【幽霊後輩と正体】
椛→3年生
ちよ→2年生
幽見、霊音→1年生
特に時期とかはありません。
霊音の話は隠し設定や伏線などいっぱいあるので、もっと書きたいですね。
……霊音以外もいっぱいあるから、そっちも書きたいです。
梅白霊音は生きた人間ではない。しかし、幽霊ではない。妖怪でもないし、怪異でもないし、当然、宇宙人でもない。
梅白霊音は、正体不明が正体である。
ち「幽霊の正体見たり枯れ尾花って言葉があるじゃないですか」
幽「幽霊を見たと思って恐れていたものの正体が、実は枯れたススキだったって話ですか?」
霊「ススキと間違えるなんて失礼な話よね。せめて枯れてないススキがよかったわ」
椛「果たして、その文句は正しいのか……?」
ち「じつは霊音ちゃんって、ススキだったりする?」
霊「……いや、私は幽霊じゃないんで!!」
椛「正体不明が正体って不便じゃないか?」
ち「自己紹介するとき、幽霊に近いけど幽霊じゃないですって言ってるの?」
霊「別に幽霊に近くもないですよ? どちらかといえば怪異です」
椛「怪異と幽霊って別物か?」
霊「その辺は幽見が詳しいです。私はよくわかってないです」
幽「まさかの丸投げ!?」
ち「自分のことなのに、よくわかってないままでいいんだ……」
幽「幽霊というのは、人間の死後、未練や後悔などの強い感情が残った存在です。落ち武者さんだったり首無しさんだったりですね」
幽「対して怪異というのは、都市伝説や噂話から生まれる存在です」
椛「けど、梅白はそのどちらにも該当しないんだろ?」
幽「そうですね。幽霊と怪異のちょうど中間。もっと言えば、幽霊、妖怪、怪異、生きた人間、それらすべてのちょうど中間に位置している存在です」
霊「幽霊みたいに神出鬼没で、怪異みたいにあやふやで、妖怪みたいに恐ろしく」
霊「その姿は限りなく人間のようで」
幽「だからこそ、正体不明が正体なんです」
ち「なんでそんなことになっちゃったの?」
霊「さぁ? 幽見も分からないって言ってるので、本当に分からないですね」
椛「自分が何者であるか気にならないのか?」
霊「私は私ですからね~。幽霊でも妖怪でも人間でも怪異でも宇宙人でも超能力者でもなんでもいいです。幽見が私を認めてくれるなら、それだけで。あとは、先輩たちが居てくれるなら」
ち「そうですよ。女の子の正体を暴こうとするなんて、岸先輩酷いです」
椛「お前さっきまでこっち側だったよな!?」
椛「幽見は困らないのか? コイツの正体暴きたいとか思わないのか?」
幽「たまーに困ることはありますけど、個性だと思えばとくには」
霊「私が正体不明だと困るの?」
幽「彼女として紹介するとき困る。幽霊の彼女とは言えないし、超能力者の彼女って言うと、僕もそうだし、怪異や妖怪呼ばわりは微妙に違う気がするし」
ち「幽霊との恋ってのもいいよね~」
椛「お前は超能力者の彼氏で満足しておけよ」
霊「そういえば、急にお休みなんて珍しいですね」
ち「霊音ちゃんの正体の話をしたいって言ったら逃げちゃった」
霊「えぇ~。私、怖がられてます?」
幽「霊音が怖いというより、怖そうな怖いって話でしょ」
椛「アイツ、どんだけビビりなんだよ……」




