作戦START②
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──── 昼休み
俺たちは何事もなく午前中の授業を終え、 お昼休みを迎えた。
「じゃ、 予定通り、 頼むわよ! 霧雨! 」
「任せて、 じゃ、 伝えてくるよ」
俺と月影は霧雨を見送る。
宮森先輩達がいるのは2Fの教室だ。
普通なら授業以外で上の階へ向かうことは、まずありえない。
校内での戦闘が禁止とは言っても、 あまりにもリスクが高いからだ。
しかし、 姿を変えられる霧雨は例外だろう。
─── 霧雨は階段をゆっくりと登り始める。
視界に誰いない事を確認すると、 一瞬で姿を変えた。
2年B組の誰かに。
ツインテールにした茶色い髪、 少し目つきは怖いが、 優しい感じの女の子へ姿を変えた。
入学式である程度の人の顔は見させていただいたので
入学式の座席は、 ステージから見て、 1番前が1年A組、その後ろから1年B組、1年C組、2年A、B、C、3年A、B、Cの12列順 であることは知っている。
だから私が変身したこの女性は、 2年B組の生徒で間違えはない。
けど、 問題はこれからですね……
もし、 この人が死んでいたら、 私は確実に偽物とバレる。
私の異能力は、 あくまで姿を変えるだけ、 記憶やその人の身体能力は真似できない。
仕草や話し方、 全てに気をつけないといけない。
でも今回は、 入学式の際に顔を少し見ただけで、 仕草や話し方なんて、 全く知らない。
他の生徒とは極力喋らないようにしないといけない。
そして、 1番まずいのは、 変身している本人と遭遇してしまうこと。
これだけは避けたい。
「おっ!見つけ! 柳井! さっき宮森が探してたぞ、 教室にいるから来て欲しいってよ」
────── !?
階段を登り切った瞬間、 1人の男が話しかけてきたのだから。
「わかった、 すぐ行くよ」
「伝えたからなぁ〜」
男はそう告げると、 前を歩く友達の方へと走って行った。
ふぅ、 やっぱり緊張しますね。
ですが、 教室にいる事は分かりました。
この人は柳井さんって言うんですね……
ビックリしましたけど、 教室に到着する前に少しでも自分の情報を得られたのは運が良いです。
霧雨は足早に進み、 2年B組に到着した。
「柳井も昼食は済んだ? そろそろミーティング始めようと思うけど」
扉を開けた瞬間、 1人の男が呼びかけた。
宮森の周りに数人の生徒が集まっている。
「宮森さん、 少しお話ししたい事が」
「ん? どうかしたのかな?」
宮森がキョトンっとした顔で首を傾げたが、 教室の外へ出てきてくれた。
霧雨は即座に宮森に接近して、 紙を制服のポケットへ入れた。
「読んでください、 変態さんからの伝言です」
「ん…… あなたは……」
耳元でかすれるような、 か細い声で囁く。
「すみません、 ミーティングの前にお手洗いに行ってきても良いですか?」
「良いよ、 ほんと怖いよ、 こんな便利な能力を持つ生徒が変態君の仲間にいたなんてね」
「驚いてもらって光栄です」
「私にラブレターをくれるのは嬉しいけど、 今度はちゃんと素顔を見せてよ」
「…… そうですね、 では、 私はこれで」
霧雨はラブレターと言う単語に少し驚いた。
しかし、 彼女の表情を見る限り、 無自覚での発言だったのだろう。
霧雨はそう告げると、 足早に去っていった。
「面白い子だね、 さて、 熱烈なラブレターを拝見させてもらいますかね」
宮森はクラスメイトである、柳井の姿をした誰かがその場から去ったのを確認した後、 ポケットから手紙を取り出した。
────── !!!
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宮森先輩へ
今日、 戦凪先輩を誘導して、3年C組と戦わせる作戦を決行します。
ステップ1:戦凪先輩の下駄箱に宮森先輩宛のラブレターを入れる。
ステップ2:放課後に校舎裏に呼び出しているので、上手く誘導してもらう。(17時30分校舎裏です♡)
ステップ3:3年生と戦凪先輩が戦い、 生き残った方を襲う。
あわよくば宮森先輩達もまとめて殺す。
簡単な流れを説明させて頂きました!
宮森先輩ガンバレ!
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宮森は渡された手紙を読み進めていく事に、 かぁぁっと顔が真っ赤なリンゴの様に赤面していく。
「───── 何よコレ!!! 」
宮森は突然渡された手紙の内容に混乱した。




