第55話 ヒーローさま!(13)(改修版)
《ドン!》
「うげっ!」
「きゃ〜!」
《《あの時》》の私は、これで何度目になるかわからない。
「いや〜ん」
「だめ〜」
「ゆるして~!」
「そこはだめよ〜」
「いやよ、いやぁ~!」
「いや~、ん」
「やだぁ~!」
「こらえて~!」
「こらえてください~! おねがいします~!」と絶叫、命乞い、許しをこう。
そう《《あの時》》! 私はヤンキーの兄ちゃんさまに抗っていると。
私に馬乗りした状態で、御自分の着衣していたダボダボの学生ズボンのペルトを外し、緩め、ファスナーまで下げ、学生ズボン脱ぎ、トランクス一丁……。
自分の大事なものと、汚いお尻もだされていたヤンキーの兄ちゃんさまが《《あの時》》! 急な打撃音と共に私へと倒れ込んできました!
だから私はヤンキーのお兄さまの顔……。唇が私へと倒れ込んできたので気持ちが悪いから。
「きゃぁああああああああああああああああああっ!」と。
私は絶叫を上げましたが。
私はみなさまの知っての通りで、武には自信のある方ですから。
《《あの時》》私は『ヒョイ!』と器用よく、素早く、ヤンキーの兄ちゃんさまの好みではない顔を避けると。
「えっ! 貴女は……」
私はセーラー服と長めのスカートを着衣した──ス○バン刑事の麻○サキさまのような麗しい他校の生徒と目が合い、驚嘆して尋ねたような気がします。
◇◇◇




