【超能力先輩とプール】
ち「…………」
ク1「どうしたのちよちゃん。めっちゃ不機嫌そうだけど」
楓「次の時間プールだからでしょ。絶対馬鹿にされるもんね」
ち「泳ぐのも苦手だし、先生によっては止めるし……」
楓「たしか中2のときの女の先生には止められたんだよね」
ク1「え、なんで?」
ク2「足が付かないからじゃない?」
ち「確かにその通りだけど、まっすぐ言われるのは傷つく」
ク2「あ、ごめんねちよちゃん!!」
楓「中学のプールは1.3mとかだよね。高校はどのくらいだろう?」
ち「この前先輩に聞いたら、一番深いところで、1.5mだって」
ち「私が手を伸ばしても、水面から出れないんだよね」
ク1「フフッ。あ、ごめん!!」
ち「いいよ!! 笑いたければ笑えばいい!!」
ク1「ごめんって~!!」
楓「でも今日の授業は二年生と合同だよね?」
ク2「あ、たしか2組って聞いた気がする」
楓「椛先輩達のクラスじゃない?」
ち「あ、そういえばそうだ。ってことは先輩に水着みられるのか~」
ク1「先輩って、例の部活の?」
ク2「でも、案外気にしないかもよ?」
授業が始まって……
ち(やっぱり私は見学だった……。せっかく着替えたのに)
ち「それはそれとして、なんで先輩がここに?」
万「椛と愛はサボったよ。俺はプールが免除になる代わりに、救急要員として見学」
万「富士見もプール用品置き場の掃除をしてるしね」
ち「超能力者は自由でいいですね」
万「いやぁ、そうでもないよ。まぁ、椿先輩は確かに自由だけど……」
ち「……?」
万「それより、タオルとか持ってきてないの?」
ち「はい。教室に置いてきちゃいましたけど……?」
万「……これは俺がロリコンだからかもしれないけど、目のやり場に困る」
ち「そういわれても……。こっちが困ります」
万「夏休みになったら、海に行こうか。大丈夫、何かあっても俺が助けるから」
ち「なんですかそれ。かっこつけてるんですか?」
ち「まぁ、でも約束ですよ。絶対に連れて行ってくださいね!?」
ち「そういえば、岸先輩と鏡柳先輩って、どうやってサボったんですか?」
万「椛は目が悪くて、眼鏡を外すと見えないからだって。コンタクトも危ないしね」
万「愛は男女どちらでもないから、水着を着たくないとか言ってたな」
ち「二人ともそんな言い訳が良く通りましたね……」
ち「じゃあ、先輩は、なんで免除なんですか?」
万「まぁ、色々理由はあるけれど……水が怖いから、的な?」
ち「なんですかそれ。そんな理由で免除なんて聞いたことないですよ!!」
万「あはは。冗談だよ。もともとライフセーバーとかをやってたからね。なんとなく流れでそうなっただけだよ。あとは校長先生からの依頼とかね」
ち「前から思ってましたけど、校長先生って先輩たちをこき使いすぎてませんか?」
万「椿先輩からのお願いでもあるからね。無下には出来ないよ」
その一週間後、プールに不具合があったため危うく事故になりかけたが、先輩のおかげで負傷者は出なかったという。
ち「なにこの不穏な終わり方……!?」
別に何か事件の予兆とかではないです。(マジで)
ただ、水難事故とか気を付けようねって話です。




