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新たな道へ(レイファ)

「貴女はレイファ嬢と言うのか?姿を見せてはいただけないでしょうか?」



お父様達が連れて行かれ、部屋からも人達が移動を始めた頃。視界が見えない私に男性が話しかけてきた。


 私を囲っていた鷹さんと鳥さん達が、私の周りから離れると、目の前にはアンソニー王子が立っていました。この方と目が合うのはあの夜以来の事、元気になられた様で良かったわ。




「変な事を言う様ですが、私は貴女を知っています。昨夜襲われた時、私はかなりの深傷を負いました。あのままだったら私はきっと、ここには存在していなかったでしょう。私を助けてくれたのは、鳥達と貴女だ。貴女のその瞳……神秘的なレッドとゴールドの瞳。


 私は貴女……レイファ嬢とは幼い頃に逢っています。あの頃の私は、助け出す事ができずに為す術がなかった……レイファ嬢を救えなかったのです。レイファ嬢が、何の差別も憂いもなく喜びに包まれて暮らせる国にします。


 これからマーテェフェル国へ帰り、私を信頼してくれ力を貸してくれる者達と、新しい国への道を切り開いていきます。


 そして……落ち着いたらレイファ嬢。貴女を迎えに来ます。貴女が私の側で笑い続けてくれる日々を、築いていきたいからです。出逢ったばかりですが、これから先の未来に私の側にいて知っていつの日にか好きになって貰える事を希望に生きていても良いですか?」




私は驚いて暫く何も返せなかった。ただ、綺麗な澄んだ水の色の瞳を見ていたら、私の為すべき事が自然と頭の中に浮かびそれが正しい事の様に思えた。


 私は、自分が何故こんなにも妖精さん達から力を与えられ、必要になるのかが今すんなりと受け入れられた。


 私のこれ迄受けた事柄、死を身近に感じる程の苦境に立たされた日々、味方は誰一人としていなく誰に見向きもされず敵意ばかりを向けられた毎日。本当に耐え切れなくなるギリギリで妖精さんに助け出され、沢山の贈り物と、愛をもらった事。


 私はそれらを持って、この人と旅立たなければならない。これから先きっと大変な事ばかりなのだろう。けれどもこの人とならば一緒に歩んでいけると確信できた。私は自分の意思で旅立たなければいけないのだ!一歩踏み出す勇気を持たなければならない。




「私は、貴方と一緒に新しい国を創っていきたいです。連れて行って下さい」




 




(おじょうさんがうごくなら、わしもいっしょになつかしい国に行こうかのう。二人のみらいをてだすけせねばなるまいな)











the end

やっと完結いたしました。読んでくれていた皆様ありがとうございました(^_^)


 昨年の7月7日に初めて小説というものを書いたのがこの作品でした。何も判らないまま試行錯誤の上、皆様の応援ご指摘を受けて、完結まで来ました。


 手直しばかりで、どこを直したのかも判らない状態ですが、読み直し変な箇所等はコッソリ変更などしていきます。


 長い間ありがとうございました。


 少しでも幸せを感じていただけたなら嬉しいです。


 (レオン・エドウィン・マシェリー達等のその後のお話は番外編として、別に用意してあります。気になる方は是非ともよろしくお願いします)




皇子



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