隠された異能力
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黒崎の作戦……
「詳しい内容は分からなわ、 けど黒崎は何かを企んでいるって事しか私たちも知らないわよ」
「黒崎か…… 確かにあのガキなら考えられるなぁ」
「どういう意味なのかしら?」
「アイツの過去はあらかた調べてある、 黒崎は正真正銘のクソ野郎だ」
「黒崎君の過去について詳しく聞いてもいいですか?」
「ああ、教えてやるよ、 教えなかったら何されるか分かったもんじゃねーしな」
「流石は先生! 話が早くて助かります!」
嬉しそうに微笑む月影に先生は小さくため息を吐いてから、 話を始めた。
「黒崎は、異能力に目覚めるより前に、大量の事件に巻き込まれている経歴を持っている…」
「巻き込まれた?」
「あぁ、 たった1年間で5名の生徒が死んでいる、 場所も日時も全てバラバラ、 そして5名の唯一の共通点は、黒崎が友人だったって事だけだ」
「怪しいっちゃ怪しいけど…… 」
「全く証拠もない、 むしろ黒崎には、どの事件に関してもアリバイがあった」
「なら別にクソ野郎かどうかなんて分からないんじゃ?」
「証拠が掴めなかったのは当時のことだ、 黒崎は言葉巧みに人を操っていた」
────── !?
「操るって…… ?」
俺が尋ねても先生は首を横に振った。
「詳しくは知らねーよ、 異能力ではないと思うが、 アイツに一種の才能があるんだろうな」
「才能、ですか…… 」
「恐らくな、 それで、お前たちに頼みがある」
「頼みですか?」
「あぁ、黒崎の異能力はどう言ったものか探って欲しい」
「それなら、 自己紹介の時に話してたわよ」
月影がそう答えると、先生は驚いた様子だった。
「そっか、 その時まだ先生はいなかったもんね」
「すまない、 なんて言っていたか教えてもらえるか?」
「たしか、触れた物体を消す能力だって言っていたわね、 本当かは見たことがないから知らないけど」
「自分で最強とか色々言ってたよね」
月影や霧雨の話を聞いて、先生は何かを考えているような感じだった。
「後、 先生が担任になる前に死んじゃったクラスメイトが1人いるんだけど、 その子はどんな異能力を持っているか分かるって能力だったんだけど、 色々あって殺されちゃったりしたのよ」
────── !!
「そいつの名前は?」
「堀内和樹くん」
────── !!!
そして、 俺はその時の出来事を全て先生へ話した。
「なるほどな… おおよその事は理解した、 黒崎は何かを悟られたくなかったって所か…. 」
「じゃ、 そろそろ先生も忙しいだろうし僕は…… 」
「そんなことねーよ、 なに帰ろうとしてんだ?」
「いや、 その…… えっと… 」
そりゃそうだろ! 普通に厄介ごとに巻き込まれそうな予感しかしねーもん!!
「最初に言ったように、 お前らには黒崎の異能力について詳しく調べて欲しい」
「え? 調べるって言われても……」
「報酬は約束してやる」
先生が言うセリフじゃねーだろ全く……
けど、 悪い話ではない気がするんだよな…
「変態、 頑張りなさい」
「ちょ! 皆んなで調べるんじゃ!?」
「は? めんどくい、 そう言うのアンタ得意でしょ」
「いや、得意じゃないんですけど…… 」
「そうなの? なら良い勉強になるわね、 頑張りなさい」
「は、 はい…… 」
くっそ…… これ以上、コイツに何言っても通じないだろう
ここは素直に引き受けるしかないのが辛い……
今度、 絶対に酷い目に合わせてやろうと、俺は心に誓った。




