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寝ているだけで代理人が世界征服してしまった話  作者: ルリア
第5章 日記編
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2050年3月

2050年3月3日 木曜日 晴れ


雛祭り。

去年は姉さんとお祝いしたけど。

学校だから、お墓まいりにいけなかった。


2050年3月18日 金曜日 雨


終業式だった。

昨日は卒業式だった。

現実とは目標と過去の記憶との間に初めて存在する、というのが人ナビ社会の基本だから、卒業生は皆、自分がなりたい自分を言った結果、なりたい自分への最短経路へ向かって卒業していく。多分、あの顔をみる限り、誰も疑問に思ってないみたいだった。

でも、森林区で君をみてからの僕は、全部を信じられない。もしかしたら、姉さんもそうだったのかな。


2050年3月31日 木曜日 晴れ


春休み。

僕はまだ、森林区を彷徨っている。人ナビが正解へと確実に生きれるようにしてくれるこの世界で、隠れている何かがあるのを僕はこの一年で知ってしまった気がする。それでも、僕は毎朝、人ナビと会話して1日の過ごし方を選択する。何故かな、という思いもあるけれど、僕は人ナビがいない世界を知らないから。

明日、学校が始まるから、その寸前まで、僕は森の中を歩いてみようと思った。明後日はお墓まいりに行こうと思う。


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