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【霊能力後輩と悪霊】

幽「あれ、今日、先輩たちは?」

時「椛先輩はサボった。めーちゃん先輩はそれに着いて行ったらしい」

霊「小菊先輩とちよちゃん先輩は水山先生と一緒にどこかに歩いてるのを見たわよ」


幽「僕たちだけなんだ。珍しいこともあるね?」


幽「それより、時雨って鏡柳先輩のことをめーちゃん先輩って呼ぶんだね……?」

時「そう呼ばないと怒るからな」


霊「いいあだ名でしょ? 私が考えたのよ」

時「だろうな。『しぐれん』と同じ匂いがする」


コンコンッ

霊「どうやら依頼のようね」

時「先輩たちが居ないタイミングで? 俺たちだけで出来るのか?」


幽「まぁ、何もしないわけにはいかないからね。開いてますから入っていいですよ~」


?「し、失礼します……」


時「確認ですけど、超能力研究会に用事がある人ですよね?」

寄「うん。3年の鮎喰(あくい) 寄人(よせひと)です。ちょっと人に言いづらい悩みがあって」


幽「もしかして、呪われてるとか、そういう話ですか?」

寄「やっぱりわかりますか?」


時「なぁ、俺には分からないんだが、そうなのか?」コソッ

霊「そうね。めちゃくちゃ分かりやすく悪霊が取り付いているわ。霊能力初心者でも見えるぐらいにべったり。大きいのから小さいのまで幅広くね」


寄「原因は分かってるんです。友達とふざけ半分でお札をはがしたことがあって……」

幽「本当にそれだけですか? 隠しても見つけられますよ?」

寄「隠すなんてとんでもない!! 心当たりは本当にそれだけです」


時「……ここ数か月の過去を遡ってみる。少し待て」


霊「そんなことも出来るの? タイムキーパーというのも便利ね」

幽「強さに差はあるけど、種類は1つか2つ……。嘘をついてるわけじゃないのか」


時「過去を見てきたぞ。素人目で見た感じは、そういうのを引き付けるような行動は、変な祠の札をはがしただけだった。お札はまだ家にあるらしい」

幽「それだけ? 鳥居を反復横跳びとかしてない?」


寄「そんなアホなことする人居ます?」

霊「お札はがしも十分アホなことだけどね」


時「ただ一つ、問題があるとしたら、お友達とやらは、すでに祈祷だったりお祓いだったりを受けていた。先輩以外は全員、示し合わせたようにね」


寄「そ、そんな……。嵌められたってことですか?」

霊「ウフフ。人間特有の悪感情が渦巻いてるわね。すごく美味しそう」

幽「霊音、そんなもの食べちゃダメだよ」


寄「えと、今、誰と喋ってるの?」

時「ああ~、先輩は気にしなくていいっすよ」

幽「そうですそうです。今さっさと祓っちゃうんでね」


寄「あ、お願いします!!」


幽「少し後ろを失礼しますね~」


ファァ……


幽「ドロドロしてて不安定な幽霊……。とても綺麗だ」

時「おいおい、霊能力者が逆に乗っ取られたりしてねぇだろうな? 目が虚ろだぞ」


霊「心配しなくても大丈夫よ。この人に取り付いてた幽霊に興奮してるだけだから。いうなれば、性癖に刺さるイラストを見たオタクと同じ感情よ」

時「……幽霊の口から聞きたくない例えだな」

霊「私は、幽霊じゃないわよ」


寄「あれ、体が軽くなった!! めまいも無い!!」

幽「明日でいいので、剥したお札を僕の所に持ってきてください。出来れば、封筒とか箱とか人目につかないようにお願いしますね」


時「その辺しっかりしないと危険なのか?」

幽「いや別に。ただ、コレクションにしたいからだよ」


時「なんだコイツ!?」

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