リーダーの仕事
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宮森が教室に戻ると、 すでに全員が椅子を円にして座っていた。
「さて、作戦会議を始めようか」
宮森がそう言い放ち、席に座った瞬間、 教室の扉や窓が全て壁で塞がれた。
「一様、 念のためです。 教師も信用できませんので」
警戒した様子でそう言い放つのは、腰まで伸びる銀色の髪をした美女
白銀優菜だ。
疑り深い性格、 いや、 用心深いと言っても良い、
彼女はいつも警戒を緩めない。
彼女の異能力、 『迷宮』は、
建物内の地形や構造を自由に変えられると言う、 戦闘型とは言えないが、 目を引く力を持っている。
「了解してるよ、 優菜!」
宮森にニコりと笑う。
「いちいち面倒くせーな全く、 お前はビビリすぎなんだよ」
そんな会話に首を突っ込む男、
金剛徹
彼の能力は『強度操作』
触れた物の強度を自由に操作できる。
自信家で少し傲慢な態度を取るから少しムカつくけど、 多分根はいい奴だと思う。分かんないけど
「そんな事しなくても、 誰も襲ってこねーって」
「馴れ馴れしく話しかけないで、 バカが感染る」
「うつらねーーーよ!」
この2人はいつもこんな感じだ。
「まあまあ、 2人とも、 仲良くしましょうよ」
そして、 決まって間に入ってくれるのが、
高野芽衣ちゃんだ。
真面目で物事をはっきりと言う性格の女の子
異能力は『不食』
1ヶ月間は飲まず食わずでいられる。
一見、 戦闘向きの能力じゃないと考えるけど、 高野ちゃんが使うと……
「いつも私が止めに入っていますが、 コレもリーダーである宮森さんが本来やるべき事ですよ」
で、 最後に私がいつも怒られる……
「ごめん、 ごめん、 こういうのはすぐ、 面倒見の良い高野ちゃんに頼っちゃうんだよ〜」
「そうですか、 早く改善してくださいね」
少し持ち上げたりすれば照れて見逃してくれる様な女の子ではなく、 普通に厳しいのが高野ちゃんだ。
そして
「無駄話は終わりにして、 話を進めよう」
大野木真斗
男の子にしては髪が長いってのが特徴だ。
能力は人形師
人形に自分の意識を憑依させて動かすことができる。
彼はとっても優秀で、 クラス全体をよく把握できている。
「そうだね、 じゃ、 今回の議題だけど、 『3年の霧雨霞を今日殺す』なんだけど、 おっけーかな?」
─────── !!!
そんな突拍子もない発言に皆が唖然とする。
「最高じゃねーかよ、 いつもコソコソ動く事しか指示してこなかったリーダーがそんな事を言い出すとは思わなかったぜ」
いち早く反応したのは、 笑いながら立ち上がった金剛だった。
「何を急に言い出すんですか…… 急にどうされたのですか?」
金剛が立ち上がったのとほぼ同時に、 白銀もまた思わず席を立ち、 問いただした。
── そして、 私は全ての経緯を皆んなに伝えた。
「なるほど、 まんまと1年にやられたと… 」
大野木が、 ハァ〜とため息を漏らす。
「1年は戦凪と俺たちを使って3年と戦わせて、 あわよくば生きてた方を殺そうって事かぁ、 バカみてーなやり方だけど、 戦凪なら十分に引っかかるだろうな」
「バカのくせにまともな考察ね、 私も同意見です、 だから、 私は柚子がその場に行くべきではないと思います」
金剛の話を止めるように、 白銀が話を始めた。
彼女は分かっていた、 ここで金剛が話を進めれば、 戦う選択肢に話が進むからだ。
「けど、 私が行かなかった時点で、 A組は100%戦凪くんを敵に回す事になる……」
そう、 私が来なかった時点で、 彼は激怒すだろう。
そうなった時点で私たちの負けは確定する。
「それは…… 」
白銀もその事は十分に理解はしていた。
「ほんと、 うまくやられたよな」
眉を細める白銀を横目に金剛は笑みを浮かべながら言い放つ。
「待ち合わせ場所に行くかどうかの選択肢は不要だろう」
大野木は冷静に話を進める。
「どう言う意味なんだよ?」
そんな言葉に金剛は首を傾げる。
「簡単な話だ、 1年の考えには穴がある、 それは、 宮森が断る事が前提の作戦だからだ」
────── !!
「別に、 宮森が待ち合わせ場所に現れず、 戦凪が激怒して、 俺たちに攻撃してきても、 3年を戦いに巻き込むことは可能だ、 しかし」
「今後、 1年に有利な方向に進んでしまう」
真剣な表情で宮森が言い放つ。
「あぁ、 だから議題は『1年を上手く利用して、 霧雨霞と戦凪をどう殺すか?』が肝になる」
金剛は大野木の話を聞き、 思わずゴクリッと息を呑んだ。
「あ、あの…… そんな、 いきなり言われても、 心の準備がぁ…… 」
ここで1人の女性が口を開いた。
──────── !!?
皆んなが少し驚いた。
この子が自分から喋るとは思っていなかったからだ。
柳井緑子
内気でいつもビクビクと怯えている泣き虫少女
そんな彼女が自分から口を開いたのだから、 一気に教室は静まりかえった。
「緑子から話すなんて珍しいですね」
少し驚いた様子で白銀が声をかける。
「は、はい…… 私も、 勇気をだして…… その」
「頑張って伝えてくれてありがとう」
白銀は返す言葉を考えて、 少し戸惑っていたが、 宮森はすぐに感謝を伝えた。
けど、 これで分かったけど、 やっぱり意見は対立するよね。
ここからがリーダーとしての頑張りどころってどこですか…




