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終焉ペレストロイカ  作者: 如月ライト
第3章「少女たちの戦い 前夜」
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異質なメンバー

「はむはむ…」

目を輝かせながら満面の笑みでプリンを頬張るロリメイドがいる。

それを羨ましそうに眺めるクラスメイトがいる。ちなみにプリンはマリナが買ったもので最後であった。

そんな二人をよそにおいしそうに魚と野菜のみで統一された弁当を食べている後輩がいる。

「なんなんだよ、俺たちのグループって…」

そうつぶやくキョウヤはその異質な空間の中で弁当を食べていた。

キョウヤの弁当はイツキの物とは違いいたってシンプルだった。

色彩・バランスなどがきれいに整えられている、まるで女子のそれ並みだ。だがそれを作ったのはキョウヤ本人である。

彼は寮の自室で弁当を作って持ってきたのである。

食堂があるのに弁当を作って持ってくる物好きな生徒は少ない。キョウヤは実はまだお金を持っていなかったのである。

クロノスに入れば生徒証券用のマネーカードがもらえるのだが身分不特定のキョウヤのモノは発行が遅れていたのである。

しかしキョウヤは料理するのが嫌いではないらしく、むしろ好きの部類に入るぐらいにはまってしまったので弁当作りを日課にしようと考えている始末であった。

「ありがとな、イツキ。助かったよ」

キョウヤは横で弁当を食べている後輩、イツキに感謝の言葉を示した。

「別に気にしないで、仲悪くしたら私も嫌だし…みんな仲良くじゃないとね!」

イツキはそう言って笑って見せた。

「そうか、優しいんだな。何かお礼をしたいんだけど…生憎お金がないからおごることはできないんだ」

「別におごらなくてもいいよ。かわりにその白身魚のフライちょうだい!」

そう言いキョウヤの弁当のおかずに狙いを定めたイツキ。彼女の眼にはもうそれしか映っていない様であった。

「いいけど…お前まだ魚食うのかよ?」

キョウヤは純粋な感想を口にした。何せ魚と野菜しか入っていない弁当を食べているのにまだ魚を要求してくるなんてと思ったからである。

「だって魚好きなんだもん!お肉より魚だよね!」

「そ、そうか…」

魚好きでもこんなに魚食う奴いるのか?とキョウヤは疑問に思ったが何を言っても無駄だと感じ取りやめた。


「ってこんなに悠長に食べてる場合じゃないのです!早く作戦を立てるのです!」

そうキョウヤ達に宣言するマリナ。マリナの手元を見ると空になったプリンのケースが3つ転がっていた。

その横ではケントが少し泣きそうな顔をしていたがまぁ放っておいてもいいだろうと皆は判断した。

「そうだな、作戦立てるか」

キョウヤは頷きマリナに説明を促した。

「キョウヤとケントは前衛です。イツキはマリナちゃんを護るという重大なポジションを与えるのです!ありがたく思うです!」

と無い胸を張るマリナ。子供だからないのは仕方ないか。

「私、前衛がいいな。久しぶりに思いっきり戦ってみたい!」

イツキがそういうとマリナは目を丸くしながら驚いた。

いかにも平和主義そうなイツキがそう言ったのだから驚くのは当然かとキョウヤは自分で勝手に答えを出した。

「不服ですけど、ケントに変えてやるのです。しっかり働けですよ?もし足を引っ張ることがあったら…」

「わかりました、マリナ様!俺がしっかり護衛しますね!でもなんで守りが必要なんだ?」

ケントは敬礼をしながらそう言った。最後の疑問はキョウヤも感じていたので言ってもらえて好都合であった。

「マリナの異能の性質上仕方ないのです。まぁ口で説明するのは難しいですから戦いの時に見せてやるです」

そのあと少しの沈黙が走った。みんなマリナが作戦の続きを口にすることを待っていた。

「で、続きは…?」

痺れを切らしたキョウヤがマリナにそう尋ねた。

「続き?これ以上は作戦の説明なんてないですよ。あとは自分たちで考えて戦うのです!」

その言葉にその場にいる全員が訳が分からないという表情をしてマリナを見たがまりなは一切気にせず

「じゃあ各自解散するです!」

といって食堂を立ち去ってしまった。


「え?おい、ちょっと…!?」

キョウヤはマリナを止めようとしたがイツキがこう遮ってきた。

「マリナちゃん、いつもあんな感じだから仕方ないよ。それより先輩、今から時間って…?」

「ん?あぁ、あるぜ。どうした?」

遠慮がちに聞いてきたイツキの質問にこう答えたキョウヤ。

実はこの後は異能の訓練をしようと思っていたのだがイツキにはかりがあると思いこう答えたのだ。

「俺もあるぜ!」

「ケントセンパイには聞いてません!」

でしゃばってきたケントだがすぐに一刀両断されうなだれたまま食堂を去った。

あわれケント、そんなにバカなことを言っているからだ。

「じゃあキョウヤセンパイ、行きましょう!」

「え?どこに…?」

「ついてからのお楽しみです!」

そう言ってキョウヤの手を取りウィンクをして走り出すイツキ。

キョウヤは何があるのかと期待半分不安半分のままついて行った。


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