【超能力先輩と超電磁砲】
湯「今日は先輩方にお手伝いをしてもらおうと思ってきました!!」
万「急だね……」
愛「えーと、確か物理部の湯川君だよね? 椛の悪友って聞いてるけど……」
椛「悪友じゃねぇわ!! 普通の仲良し先輩後輩だっつーの」
ち「今回の依頼も焚きつけたのは岸先輩ですよね。十分悪友です」
万「それで、依頼っていうのは何かな?」
湯「超電磁砲を作りたいんです!!」
ち「はい!?」
万「えーと、聞き間違いかな?」
湯「ですから、超電磁砲を作りたいんです」
愛「椛の後輩、とんでもないな……」
万「まず、超電磁砲に聞きなじみがないよ」
椛「ほら、この前万に貸してやった本に登場する兵器だよ」
ち「もしかして、フィクションを再現しようとしてます!?」
万「そんな危険な実験に協力しろと!?」
湯「ダメですか?」
椛「お前たちも見たいだろ? 山を吹き飛ばす威力の超電磁砲」
ち「もはや、超電磁砲って言いたいだけですよね!?」
愛「十中八九、富士見に怒られるでしょ!! 下手したら、校長が動くよ!!」
万「ちなみにさ、アニメにしか出てこないような破壊兵器作れるの?」
椛「まぁ、とあるアニメに出てくるようなのは無理だが、ちょっとしたものなら作れるぞ」
湯「派手なペットボトルロケットだと思ってもらえれば、分かりやすいと思います!!」
ち「山を吹き飛ばすペットボトルロケットって何!?」
湯「原理としては、磁石に電流を流して鉄球を打ち出すシンプルなものを考えています」
愛「それがシンプルなのかは知らないけど……」
湯「皆さんには、撃ちだした鉄球の操作をお願いしようと思って……。さすがに適当な場所に打ち出すわけにはいかないので……」
万「最低限の良識を持っていたみたいで安心したよ」
ち「どこぞの薬学マッドサイエンティスト先輩だったら、考えて無さそうですけどね」
椛「とりあえず、向こうの山めがけて撃って、途中で止める感じにするか」
湯「そうしましょう!! じゃあ、超電磁砲持ってきますね」
愛「もう作ってあるんかい!!」
ち「本当に大丈夫なんですか? 前代未聞ですよね、超電磁砲の実験」
湯「小桜さん、科学は常に、未知をめざして進歩していくものだよ!!」
ち「なんでちょっと、いいこと言ったみたいな感じだしてるの!?」
椛「よし、鉄球への細工も終わったぞ」
万「念のため俺は向こうの山で待機してるね」
愛「多分、万の隣が一番安全な気がするから、そっちに行こう」
湯「じゃあ、小桜さんが点火役やていいよ」
ち「嫌だよ!! そんな危険な大役押し付けてこないで!!」
湯「えー、絶対楽しいのに」
ち「サイコパスの考え方だよ。ロマン重視の狂人なの!?」
椛「じゃあ、点火の合図だすぞ。3、2、1……GO!!」
キュルキュルキュル!!
ダァン!!
ち「きゃあ!!」
湯「おお~」
椛「やっべぇ。思ったより威力が高くて止められねぇ……!!」
万『椛、聞こえる? 俺も手伝うから、全力で押さえてて!!』
愛『2人がかりでも止めきれない威力ってどうなの!?』
キュルキュルキュルキュルキュルッ!!
プシュウゥゥッ!!
ち「え、えーと、どうなりました?」
椛「何とか止められたよ!!」
万『マジで、椛の細工が無かったら、この辺りは更地になってたんじゃないかな』
愛『え、そこは万の力で何とかなるんじゃないの!?』
万『さすがに無理だよ』
ち「私、ここにいて本当によかった……」




