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皆さんのコメントに後押しされて。

久しぶりの投稿です。



あれから4年の時が経ちーーー。

屋敷内を把握して、読み書きも出来るようになって、色んな本を読めるようになりました。

そして5歳の誕生日を迎えた私は一気に色んなイベントを言われて混乱中です。


「えっと、弟か妹が産まれる?私がお城に行く?」

「そうだ。リアに兄弟が出来る。といっても1年近く先のことだ。それよりも来週の王への謁見の話だな」


父の言葉に、兄弟が出来るという喜びと、何故城に行かなきゃいけないのかという疑問がない交ぜになって、私は何も言えないでいる。


「えっと、えぇっと?」

「……陛下が、お前に会いたいそうだ」


だから何故!?

そんな私の混乱に、父も困惑した瞳をしている。


「俺とメイリィの娘を一目見たいそうだ。それと、ちょうどリアと同じ年の王子、ティトス殿下と仲良くして欲しいとのことでな」


珍しく顰め面をしている父に驚く。

うわあ、なにその顔!レアだわ!


「お父様は私が城に行くのはお嫌なのですか?」

「城はあまり良いところではない」


どうやら心配してくれているようだ。

でも、陛下のお言葉じゃ断る訳にもいかないしねぇ?


「わかりました、お父様」


ということで、初登城です!







「初めまして。私はリアリィ・オーレアンと申します。お会い出来て光栄です」

「ティトス・レイズ・ハフィストです。よ、よろしくお願いします」


おずおずと挨拶を返したティトス殿下を見ながら、私はホッと胸を撫で下ろした。


ティトス・レイズ・ハフィスト殿下。第三王子。私と同じ5歳。

蜂蜜色の髪の毛はふわふわしていて、瞳は空色をしている。

白い肌は子ども特有のふっくらぷにっとしてて、不安気にゆらゆら揺れる大きな瞳は彼の容姿と相交わって、庇護欲を掻き立てられる。


か、可愛い!!

なんだこの生き物!!

ぎゅうってしたい!!


そんな興奮を抑えつけ、丁寧に挨拶を終えたところだ。


「すまん、父様は少し用事がある。1時間程で戻るからここにいてくれ。殿下、失礼致します」


お父様は私の頭を人撫ですると、ティトス殿下に頭を下げ、部屋を出て行った。

残されたのは私とティトス殿下と、ティトス殿下付きの侍女。

その侍女も部屋の隅で待機しているようだ。


それにしてもお父様、変わったよね。

昔は赤ん坊を離れて見つめるような人だったのに、今では抱っこも頭なでなでぽんぽんもごく自然に出来ちゃうパパさんです。

イケメンに愛されるのはいいよね!

あの顔面偏差値が基準になっちゃうと怖いんだけど、なかなかあんなスペック高い男いないよ?

お母様はいい男捕まえたな!


そんなことを考えながらお父様が出ていった扉から視線を王子の方へと戻す。


本当なら陛下との謁見があったはずなんだけど、取り急ぎ片付けないといけない仕事が舞い込んだらしく、謁見は無しになった。

元々予定にあった、同じ年の第三王子とだけ顔合わせをすることになったのだ。

そしてその第三王子といえば。


目の前に不安気な天使が一人。


ああ、何か話さないと!

王子様だし失礼のないようにして、というよりこの不安そうな感じをどうにか解消してあげたい!


「殿下はいつもどのような本をお読みになるのですか?」

「ほ、本?」

「はい」

「うーん、英雄譚が好きかなぁ」


私達は目の前の本棚から英雄譚を取り出す。


「この本とかですか?」

「ちょっと難しいね。もう少し字が大きくてわかりやすい本を僕は読むよ」

「そうですか。私も今度是非英雄譚を読んでみますね」


殿下がにっこりと頷く。


英雄譚か。

あんまり読んだことないけど、男の子はこういうのに憧れるのかな。

私が最近読んでるのって歴史書とか薬学書とかだしなぁ。

もちろん恋愛系も読んでるよ!

乙女ですからね!


その時、侍女からお茶の用意が出来たので、とソファーへと促された。

花の香りがする紅茶に、甘過ぎず上品なクッキーを口に入れ、思わず頬が弛む。


「リアリィ様は普段何してるんですか?」

「そうですね、最近は本を読んだり、刺繍をしたり、楽器を弾いたりしています。それとよろしければリアとお呼び下さい」


刺繍はルーエに習ってる。

やることがないから何かしたいと言ったら、まだ早いけど淑女の嗜みをって刺繍を教えてくれている。

あと、3歳ぐらいに屋敷でピアノを発見し、弾きたいと言ったのをきっかけに子ども用のピアノやフルートをお父様が用意してくれた。

最近きちんとしたものが弾けるようになってきたので早く本物で弾きたいけれど、まだ私の小さな手では大きなピアノや普通サイズのフルートは指が届かない。


最後にリアと呼んでもらうよう催促する。

殿下に様付けをされるのは戸惑うものがある。

それに愛称で呼んでもらった方が仲良い感じするしね!


「う、うん!わかった!じゃあ僕のことはティトって呼んで!」

「いいのですか?」

「もちろん!」

「ふふ、わかりました、ティト様」


ふふふ、あはは、と和やかに会話をする。

なんだろうこの感覚。

すっごい癒されるー。

ティト様可愛すぎるー。

とっても楽しそうに私の演奏を聞きたいだとか、最近のお勉強が大変なんだと難しい顔をしたりだとか、とっても微笑ましい。


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