黒崎
ぜひ読んでみてください!
良ければブックマークもお願いします。
俺はようやくラブレターを書き終えた。
読み返すのはやめよう。
スゲー恥ずかしいし、 すげーバカらしいからな。
「よし、 後はこの手紙を下駄箱に入れるだけだ」
「そうね、 アンタの書いた、このキモい手紙を入れるだけ」
「キモいとか言うなよ! 結構頑張って書いたんだから!」
「は? きも、 それと、 この手紙の事は宮森先輩には秘密で行くわよ」
「まぁ…… そうだよなぁ」
「絶対に! 下駄箱に入ってから教えてあげるのよ!」
うっわぁ…… スゲーたち悪い
このラブレターの差出人の名前、宮森先輩なんだよ
当然、 提案してきたのは月影だ。
俺は書きたくなかったよ、本当に、うん、 でもそんな事言ったら月影に何されるか、 分かったもんじゃないから……
すみません、宮森先輩。
「2人とも、 そろそろ学校行く時間だよ」
身支度を済ませた霧雨がやって来た。
「そうね、 早く学校へ向かうわよ!」
「は、はい… 」
俺たちは店を出た。
そんなタイミングで俺たちを待っていた男がいた。
「おはよう、 今日は良い天気やな」
黒崎十夜
細い目に関西弁、 まるで狐のような男だ。
「おはよう、 黒崎くん、 偶然だね」
「偶然ちゃうよ、 君たち出てくんの待ってんよ、 聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと…… ?」
「昨日、 回収出来んかったから、 星宮キラリは、 ちゃんと死んだかなって?」
──────── !!
黒崎の口からとんでもない言葉が放たれた。
なんでそんな事を知っている……
いや、 回収? そもそも、 なんで俺たちがココにいる事を知っているんだよ!
コイツ……
「じゃぁ…… 黒崎くんが星宮キラリさんを殺したの?」
霧雨の質問に、 クスクスと笑いながら質問に答える。
「違う、 ただ僕は、 星宮キラリを狙って動いてただけやね」
表情を一切変えない黒崎の思考は全く読めない。
「なんで、 私たちがこの店に居る事を知ってたのかしら?」
月影がムッとした表情で問い詰める。
「いや〜、 そんな怖い顔しなくても、 僕らはクラスめいとやろ」
「信用できないのよ、 アンタ、 狐みたいな顔してるし」
───────── !!
言いやがった! 月影のやつ、 思っていても口に出しちゃいけない事もあるだろ!
「酷い言われようやな、 人を見た目で判断するんは良くない」
「は? なら答えないさい、 なんでこの店に私たちがいる事を知ってたのか?」
「そりゃ、 星宮キラリの住むマンションから出てくる男の後を付けたからやな」
────────!
先生のことか?
バレてたのか……?
「アンタが星宮キラリを殺したのかしら?」
「まさか、 僕がそんな事できるわけないやろ」
いやいや、 アイツ、 黒崎十夜の異能力は
『破壊』触れた物を全て破壊するチートだって自分で豪語してただろ!!
「アンタ、 自分でチート異能力って豪語してたわよね?」
「よう覚えてるな、 それ覚えてるなら、 僕は透明人間じゃないって分かるやろ?」
─────── !!!
コイツ…… そこまで知ってるのか!?
どこまで知ってるんだ…… これ以上の会話するのは危険だ。
多分、 あの狐野郎は自分の知らない情報を上手いこと俺たちから聞き出そうとしてるんだ。
「その透明人間はアンタの腰巾着の内の1人でいいのかしら?」
「どうやろな」
黒崎はクスクスと笑いながら答える。
「まあ、 どうでもいいわ、 私たちの邪魔をするなら殺すだけだし」
月影は胸を張って言い放ち、 足早に学校へ向かう。
「やっぱ、 月影さんはオモロイわ」
なぜ俺を見て言う……
「琥太郎くん、 今日は荒れるで」
黒崎は俺の耳元でそう囁くと、 クスクスと笑いながら学校とは別方向へと歩いていった。




