【親友と女心】
万「おっす~」
椛「うい~」
ち「あ、先輩達遅いですよ~」
愛「どこ行ってたの? トイレ?」
万「そう思うならわざわざ聞いてくんなよ」
椛「今日って一年生ズは来ないのか?」
ち「3人のことですか? 担任の先生から依頼があったらしくて来ないですよ」
椛「確認だけど、友田も来ないよな?」
愛「さっき演劇部の部長さんに呼ばれてたから、来ないんじゃない」
万「なに、友田さんが来たら不都合なことがあるの?」
ち「え~楓にチクっちゃおうかな」
椛「まぁ、愚痴っぽくなるのは自分でも分かってるんだが、少し相談に乗ってほしいんだよ」
愛「うーわ。椛がそんな真面目な顔するなんて解釈不一致だわ」
万「お、椛オタクの方だ。もしかしてガチ恋勢ですか?」
ち「覚えたてのネットスラングをひけらかすおじいちゃんですか……?」
万「辛辣なツッコミだね!? まぁその通りだけど」
椛「お前ら、真剣に悩んでるんだから茶化すな」
ち「……まぁ、そういうなら聞きますけど」
椛「……一応誤解の無いように言っておくと、俺はそっちの変態とは違って、シンプルな疑問として話すからな? マジで勘違いするなよ?」
愛「御託はいいから、早く言いなよ。焦らされると余計にキモいよ」
椛「アイツさ、間食が多いんだよ」
ち「知ってます」
愛「うん、知ってる」
万「知ってるよ」
椛「けど、不思議と太らない。いや、多少は太ってるんだろうよ。自分で言ってるからな」
ち「ちなみに、今の楓の体重は××kgです」
万「なんでバラしたの!?」
椛「幸せそうに食べるし、そこは可愛いから別にいいんだよ」
愛「サラッと惚気るなよ」
万「ちよも食べてるとき小動物みたいで可愛いよ。口モグモグしてる時とか」
ち「今その話関係ないですよね!? やめてくださいよ」テレテレ
愛「サラっとイチャつくなよ」
椛「間食が多いのは、好きにしたらいいとは思うんだが、ときたま『胸が大きくなった』とか『お腹触ってみてくださいよ』とかいうのは、誘ってるのか?」
愛「よし、万コイツ殺せ」
万「任せろ」
ち「うわ、サイテー」
椛「だから違うっての!! 手を出すつもりはねぇよ」
愛「それはそれで失礼だな!! コイツ殺せ」
万「任せろ」
ち「うわ、サイテー」
椛「どうしたらいいんだよ!!」
椛「と、とにかく、俺が聞きたいのは、アイツがどういう意図で言ってるのかって話だ。誘ってるってのは言いすぎだとしても、本当に腹とかを触ってもいいのか?」
万「女の子的にどうなの? 親友の考えてること分かる?」
ち「私と万先輩に置き換えるなら、誘ってますけど……。楓的に言うなら、そこまでは言わないんじゃないですかね。むしろ、太ってないよ待ち的な?」
愛「あー、やっぱそうだよね。いろいろ自虐するけど、結局彼氏に『十分痩せてるだろ』って言ってもらいたい的なね? そうじゃないにしても、否定っぽい言葉が欲しいみたいな」
椛「あ~、そういう感じか。いつも知らねぇって答えてたわ」
万「まるで興味ないみたいに聞こえるね。だからムキになって何回も言うんじゃない?」
ち「え、万先輩、女心分かりすぎでしょ。逆にキモいです」
万「褒められる流れじゃないんだ!?」




