第10話 10周目その2。勇者は戦いの女神と対決する
投稿日を1週間間違えていました!
ごめんなさいm(__)m
〇10周目〇
-女神ジュライヌ視点-
今までの反省を踏まえて、色々対策ができたわ!
まず!『裸対策』!
サービスシーンを欲しがる神には残念かもしれないけど、裸が映ると自動的にモザイクがかかるようにしたのよ!
これで、私の裸はもちろん、この前みたいにケンタローが下半身を出していた時でも、自動的に検閲されるの。
そして、これが画期的なシステム。
『ケンタロー自動射出装置』
これはメルちゃんの危機を検知した時に私が不在だった場合、自動的にケンタローを射出できるのよ!
しかも、ここを通過するケンタローには『高貴なる至高の女神ジュライヌ様人形』が私の代わりに声をかけてくれるの。
さらにケンタローが地面につく前に自動回収する機能付き!
もちろん、動画も自動的に録画するわ。
完璧ね!
そうだわ。
このすごいシステムについても、生放送で報告すべきね。
今度は何の衣装を着ようかしら?
もし脱がされてもモザイク掛かるから心配ないわね!
-勇者メル視点-
くっ、思った以上の強さだわ。
さすが高位の戦いの神!
でも、絶対に私は負けない!
ケンタロー王子様を取り戻すために!
「くらえっ!」
ドゴオオオオッ!
激しい爆発が山頂の神殿を揺るがす。
「人間にしてはなかなかやる。しかし、私にはまだ遠いな」
「そんなことはない!」
「今度は30%の力でやろう」
「まさか、さっきまでの力は?!」
「20%だ」
そんな…この5倍も強くなるの?!
こんな時ケンタロー王子様が助けに来てくれたら…いいえ、この女神が送り込んでいるのですから、助けに来てくれるはずが無いわ。
私が、絶対に勝ってみせるから!
-主人公ケンタロー視点-
「リカ、早く服を着て」
「脱ぐのは楽なんですけど、えっと、えっと」
『前後ろ反対や』
「やり直しっ?!」
「もうどっちでもいいから!」
すると、目の前に黒い穴が開き、そこに飛び込む。
「アナタハ テンイシマス。チートノウリョクヲ」
その出た先でケンタローたちに語り掛けてきたのは、案山子のようなお粗末な人形が女神の服を身に着けたものだ。
「あれ、女神の代理?」
「そうみたいです」
『へたくそやな』
そのまま俺たちは新たに空いた穴に入っていく。
「減速して、何とか着地するしかないか」
「その直前にまた穴が開く気がします」
「そうだよな。何だか、俺を地面に落としたくないみたいだからな」
しかしどうして、俺を落としたくないんだろうか?
-戦の女神ジュライネ視点-
面白いわ。
私はすでに70%の力を解放している。
でも、この子はまだ戦っていられる。
勇者は100%を超える力が出せるって本当ね。
でも、そろそろ決着よ!
殺しはしない。
でも、戦いの女神に剣を向けた償いはしてもらうわよ!
!
誰かがこの近くに来た?!
空間転移?
神レベルの空間転移ですって?!
その位置を特定して見上げると、何かが飛んできている。
「あれはケンタロー王子様!」
この子が言っていた王子様ってあれのことなのか。
でも、どうして空間転移して空を飛んでくる?
「うおおおおおっ!」
「やる気かっ!」
すごい勢いでつっこんでくる男性。
その背中には半裸の女の子がくっついている。
どういう状況?
とりあえず打ち落として、生きていたら話を聞くわ!
私は槍の穂先が当たらないように、柄の部分でそいつらを振り払った。
…はずだった。
「かわしただとっ?!」
私の攻撃を空中で下に沈んで回避された。
しかし、私にはまだ槍を持っていない左手がある!
超接近戦になっても、この拳で相手を叩き伏せられるのよ!
-主人公ケンタロー視点-
「あれってモンスターじゃないよね?」
『ああ、女神やな』
「メル、女神と戦っているんですかっ?!」
『しかも、あれは戦いの女神やぞ』
「お願い、ケンタローさん!メルを助けて!」
すると女神がこちらを振り向いた。
まるで女戦士のような服装の猛々しい女神だ。
その女神から、右手一本だが鋭い槍の一撃が繰り出される。
「『下降回避』!」
体がグンと沈み、槍を回避する。
しかし、女神の左拳が光った。
「『女神光速拳』!」
それは一瞬の出来事だった。
俺は天空に向かって打ち上げられ、地面に向けて落下。
地面に激突する前に再び開いた穴に吸い込まれた。
「逃げたか」
-勇者メル視点-
「ケンタロー王子様は逃げてなんかいない」
「なんだと?」
「ケンタロー王子様は私に戦う力をくれるの」
「面白い、どのような力と言うのだ!」
「それよ!」
ビシッ!と私は女神の胸を指さした。
「この鎧だと?」
「それは高位女神が持つ鎧で、身に着けるだけで100倍の力を出せるのよね」
「残念ながら、これは10倍だ。だが、元々私は他の女神よりも強い!だからそれで充分なのだ」
「そうなの、じゃあそれを」
『メル準備オッケー!』
ひゅん
「え?」
女神ジュライネの鎧が一瞬ではぎ取られ、宙を舞ったところでそれに飛びつく。
「『瞬間装着!』」
勇者にはその場で手に入れた鎧などをすぐに装着できるスキルがあるのよ!
「さあ、これで互角と言ったところかしら?」
「いや、私の負けだ」
「えっ?!」
見ると、私の来た鎧が光り輝いている。
「その鎧は、バストサイズに合わせて能力が上昇する。だから、お前の場合はおそらく、200倍といったところだろう」
この女神、鎧を脱ぐとBカップくらいしかないわね。
しかし神様って変なもの作るのね!
「ふふふ。しかし、まさかこの私から一本取るとわな」
「女神様。あの、謝らせてください」
「何をだ?」
「あなたがケンタロー王子様をあんな目に合わせているわけじゃないんですよね」
「どういうことだ?」
私は事情を説明した。
「…そうか。わかった。ようやく話がつながった。それは私ではない。女神ジュライヌの仕業だ」
「女神ジュライヌ!」
名前そっくりすぎよ!
「私に勝ったのだ、そのケンタローを取り戻す手伝いをしてやろう」
「本当ですか!」
「ああ」
やりましたわ!
聞こえる!リカ!
ケンタロー王子様をこれで助けられるわ!
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次回は1月18日土曜日18時更新です。




