wW-6x Strong yet gentle
……。
どうやら、
作者は、
エネルギーを、
使い果たした様子。
目を、
開けた。
いつもの、
リビングだった。
ゆっくり、
ラファルサを見上げた。
手が、
離れる。
ラファルサは、
ママをソファーに寝かせた。
目頭が、
熱くなる。
直樹
「ママ…」
駆け寄った。
直樹
「起きてよ…」
小さな声で、
話しかけられた。
ラファルサ
「直樹」
涙を、
拭きながら。
返事をする。
直樹
「なに?」
ラファルサ
「袋はどうした」
そう言われ、ハッとした。
直樹
「落としてきちゃった…」
涙が溢れる。
ラファルサは、
ゆっくり、
僕に屈んだ。
ラファルサは
何も言わずに、
僕を優しく包み込んだ。
温かい。
…。
泣いた。
涙が止まらなかった。
背中を、
擦ってくれた。
パパより、
体は大きい。
優しいのは、
パパと同じだった。
その後のこと、
覚えていないんだ。
僕は、
僕の部屋で、
僕の布団で寝ていたんだ。
隣には、ママ。
寝息を立てていた。
僕は、
体を起こした。
直樹
「ラファにぃ?」
ラファルサを探した。
――カチャン
キッチンから音がした。
そっと、
近づいた。
直樹
「ラファにぃ何してるの?」
首を、
傾げた。
ラファルサ
「おはよう。…食うか?」
手には、
不格好なおにぎり。
ぐぅ…
思わず、
お腹を、
押さえた。
直樹
「具は何?」
小さく微笑む。
ラファルサ
「……忘れてた」
気まずそう。
直樹
「あははっ」
笑った。
不安が、
吹き飛ぶかと思った。
だけど、
意図せず。
涙が溢れてきた。
直樹
「パパ…」
その場で、
床に座り込んだ。
ラファルサは、
おにぎりを皿へ置いた。
手を洗い、
近づいてきた。
ゆっくり、
屈み込んだ。
何も、
言わない。
一言も…。
静かに、
抱きしめられた。
直樹
「ママ起きるかな?」
ラファルサ
「ああ…」
即答だった。
何が根拠で、
言っているのだろうか。
不思議な力が、
教えてくれているのだろうか。
僕にも、
その力があれば…。
ラファルサ
「少しでも食べろ」
そう言って、
キッチンの、
奥へ離れて行った。
「まあ!ヒドイ、可哀想に…」
背後から、
声が聞こえた。
直樹
「おねぇちゃん?」
おネエさんは、
僕に苦笑いした。
カルディ
「直樹くん…」
直樹
「ママを助けて!!」
なぜか、
おネエさんに、
助けを求めていた。
カルディ
「おねぇさんに任せて!」
優しく、
僕へ微笑んでくれた。
僕は、
おネエさんに、
駆け寄っていた。
ラファルサ
「直樹。おにぎり」
声を、
掛けられた。
テーブルに、
海苔で巻かれたおにぎり。
ラファルサ
「ほら、食べろ。元気でないぞ」
カルディ
「直樹くんが倒れたら、おねぇさん泣いちゃうわ」
何も言えず、
テーブルへ歩み寄った。
僕が、
倒れたら、
ママとパパが悲しむ。
僕は…。
二人は、
ママを、
囲むように屈み込む。
一切、
何も喋らない。
僕が、
喋らない限り、
ずぅーと、静かだった。
時計の、
秒針だけが、
部屋の音だった。
僕は、
近づけずにいた。
怖かった。
直視できなかった。
「近い…」
あ…。
椅子から降りる。
3人の元へ駆け寄る。
ママへ、
声を掛けた。
直樹
「ママ!!!」
真彩
「直樹」
ママの手が、
僕の涙を拭く。
我慢できず。
声を上げて泣いた。
強く、
ママに、
抱きついた。
ママは、
僕の背中を、
撫でてくれた。
真彩
「直樹、頑張ったね」
優しい声。
ママの声が、
僕の希望になった。
直樹
「ママも…」
「…頑張ったもん」
顔を、
すり寄せる。
真彩
「くすぐったい」
「よいっしょ…」
ママは、
僕を抱いたまま、体を起こした。
真彩
「直樹大きくなったなぁ」
優しく、
頭を撫でてくる。
僕は…。
ママと、
ラファにぃと、
おねぇさんの前で、寝てしまいました。
今日は、
勘弁してくれ…。
最後まで、読んで頂き、ありがとうございます。




