wW-13 I've had enough
ドアが温い。
だって、
そこにいたから。
ドア越しに、
温度が感じた。
振り向く。
背を向けて、
もたれ掛かっていた。
真彩
『そんなに、困らせることだった?』
ラファルサ
『………軍事機密だ。一般人に話す…だと?』
…………。
真彩
『ここにいてはいけないんだろ?』
…………。
ドア越しに、
額を触れさせた。
ラファルサ
『……やめてくれ』
視界から消えた。
ラファルサ…
「うわ!!」
夫の叫び声。
直樹
「虫!?」
殺虫剤片手に、
パパの部屋へ駆けてった。
自分も、
駆けつけた。
目を見開いた。
――そこに居たのは。
ラファルサ少佐。
夫
「貴方は、誰ですか?!」
殺虫剤片手に、
立ち尽くす息子。
息子に、
視線を向け
ひとこと。
ラファルサ
「それをしまえ」
直樹
「不審者!!」
寧ろ、
殺虫剤を構える。
真彩
『害虫だってよ』
ラファルサ
『誰が害虫だ!』
眉を引きつらせる。
思わず、
笑い出す真彩。
不快そうな顔。
ラファルサ
『再確認する。ここで……』
音が、
歪んだ。
【Ping不安定。同期率低下。】
【……待て!そんな……。マヤ!】
真彩
「死ぬのか?」
崩れ落ちる。
夫
「真彩!!」
ラファルサは
咄嗟に抱き抱えた。
直樹
「ママ!?」
ラファルサ
「…もう、限界だ」
夫へ振り向く。
ラファルサ
「猶予がない」
夫
「何の話だ!」
ラファルサ
「……すまない」
息子と夫の前から
姿を消した。
俺は、
守りたかった。
あいつが、
昔の自分の様だったから…。




