第68話 ヒーローさま無双!(7)(改修版)
「てめぇ~! 良くも儂のツレをやってくれたなー!」
私達のヒーローさまへと唸りながら怒声を吐けば。
《カキン!》
彼も自分のダボダボの学生服のポケットから畳んである三段式警棒をカッコよくとり出し──勢いよく伸ばせば。
私のユイお姉さまへと構えてみせて、三段式警棒を振り上げると!
最後のひとりのヤンキーの兄ちゃんさまも猪突猛進でユイお姉さまを狙うから。
私は《《あの時》》ユイお姉さまへと直ぐに「あぶない!」と声を大にして叫ぶのですが。
何故か《《あの時》》の私もなりふり構わず、ではないですが。
私自身は《《あの時》》、優艶な姿……。
そう純白の下着姿の淫らな容姿だったのですが。
私は自分の胸や腹部の下を両腕でお淑やかに隠す行為を辞め──私は声を大に叫んだと同時に咄嗟に立ち上がり。
悪者変態ヤンキーの兄ちゃんさまのひとり……。
そう私の大好きで、愛おしいユイお姉さまへと向け、三段式警棒を振り上げ! 勢いよく! 駆け足で!
ユイお姉さまを三段式警棒の餌食にしてしまおうとけしからん! ことを思う。
悪者変態ヤンキーの兄ちゃんさまの許へと私もダッシュ!
彼の背後へと私も到着すれば背後から横蹴りを蹴り込み!
《ド~ン!》だ。
そして前へと、前屈みで倒れそうになっている悪者変態ヤンキーの兄ちゃんさまの前へと私瞬時に回り込み。
今度は回し蹴り、前屈み気味で倒れそうになっている悪者変態ヤンキーの兄ちゃんさまの顔へと蹴り込むから、彼は刹那……。
「うわぁ、ああああああっ!」
そう! 《《あの時》》! 私の回し蹴りが、自分の顔へと直撃した悪者変態ヤンキーの兄ちゃんさまは、前に倒れ込むわけではなく。
私の回し蹴りを顔に受けたために後ろへと大袈裟にひっくり返る。




