【小桜ちよの恋愛相談(サイコメーカー編)】
芽「ハロー、凡人小娘」
ち「さ、サイコメーカー!? どうして私の所に……?」
芽「お前の所の校長から話を聞いた。悩んでるらしいな? 超能力者に嫉妬か?」
ち「いえ、そういう悩みじゃないです。その物騒なものは仕舞ってください」
芽「なんだよ。私を頼るってことは超能力者を始末したくなったのかと思ったぞ」
ち「私が頼ったわけじゃないですけどね!?」
ち「校長先生からは、悩んでるから助けてやれって言われただけですよね?」
芽「ああ、そうだ。一言一句その通りだったぞ。どこかで見てたのか!?」
ち「ちょっとした恋の悩みなので、サイコメーカーさんの出番はないです」
芽「おいおいおい。俺は今年で21だぜ? 少しはお兄さんを頼りにしてくれよ」
ち「そんなひょうきんな性格でしたっけ……!?」
ち「そもそも、アフロ不審者に恋愛相談とか普通に嫌なんですけど」
芽「超能力者と付き合うのは怖いか?」
ち「は……!?」
芽「違ったか? てっきり、超能力者と色恋沙汰をするのが怖いのかと思ってたが」
ち「そんなこと……」
芽「ああ、いい。無意味な否定なんか要らない。私だって、アイツ等と関わるのは怖いんだ」
ち「別に怖くないですよ……」
芽「自分が抱いた感情が、万能者の能力だったらどうしよう、なんて考えないのか?」
ち「それは……」
芽「考えたんだろう? 悩んだだろう? 私は優しいお友達じゃない。嫌なことをいう役割だ」
芽「お前たちが目を逸らしている現実というものを突き付けるのが、私だ」
芽「それが、大人であり、社会というものだ」
ち「だからって、拒絶するのは違うじゃないですか!!」
芽「ああその通りだ。けれど、もっといい方法がある。お前も超能力者になればいい」
芽「万能者への恋心に少しでも不安を抱えているのなら、同じ土俵に立てばいい。そうすれば、くだらない不安は絶対に失くせる。それが最善だとは思わないか?」
ち「……何を企んでるんですか?」
芽「このカチューシャを着けている間、時間と重力を操る超能力者になれる」
ち「実験体になれってことですか!?」
芽「そうだ。お前は恋心を確かめられるし、私は実験のデータが手に入る。互いに利のある取引だとは思わないか?」
ち「……せっかくですけど、私には必要ありません。たとえ、先輩への感情が偽物だったとしても、幸せな嘘なら受け入れられます。それに、ヘタレでビビりな先輩に限ってそんなことしませんよ」
芽「なるほど。愚かな決断だな」
芽「だが、恋愛においてはもっとも賢い決断だ」
バキッ
ち「え!? カチューシャ壊してよかったんですか……?」
芽「そんな都合よく超能力者になれるわけないだろう。そんなこと出来るんだったら、自分で使う」
ち(いや、アナタなら造りかねない、とは言わない方が良いか)
芽「余計なお世話かもしれないが、お前と万能者が抱く感情は、本物だ。どんな超能力の介入もない。もちろん、私の発明の介入もない。そのまっすぐな恋心、突き刺すなら早い方が良いぞ」
ち「本当に余計なお世話ですね」
ち「そんなこと言われなくても、先輩を信じてますから、知ってましたよ」
芽「不安が払しょくできたのなら何より。せいぜい仲良くしてくれ。ああそれと、万能者の子を産むことになったら教えてくれ。超能力者の子供がどうなるのか興味がある」
ち「アナタだけは結婚式に呼びません!!」
芽「お前の親友と読心者のカップルにも同じことを伝えてくれ~」
ち「なんていう爆弾発言を残してくれちゃってるんだ……!?」




