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第70話 ヒーローさま無双!(9)(改修版)
「うぅ、うううううっ」
地面を枕に呻く三人のヤンキー兄ちゃんたちを横目に、私たちヒーローさま! ユイお姉さまは! 川土手の歩道から、こちらを興味津々で見ていた人たちに向かって、公衆電話で今すぐ警察に連絡し、この場に駆けつけて欲しいと頼んでくれた。
「姉さん~! 電話ならもうしたから~! もうすぐ警察が来ると思うよ~?」
《《あの時》》、紺のスーツを着たOL風のお姉さんが微笑みながら。
「もう警察には連絡済みだから大丈夫! 心配はいらない!」
ユイお姉さまへと教えてくれた。
「そうですか~、お姉さん、ありがとうね~!」
《《あの時》》、ユイお姉さまが満面の笑みを浮かべて、OLのお姉さんにお礼を言った。
その笑顔! その横顔! その凛々しさ……。
もう本当に素敵、痺れる……。
《《あの時》》、私の身体に電流が走り、あの世にいってしまいそうなくらいだった。
《《あの日》》のヒーローさま! ユイお姉さまが! 大変にかっこ良くて、私はさらに恋心に落ちてしまったのだ。




