wW-20 Contributors
推理しだすAI。
その敵とは…
真彩
「誰?」
【待って!】
《どうした》
【声が似ているだけでなく。端末通信は確かに"ここ"だった。】
《で?》
【恐らく、大佐の端末は"ここ"にある。私はこう、考察したわ。】
【大佐は…】
《大佐は…?》
唾を飲む。
【大佐は、何者かに殺害されています。】
『勝手に殺すんじゃない!』
真彩
「あっ…南戸大佐の声だ」
『しまったっ…』
《ドヴィラ?》
【はいっ!】
《楽しそうだな…お前》
【反論できないくらい、楽しいですっ!】
《カワイイかよ。ドヴィラ、電気つけて》
【はーい。】
――カッ
足元に、
4人の遺体。
目の前に、
南戸大佐が立っていた。
真彩
『待ってました!って顔してますよ?』
南戸
『さて、どうかな?』
真彩
『このご遺体どうしたらいいの?』
南戸
『処理班に頼むのだよ』
「キミは、あいつのところへ、行ってやってくれないか?」
真彩
「あいつ?」
南戸
『不器用なやつでな…』
【了解しました!】
《何が!?》
視野が歪む。
《ん?ドヴィ…》
一瞬で転送。
《…ラ。………ああ…》
目の前。
…互角で、
格闘している。
《ずっと続けてんのか?あれ…》
鈍い打撃音。
スパコンに…
当たらない。
当たらせない。
…………。
そっと、
スパコンをノックしてみた。
――ゾゾゾッ
《視線を感じる》
《殺気だ》
《これは…少佐の…》
唾を飲む。
視線を合わせ……られない。
《あれ?》
《敵が怯んでる?》
《あれだけ互角だったのに》
ラファルサ
「……はっ!!」
敵
「ぐはっ!!!」
《巨体が》
《こっちへ》
《飛んで……飛んで?!》
《くる!!?》
真彩
「ヒィ!!」
――ドザーァァン!!
当たらなかった。
真彩
「えっ」
背後にぬくもり。
肩が上下に、
荒い呼吸。
真彩
「ありがとうございます」
ラファルサ
『礼はいらない』
真彩
『離してもらえます?』
ラファルサ
『まだ、終わっていない』
ボロボロの体で、
まだ、やる気なのだろうか…
無謀だ。
《ドヴィラ!》
【わかってますって。任せて!】
視界が歪む。
《また暗いっ!》
『おかえり。連れてきてくれたんだね』
一拍
『キミならそうしてくれると信じていたよ』
――カッ
《眩しい》
ラファルサ
「……っ…」
真彩
『え??』
ずらっ……
《医療班?》
《え???》
【大佐やりましたよ!!偉いですか??】
南戸
『偉い偉い。仕上げ頼めるかい?』
【はいっ!】
【マヤ。少佐を逃さないように抱いてくれる?】
《は??》
立ち直す。
向き合う。
視線だけが合う。
真彩
『ん?どうしたんです?』
ラファルサ
『…………』
への字口。
顔色が青白い。
真彩
「大丈夫ですか?」
《震えてね?》
――ガッ!
震える体で、
抱きつく。
【いけませんよ少佐。ただのチップ交換で逃げないでください。】
きつく、
抱きついてくる。
真彩
「そっ!そんんなあにっ嫌なの?!」
ラファルサ
「長年の相棒を最新式と取り替えるなんぞっ…」
南戸
「諦めなさいラファルサ。お前も適合者なんだ。頼むよ」
《…ああ。私を利用したと…》
ラファルサ
「嫌ですっ」
《勘弁してくれ…》
おい、
抱きつくな。
お前…、
ギャップがすごいんだよ。




