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終焉ペレストロイカ  作者: 如月ライト
第3章「少女たちの戦い 前夜」
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夜に浮かぶ二つの影

「はぁ、疲れた…」

キョウヤはそうため息交じりにつぶやき自室のベッドへ倒れ込んだ。

あの後イツキとやってきたのはクロノス内部にある娯楽施設[クロノスタウン]である。

そこには映画館、ゲームセンター、ショッピングモール、果ては室内プールに遊園地など様々な施設が入っていた。

クロノスの生徒はそこをほとんどタダ同然で使えるという。

ただと言っても施設などの入場料だけであってそこに売っている商品や食べ物は自費でまかなわなければならない。

そこでウィンドショッピングに付き合わされたキョウヤはたった今帰ってこれたのである。

「正直、女子のパワー恐るべし…」

女子というのはなぜにああもはしゃげるのか。まぁイツキの笑顔をたくさん見れたのだから文句は言えないだろう。

「はぁ、明日に影響でなけりゃいいが…」

今日突然聞かされて明日には本番とタダでさえハードなスケジュールにクロノスタウンへ遊びに行くという予定もこなせば疲れるのも当然である。

「明日は能力出せるかな…」

能力、それはキョウヤの異能らしきもの。

この前のデーモンとの戦いで何もないところから武器を出した。それをもう一度試してみたが全く成功しない。

それがキョウヤの唯一の能力である可能性が高い、それを成功させなければ戦えない。

「まぁ、焦ってもしょうがないよなぁ。もう寝るか」

焦って無駄に時間を消費するよりも十分な休養を取って明日に備えた方が効率がいいと判断したキョウヤはそのまま眠りについた。


「えへへ、今日は楽しかったなぁ」

闇の中でベッドにもぐりこんでいる少女はそう言った。

「何か楽しいことでもあったのか?」

その声がベッドの中から聞こえた。

「うん、今日は先輩といっぱい遊んだんだよ!」

少女は嬉しそうにそう言った。

「そうか、じゃあ明日は私が遊ぶ番だな」

その声は嬉しそうである。

「うん、そうだね。あ、でも決して変なことはしないでよね!」

少女は念を押すようにその声の主に言った。

「あぁ、わかってるよ。大丈夫、そんなことはしないから」

その声は笑いながらそう答えた。

「ならいいや、じゃあ私はもう寝るね」

少女はカーテンを閉めるために窓際に言った。

夜空には大きな月が部屋の中を照らしだした。

「今夜は月がきれいだよ」

少女は声の主にそう告げた。

声の主はベッドから這い出て少女の横に立った。

「そうだな、綺麗な月だな、イツキ」

月明かりに照らされたその部屋には同じ容姿の少女が二人照らし出されていた。


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