【超能力先輩とソフトクリーム】
椿→3年生
万→2年生
ちよ→1年生
あえての寒い時期の話です。
※似たようなタイトルがすでにあるかもしれません。
ち「今日、寒いですね~」
万「1月半ばだしね。これでもちょっとは暖かいほうってのが信じられないね」
ち「先輩、ソフトクリームが食べたいです」
万「確かにね。こういう寒い日はあったかい物を……」
万「え、ソフトクリーム!?」
椿「なんて綺麗なノリツッコミなのかしら」
万「まぁ、アイスが食べたいっていうなら、帰りにコンビに寄っていこうか。俺も肉まん買お」
ち「アイスが食べたいんじゃないですよ。ソフトクリームが食べたいんです」
万「……ん? だから、帰りにコンビニ行こうって話じゃないの?」
ち「この辺にソフトクリームが売ってるコンビニないじゃないですか」
ち「130円ぐらいのバニラソフトじゃダメですよ? ソフトクリームがいいんです」
椿「ちよちゃん、万が混乱してるから、そのあたりで勘弁してあげて」
万「ソフトアイスクリーム肉まん? コンビニを作る超能力で……?」
ち「混乱の仕方が独特すぎません?」
椿「まぁ、コレは私もドン引きなんだけど」
椿「ちよちゃんは、コンビニアイスじゃなくて、ぐるぐる回って出てくるソフトクリームが食べたいんでしょ?」
ち「そうですそうです。寒い日は、ソフトクリームに限りますね」
万「素直に肉まんとか食べちゃダメなの? そっちのほうがあったかいと思うけど」
ち「先輩、甘いものを食べると、体に糖分が行き渡って体が温かくなるんですよ?」
万「アイスが冷たいから意味ないんじゃ……?」
椿「冷たいものと温かいものが隣り合っているとき、両者の温度は均一に保とうと働くわ」
万「先輩? 急にどうしちゃったんですか?」
椿「アイスを食べたちよちゃんは体が冷たくなるから、温めようとするってことよ」
ち「そういうことですよ!!」
万「小桜さん、思いっきり便乗しただけだよね」
万「そもそも、アイスを食べて冷えるのは口の中と胃の中ですよね」
万「氷点下になるわけでもないですし、椿先輩の理論で行くと、口と胃を温めようとして、体全体から熱を奪って、ちょっと体温が下がることになると思うんですけど」
椿「そうなったら、私の超能力で温めればいいだけじゃない」
万「元も子もないこと言いだした!!」
ち「椿先輩、どこでソフトクリーム食べますか?」
椿「駅から少し遠いけれど、ケーキ屋さんで作ってるソフトクリームがおいしいって楓ちゃんから聞いたわ」
ち「いいですね。私も興味あったので行きたいです」
椿「じゃあ、今日は部活終わりにして、早速行きましょうか?」
万「え、部長は俺……」
ち「やったー。アイス食べましょう~」
椿「なにしてるの万。あなたも帰る準備しなさい。行くわよ」
ち「早くしないと置いていきますよ」
万「シレッと俺も行くことになってた。俺は暖かいものが食べたいんですけど!?」
椿「か弱い女の子2人で暗い道を歩かせるの?」
ち「冬は日が沈むのが早いんですよ!!」
万「最強の超能力者がか弱い……?」
椿「なにかしら?」
万「イイエ、ナンデモ」




