キマグレ②!
次に目が覚めたら知らない街の中に立っていた。
辺りに人はいない・・・けれど、違和感はそれだけではないらしかった。
並ぶ家々は中世どこぞの様な感じのデザイン、そして今は夜らしく暗い・・・無人の街が無駄に恐ろしい。
ワタシは街を出た・・・・
暫く行くと深い森があった。
これまた薄気味悪いもりだとは思うが、進まなければ何もないだろう・・・・探検って結構好きな方だしね?
「あ・・・この格好は不味いよね・・・」
ふと思い出した。
今のワタシの格好だ・・・黒ワイシャツに黒チェックの膝丈上スカート、黒いショートブーツ、下校中だったからねぇ。
町並みをみたかぎりじゃぁ、服装もそれなりなのだろうか・・・とりあえずマントでも被っておけばいいよね
自分でもどうかと思うけどしょうがないじゃないか・・・・
(えー・・・と、イメージすればだいたいのことは出来ると言っていたね?)
シスの言葉を頼りにフード付きのローブをイメージし、手のひらを自分に向けてみる。
「へぇ・・・すごいな。」
次の瞬間、思わず感嘆の声をあげた。
ワタシは闇色のローブをまとっていたのだ・・・中の服は変えていないけど、まぁ見えないしいいだろう。
面白くなりそうなこと・・・・そうだな・・・
性別、偽ってみようかな、ワタシ声だけでならどっちかわかんないし、その方が面白そうだしね。
そんなことを考えていたら、遠くから悲鳴っぽい声が聞こえた・・・
フードを深く被り、そちらの方へ急ぐ。
声の主は化け物に襲われていた。