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【サイコメーカーと私】

ち「いやぁ、一時はどうなるかと思いましたけど、日常が戻って何よりですよ」

愛「たった一日の出来事だったのにインパクトがすごかったからね」


椛「マジで、いきなり現れたからな」

万「校長先生がある程度見守ってくれてるはずなのに、それをかいくぐったわけだからね」

愛「そう考えると、あの怪しいモジャ男すごい科学者なのかな?」


芽「当然だろう。私は超能力者を殺すために日夜研究に励んでいるのだから、千里眼の抜け道も用意してある。今回もその抜け道を使って、君たちの部室に遊びに来たんだから」


万「……!?」

愛「コイツ……!!」

椛「直接乗り込んできやがったのか!!」


芽「ああ、危害を加えるつもりはないよ」


ち「……その言葉を信用できるとでも?」


芽「テレパス無効化装置、透視無効化装置、強制転移防御装置、その他いろいろな装置を白衣に仕込んでいるが、攻撃するための装置は持ってきてない。石化装置も壊れてて使えないしな」


万「何しに来た?」

芽「だから、遊びに来た」

椛「ハイそうですかって納得できると思うか?」


芽「今の私の科学力では君たちを殺せないと分かったからな。しばらくは手を出さないさ」

愛「そもそも、僕たちを殺す理由は何? 何か悪いことしたかな?」


芽「いーや、特に何も。ただ単純に気に食わないからだよ」

椛「気に食わないのは俺達も一緒だよ!!」


芽「そちらのお嬢さんなら理解できるだろう。超能力という恵まれた力を持っている人間に対する引け目だとか、劣等感、疎外感、孤独感、無力感。その不平等さが気に気わない」

万「それを言うなら、アンタの才能もそうなんじゃないのか?」


芽「才能だなんてとんでもない。20年間、誰に何を言われても努力し続けた結果だ。テレビで見た超能力者に憧れて、ずっとそうなりたいと思っていろいろなことをしてきたからな」

芽「人間の範疇での努力だ。君たちのように、生まれつき得た能力なんて何一つない」


椛「だからって、俺達を恨むのはお門違いだろう」

芽「そうかもね。でも、君達バケモノは私のような健常者を理解できないだろう? だから、そうやって、異常者同士で慣れ合ってるんだ」

万「お前!! 椿先輩が作ってくれた居場所に、なんてことを……!!」


芽「バケモノの都合なんて知ったことか。今日は、この娘にコレを渡しに来たんだ」

ち「わ、私ですか?」


芽「コレ、超能力無効化装置。基本的にすべての能力を無効化できるから、バケモノから逃げたくなったら使うといいよ。じゃあ、私はこれで失礼!!」


バチバチ……!!


愛「一瞬で消えた……」

椛「あっさり科学力なんて言ってるけど、よほどバケモノみたいな超能力じゃねぇか」


万「……小桜さん」


ち「岸先輩、コレ、粉々に壊してくれませんか?」

椛「は? いいのか?」

愛「それがあれば、万のセクハラにも少しは抵抗できるようになるんじゃない?」


ち「私には要らないです。先輩達を怖いと思ったことなんてないですし、バケモノだとも思ってないですから。たまに、私を置いて依頼をこなしちゃうのは寂しいですけど……」


万「小桜さん、無理しなくていいんだよ?」

愛「そうだよ。別に、バケモノ呼ばわりは慣れてるし……」

椛「校長と椿先輩のおかげで何とかなってるが、中学の時は一部の連中から腫れもの扱いだったしな。」


ち「いいんです。超能力とか抜きにして、先輩たちの事、頼りにしてるので」


愛「わお」

椛「そうかよ」


万「……そっか」

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