団欒
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数分後、 部屋にマスターがやってきた。
マスターと言っても、見た目は普通のオッサンである。
カフェのマスター
どう見ても、裏組織のマスターには見えない。
逆にそれが怖い、
「こんばんは、 先日は武器の購入、ありがとうございます」
「いや! 私が全部払わされたのよ!」
宮森先輩は涙ぐみながら叫んだ。
この人も表情豊かだな……
マスターは椅子に腰をかける。
「話は概ね聞いたよ、 鴉は正体をできるだけ隠したい、なのであなたが殺してください」
「殺すって……? 」
「星宮キラリをだろ、 お前が殺した瞬間を見れば、 鴉の仕業だってバレないし」
「そう言うことです」
マスターはニッコリと微笑む。
そう言うことか…… 結局、 俺の手で……
「分かりました」
きっと今の俺は、 星宮キラリを殺せる。
なんとなく自分の中でわかるんだよ、 俺は冷酷な人間になっている。
甘さが捨てきれない。って話をよく聞くけど、 俺は違う気がする。
理由は分からないど、 そんな気がするんだよ。
俺は死なないが、 このままの状態では、ただの生き地獄だしな。
「この件は門田くんに任せますかね、 私は少し野暮用がありますので、 編成メンバーも門田くんの方でお願いします、では、 私はここで失礼します」
マスターはそう言い残して、 部屋を後にした。
「って、 ことなんで、 ここからは俺が指揮をとらせてもらう」
本当に先生に任せて大丈夫なのだろうか……?
「ま、 お前らが学校行く前に捕まえてやるから安心しろ」
「何かあてがあるのかしら?」
月影の放ったその質問を、待っていましたと言わんばかりに先生は頷いた。
何か言いかけたが、タイミング悪く、先生の携帯から着信が入った。
「よし、 準備も整ったし、 ちょっくら捕まえてきてやるよ」
電話での話の内容は分からなかったが、 準備ができたと言う報告だったようだ。
「相変わらず準備が早いね〜、 私たちはここで恋バナでもしてるよ」
宮森先輩は完全にくつろい様子だ。
「そうかよ、まぁ…… ヤバかったら宮森へ連絡すっから、 そん時は宜しく頼むわ」
「分かってるよ、 後輩ちゃん達の担任なんでしょ、 頼んだよ、先生」
先生は部屋を出てすぐ、 扉の前に止まっている車に乗り込み、 闇の中へ消えた。
「本当に先生に任せて大丈夫なのか?」
「先生が死んだら、 また別の作戦を考えればいいわよ」
「まぁ…… そうだけど、 なんか悪いだろ」
「は? なら、 変態はこのまま寝不足で死にたいわけね」
「死んででも先生頑張って!!!」
ここで月影と対立するわけにもいかないし、全力で月影につく。
「さてと、 先生戻ってくるまで暇だし、 少しお話しでもしようよ」
楽しそうに宮森先輩がそう言い放つ。
「遠慮するわ、 眠くて仕方ないのよ」
「でも寝れないんだよね、 なら、 鴉に協力してくれるみたいだし、 少し話そうよ」
「私から話すことはないわよ」
「別にいいよ、 私から話したいこといっぱいあるし、 変態くんと、ポッチャリな後輩くんも聞いてくれるかな?」
俺と霧雨は眠い状態ではあるが、 特に嫌がる理由もないので、すぐに頷いた。
「聞きたいんだけどさ、 1年B組に君たちA組は勝てると思う?」
「どうでしょうね、 2年B組が死んでなかったって知った今じゃ分からないわ」
「今回殺されたのは全部人形、 もし、 本物の私たちが戦ったとしても勝てなかったよ」
「そう、 なら無理ね」
「悔しいですけど、 俺たちじゃ勝てないと思います」
「僕も2人と同じ意見です」
その言葉を聞いて俺たちは即答した。
勝てない。
今回、 俺たちは1年B組の飯山ペコと3人の生徒を殺した。
けど、 今回は不知火姉弟のお陰で何とかなっただけだ。
2人の実力は確かだが、 それに匹敵するくらい強い生徒もいるだろう。
そんな生徒を相手に俺たちは勝たないといけない。
クラス全員が団結していない今の状況で、 俺たちが勝つことは無理だ。
「けどさ、 私たちがB組と後輩ちゃん達1年A組全員が協力したら、 私は勝てると思うんだよ」
「そんなことできたら良いですけど…… 」
俺は先輩の冗談に苦笑な笑いを混ぜて受け流した。
「案外あるかもね、 それに、 1年B組だって一枚岩とは限らないしさ」
──────── !?
「3年生を倒す前に、 1年B組を何とかしないとね」
「そうですね」
「けど、 これが3年の手引きだったら思いやられるよ」
「先輩、 3年生のリーダーと仲悪そうですもんね」
「私は嫌ってなんてないよ、 一方的に嫌われてるだけだよ」
「何か因縁とかあるんですか?」
「まぁ…… 女王様とは色々とね」




