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75/81

wW-73 Return

――白龍はくりゅう


南戸大佐の、

もう一つの呼び名。


だが、

『ホワイト・ドラゴン』と上官に弄られる。




部下からは、

『ブルーアイズ』と陰で呼ばれている。

A post claiming that a white feather had drifted down from a rainbow went viral on social media.


A white feather had drifted down from the rainbow.


I wanted to see it with my own eyes.

――But all I could see were photographs.


---

---


映像は、

隔離室を映す。


渋谷の男(おとこ)は、

手錠で繋がれ、

うなだれる。


それを、

外から、

眺める者。


「白龍。ご苦労だった」


「いえ…」


敬礼する、

白龍(はくりゅう)


司令官は、

隊員へ手を上げる。


隔離室が開く。


男と、

視線が合う。


息を呑む様な、

瞬間だった。


司令官は、

男の顎に触れる。


「変装でもしているのか?」

「じっくりと…」

「化けの皮を剥がしてやろう」


男は、

司令官の顔へ、

唾を吐き捨てた。


静寂。


瞬間。


傷口へ、

激しい衝撃。


「…かはっ!!」


大佐は、

俯き、

背を向けた。


少将

「ホワイト・ドラゴン」


南戸

「…はい」


少し、

不快そうだ。


少将

「ラファルサ少佐を連れ戻せ」

「やつの冤罪は解けた」

「チャーリー中佐を同行させろ」


南戸

「はっ」


大佐は、

部屋を出る。


しばらく、

廊下を歩いた。


立ち、

止まる。


手を、

震わせる。


息が、

震える。


安堵と、

同時に、

過去の、

古傷へ触れる。


南戸

『まだ終わっていない。連れ戻さねば』


震える、

指先で、

UIへ触れる。


Ratio【通信を受信。】


チャーリー

『…』


Ratio【中佐。いい加減にしてください。】


カルディ

『寝てるわよ』

『Ratio。アナタも休んだらどう?』


Ratio【ですが…。通信が止まりません。】


カルディ

『誰から?』


Ratio【南戸大佐からです。】


カルディ

『私から折り返すわ。切っていいわよ』


Ratio【了解。】


そっと近寄る。


白衣を、

中佐の、

肩へ掛けた。


カルディ

『あら、おじいちゃん。どうしたの?』

『中佐ならおねんねしてるわよお』


南戸

[そうか、研究室かい?]


カルディ

『御名答。コーヒー用意して待ってるわ』


南戸

[ありがたい。]


通信が切れる。


カルディは、

直樹と中佐の、

寝顔を、見つめる。


優しい表情で、

微笑んだ。


---

---


What is contact...?

Touching.

A challenge for living beings.


We…

To keep in touch for the rest of my life.


---

---


Dovira【ねえ、マヤ。】

Naparnik【どうせ、ろくでもないことですよ。ほっとけ。】


真彩

『なんか、ナパル口調変わってきてない?』


Naparnik【そんなことないですよ。】


Dovira【本気で無視しないでください!!】


Naparnik【さっきの人工衛星(デブリ)SNSで拡散されてますよ。】


Dovira【ああああ!!それ!私が言おうとしたのに!!】


真彩

『お前ら、うるさいって』


ラファルサ

『くだらない』


口元は、

緩んでいた。


夜空を、

見上げる2人。


月明かりが

2つの影が、

雲へと投影した。


Naparnik【通信を受信】


カルディ

[2人とも帰ってらっしゃい。大佐が泣いてるわよ。]


南戸

[誰が泣いてるって!]


カルディ

[しー。もう、中佐と直樹くん起きちゃう。]


南戸

[実行犯を捕らえた。]

[安心して帰ってきなさい。これは、上官命令だ。]


『『了解。』』


Naparnik【通信終了。では、奴を絞めましょう。】


真彩

『言葉悪!』


Dovira【先輩カッコイイです!】


ラファルサ

『騒がしい…』


真彩は、

少佐を覗き込んだ。


首を、

傾げる。


真彩

『先輩、どうしたんです?』


視線が、

静かに重なる。


ラファルサ

『いや…別に』

『帰還する。置いてくぞ』


そう、

言いいつつ、

真彩の手を掴む。


音もなく、

呼吸さえも残さず、姿を消した。


---

---


This legend became forever etched into my young mind.

It became my reason for living.


I…

It wasn’t that I disliked my father.

I was afraid of reality.

The truth… squeezed my heart.


Even so, right now.

I am accessing this from the base.

Because the hero I look up to is my family.


Next time

――Reunion

ありがとう。

――ここまで、読んでくれて。

本当に、嬉しいです。

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