしていく。


 怖い!


 ダメだ! もう、これ以上たたかえない――!


 心は完全に恐怖に支配されていた。


 恐怖は全身に表れていたのだろう。こちらの戦意が削がれたのを認識したのか、後ろに居た二人が両側から同時に姿を現す。


 そして――。


 無情に槍を突き出した――。


「うああああ!? 来るなぁ――!!」


 その瞬間、視界が二重にブレた。それと共に、爆発の様な鼓動が全身に響く。


 今のは!? だ、だけど――こんな状態じゃ、もう――。


 突き出された槍を躱そうと力の抜けた脚で距離を取ろうとするが、運悪く滑ってしまう。


 ああ、もうダメだ――、ごめん、アイシャ、俺は――もう。


 だが、滑らせたはずの足はその状態でも力強く地面を捉え、抉る様に、後方へと数メートル跳躍していた。


「何っ!?」


 目の前の戦士たちから初めて驚愕の声音が漏れ出す。意志を持った沈黙が破られた瞬間だった。


「か、躱せた!? ――うぐっ!」


 地面を蹴った左脚のふくらはぎ辺りに激痛が走る! だが――、今回は、まだ動ける!?

 足を滑らせたせいか、力が身体の限界を越えなかったのかもしれない。


 前方の戦士たちは浮足立ち、すぐには追撃して来ない。

 ぼんやりと左脚を見下ろしながらある閃きを得た。


「そ、そうか!」


 これが確かならこの力――前よりはまともに引き出せる可能性がある!


「力み過ぎてたんだ! この力は、普通の人間の動作ていどでも身体を一回で壊してしまうくらいの極限のパワーを引き出してる! なら、わざと力を抜いて小出しにすれば!」


 先ほどの力が抜けて、滑った時の感覚を必死に思い出す。

 イメージしろ。羽の様に軽く、いや、抜け落ちた羽で表面を撫でる様な、極限のソフトタッチを――、地面に伝える力を最小に留めるんだ。小さく、小さく、重さなどない様に――反作用を――無にする!


 戦士たちも態勢を立て直した様だが、不思議な事に先ほどの閃きと共に、恐怖心も霧散していた。


「行くぞっ! 悪いが、実験台になってもらうぜ!」


 普通なら身体を数センチも動かせないだろう力で地面を蹴る。だが、思った通りの現象が起きる。一気に二メートルは進み、脚には微かな痛みを感じていた。


「今のでも力が入りすぎなくらいだな! なら――」


 前方を見据え、巨大な戦士の背後へ周り込むルートをイメージする。

 重要なのは、脱力と予測だ、何度も試して掴むんだ!


 小刻みなステップで高速に側面へと回り込む。


「ブレーキをかける時も注意しないとつんのめりそうになるな、移動と停止のタイミングを見極めて、力を込める瞬間を調整するんだ! はっ! リズムゲーの要領だな!」


 巨大な戦士はこちらの動きについてこれていない。側面はがら空きだった。


「やっと見えたな! こそこそと隠れやがって! さっきの槍の分、返させてもらうぜ!」


 後ろの二人が慌てて槍を構え様とするが、こちらの速度に対応できていない。


 んん? あの槍、長いが良く見ると継ぎ目があるな。携帯性を優先して耐久度を犠牲にしてるのか?

 そこを狙って攻撃すればへし折れるかもしれないぞ!


 一気に加速し、槍がこちらへ突き出されるより前に、継ぎ目へ向かって身体を浮かせ、両脚を突き出す!


 鈍い音と共に、槍は中央からへし折れ、先端側が宙を舞う。

 そのまま両脚で目の前の戦士の胴体を蹴り、後ろへ跳躍した。


 だが――。


「ぐあっ!」


 くそっ! 今の動作は負荷が強すぎたか!?

 激痛で意識が乱れ、空中でバランスを崩し、背中から落下し強打してしまう。

 鈍痛が身体を突き抜ける。


「うぐっ! は、早く立ち上がらないと……!」


 痛みを堪えて瞑っていた目を開くと、巨大な戦士が眼前に迫っていた。地面を蹴る要領で腹筋と両腕を動かし、その反動で跳び上がり一気に立ち上がる。


 武器を壊された奴はもう攻撃して来ないかもしれないけど、後ろにはまだ一人いるはずだ! 不味いな。いまの身体の感じだと、さっきみたいな無茶をすれば次はないか。


 巨大な戦士は驚くべき行動に出た。

 なんとその巨体を、重装備をものともせず跳び上がったのだ。空中で大盾を両手で持ち、こちらを狙う。


「それを叩きつけるつもりか!?」


 高く跳びすぎだ! 今の俺なら余裕で躱せ――。


「ぐわぁ!」


 思いもよらない場所から攻撃を受け、倒れ伏し激痛に悶える。


 跳び上がった戦士は囮だったのだ! 後ろに隠れていた本命は注意が逸れた隙を突き、槍で脚を薙ぎ払っていた!


「くそっ! もう、左脚は動きそうにない! だが――!」


 空中を見据え、残った右脚で振り下ろされる大盾の側面を全力で蹴った!


 大気を震わす轟音が響き、重い盾が、回転しながら弧を描き、大木の幹へと突き刺さる!

 武器を失った巨大な戦士はそのまま着地し、地面を震わせる。そして右手に嵌められた籠手で殴りかかって来た!

 痛みで意識が飛びそうになるのを必死に堪え攻撃に集中する。


「俺は――! 俺には! 帰る場所があるんだ!!」


 動かない両脚の代わりに左肘にありったけの力を込めて無理やり身体を起こす!


「それを邪魔するってんなら! 誰が相手だろうが全力でぶち壊してやる――!」


 起き上がった勢いに乗りながら、残された右腕に全ての力を注ぎ込む。


「どけぇぇぇ!!」


 狙わなくてもいい、狙う必要もない。ただ全身全霊を込めて――!


 ぶち破れ!!


「ヌアアアアア!」


 突き出された拳は、金属製の鎧をひしゃぎその防御を破り致命打を与えた!

 巨大な戦士の絶叫と共に、金属の歪む轟音が渦巻き、空へと突き抜ける――!

 その振動で木々の枝葉が激しく揺さぶられる!


 背後に居た二人も吹き飛ばされた巨体に巻き込まれ、地面を抉りながら遥か後方へと運ばれて行き、大木を数本なぎ倒し、最後に一際、巨大な幹を深く陥没させて止まった。土煙が惨状を覆い隠す様に、舞い上がる。

 辺りには鮮血が飛び散り、浅い川の様な筋を象り死を思わせる臭気を振りまく。


「や、やったか……? これでダメなら、もう――」


 拳が砕け散り、腕の骨にも幾つもの亀裂が走っている様だった。

 耐えられるはずのない激痛が意識を落とす。

 完全な闇が訪れる前に、声が聞こえた。


「今の音は――!? カイト!? 大丈夫なの!? しっかりして――」


 ああ、アイシャが、来てくれた。


 これでもう、大丈夫だ――。


 安堵に包まれ、そのまま意識は闇に呑まれた――。




※ ※ ※ 




 森の動物たちが皆、怯えた様子で逃げ惑う姿が幾つも目に入った。

 その震源地はすぐ近くの様だ。

 背負っていた荷物を降ろし、駆け出したその時――!


 空を裂く様な轟音が響いた!


「今の音は――!?」


 密集した木々の間を風の様に通り抜け、一気に視界が開ける。


 そこには目を覆いたくなる様な惨状が広がっていた。

 彼の状態も含めて。


「カイト!? 大丈夫なの!? しっかりして!」


 息はある様だが、完全に意識を失っている、それにしても酷い怪我だ。早く手当をしなければ!


 視界の端で何かが動いた。

 薙ぎ倒された木々の向こうで人影が立ち上がる姿を捉える。


「こんな状況でもまだ動けるなんて……!」


 相当に鍛えられた人物なのか、この惨状を生み出した力を普通の人間が受けていれば、即死は免れないだろう。


 しかし、その内の一人は既に意識を失っている様だった。他の二人が両脇から抱え上げる。この場から逃亡を試みるつもりなのだろう。


「逃がすと思ってるの――! カイトをこんな目に遭わせて! 許さない!!」


 怒りが油を注がれた炎の様に、燃え上がって来るが、彼の名を口に出した事が幸いしたのか。意識は再び彼の方へ向けられた。


「許せない! でも、でも――。カイトをこのままになんてしておけない!」


 目の前の敵の逃亡を黙認し、彼の治療へ集中する。応急的に傷を塞いで早く家に運ばなければ――!

 喪失への恐怖と焦燥感が心を苛む。


 しかし、それよりも、純粋に彼を救いたいという想いが勝り、重い体を突き動かしていた――。




※ ※ ※ 




 暗い森の中に何かを引きずる様な不気味な音がこだまする。

 人影は重なり合って、巨大な一つの生き物の様にも見えた。

 その道程には薄暗い中でも鮮烈に映る、幾つもの血痕が続いている。


「くそっ! くそ……! ライフポーションをぜんぶ飲ませたのに、まだ出血が止まらねぇ……!」


 苛立ちを隠せない様子で歯噛みするが、その人物も相当に酷い傷を負っていた。発声とともに、口の端から鮮血が筋を描く。


「あの野郎……! 最初はただのど素人にしか見えなかった……! だが――!」


 湧き上がる感情を噛みしめているのだろうか? そこで一度、言葉が詰まった。


「途中から、突然かわった……! 後は、自分の力を試す様に……! 俺たちを訓練用の案山子みてぇに……!」


 両脇から抱えられた中央の人物が吐血する。それを見た、片側の一人が絶望に満ちた声を上げた。


「血が止まらない……! 隊長はもうダメですよ! 助かりません……!」


 もう一人はその言葉に憤慨する。


「お前……! 何が言いたいんだ!? まさか、こいつをここに置いて行けって言うのか!?」


 その罵倒に空いていた片手で両目を覆う。


「生きて、帰ることが、任務の終わりです。情報の収集とルート開拓はほぼ達成されました!」


 そこで一度、言葉は切られる、続きを口にするのを躊躇しているのか。


「意識のない隊長を抱えていたんじゃ、このまま全滅してしまいます……! 帰りには、また、あの瘴域を通るんですよ……!? そ、それに、自分の武器は破壊されました。もう残されたのは腰の短剣だけです」


 現状への精一杯の抵抗なのか、もう一人は声に力を込めて答える。


「兵学校でも訓練場でも一通りの武器術は習っただろう? 有象無象の魔物どもくらい短剣でも何とでもなる! それに、まだこいつは死んでねぇんだ! 目を覚ませば、幾らでも生き残るチャンスはある!」


 そこで抱えられた人物に動きがあった。意識が戻ったのだろうか?


「こいつには、妻子があるんだ……! ここで見捨てて帰ったとして、俺はどんな顔で会えばいい……!?」


 その言葉にもう一人も顔を伏せ、沈黙した。

 二人が思いもよらない場所から遮るように、途切れ途切れに言葉が続く。


「まだ、私を捨てていなかったのか……。馬鹿者が……! 私情を優先し、全滅の愚を犯すつもりか?」


 意識を取り戻したのに気付いた一人は、その言葉に反抗しながら腰から何かを取り出した。


「バカ野郎! 生きてるのに、ほっておけるかよっ! それによぉ、今、イイ事おもいついたぜ!」


 立ち止まり、取り出した小瓶を無理やり口元へ押し付け、身体を逸らせて流し込んだ。


「俺は、比較的に軽傷だ! 俺の分のポーションも飲みやがれ!」


 無理やり薬を流し込まれ咳き込む。


「ば、馬鹿者が……! だが、お前の行いは、死しても忘れる事はないだろう」


 こそばゆそうに答えを返す。


「ははっ! 素直に礼も言えねぇのか!? 教育を受け直した方がいいんじゃねぇのか!?」


 状況はいまだ絶望的ではあったが、隣からは決意を感じさせる声が発せられる。


「先輩は……。どうあっても全員で生きて帰るつもりなんですね……。なら、これが役に立つかもしれません。あの男が落とした物をくすねておきました」


 取り出した何かを目につく様に、掲げた。


「おまっ! 手癖がわりぃな! だが、それが目にした通りの効果だったなら! 俺たちの生還の鍵になるだろうぜ! はっ! 勝ちの目が見えてきやがった!」


 全滅か全員の生存かの賭けに出た先達へ、半ば諦めた様子で冗談を飛ばす。


「まあ、無事に帰れたとしても、隊長はこの短期間にポーションを三瓶も服用した影響で、しばらくは復帰できないでしょうね」


 残りの二人は、それを笑うでもなく、決意の頷きを返した。


「前向きなのか、後ろ向きなのか、分からねぇな。お前は……! 絶対に生きて帰るぞ!」


 その言葉を最後に三つの人影は森の暗がりへと吸い込まれて行った――。

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