美食のアイドル
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──── 星宮キラリの乗る車はある場所を目指して走る。
「ところで、 2人を置いていってよかったのですか?」
星宮の隣に座る1人の生徒が話しかける。
「本当は、 時間を置いてから3人で向かうはずだったけど、 思わぬ襲撃があったからね〜、2人なら問題ないと思うけど」
「2人もご一緒なら、 もっと心強かったのですが」
「私だけじゃ不満?」
「いえ、 十分だと思います」
「今日、 2年B組の皆さんを殺す、 予定通りにね⭐︎」
───── 校門前
「『氷剣』、『氷槍』」
「無駄だよ〜」
一瞬で砕かれる。
「鬱陶しいな」
「君の氷なんて、 私から見れば、 どれも、ただのかき氷だね」
「仕方ない」
「次は何をご馳走してくれるのかな!?」
「凍てつけ、『氷結の息吹』」
うっすらと当たりが白い霧に覆われる。
「おっ! また違う技、 けど、 こんな目眩し、 無駄だよ」
──────── !!!
しかし、 飯山ペコには全く効いていない様子だ。
「『霰雲』」
弾丸のような速さで氷のつぶてが放たれる。
「無駄だって、 そろそろ終わりにしようかな、『最後の晩餐』
彼女の持つナイフとフォークがグッと大きく変化した。
形状が変化した訳じゃない。
純粋に、 ナイフとフォークが大きくなったのだ。
ナイフが盾の役割を果たし、 飯山ペコへ放たれた氷のつぶては全て塞がれた。
「終わりだよ」
─────── 「ぐっ!」
フォークが氷馬の左肩を貫いた。
もちろん、 その光景は俺たちの目にも入った。
おいおい嘘だろ…… あんだけ自信満々だったのに……
なにしてんだよ…… 大丈夫なのか?
あっちの姉の方は……
ん!? 誰だアイツら……
桃ヶ崎ユリを守る騎士の様に、 3人の男が立ち塞がっている。
制服着てるし、 あれはウチの生徒か?
「さて、 そろそろ、可哀想なまな板娘を殺すかな」
「言ってくれるじゃない、 灰にしてあげる」
姉の方は弟がやられている様子など一切見てない様子だ。
「最悪だ、 気分が悪い」
「次は、 首を貫くかな!」
氷馬は傷口を凍らせて、 一瞬で止血すると、即座に攻撃を仕掛ける。
「『氷弓』」
「もう見飽きたよ、それ」
しかし、 攻撃はなんなく砕かれ、 氷馬へ迫る。
──────── !!!
「やっとか」
しかし、 飯山ペコの足取りが鈍くなった。
「死ね、 『氷柱の雨』」
名前の通り、 空中から大きな氷柱が何本も降り注ぐ。
「技のバリエーション多くない!? 『完食』」
やはり、 有効打にはなっていない様子だ。
「これで終わりだよ、『暴食』!!」
「ふっ、 『氷剣』』」
氷馬は笑みを浮かべながら、 迎え撃つ。
「そんな脆い剣、 私には効かないよ」
「さっきまではな」
────────!!
氷馬はサッと飯山ペコの後ろに回りると、 肩へ剣を突き刺した。
「ぐぅッ!」
明らかに飯山ペコの動きが鈍い。
「な、 なに、 を、 したの、 かな?」
「氷結の息吹、 お前の体内が凍ったんだよ」
「あ、 ぁ、 ぁ、さっきの、 霧…… 」
肺が凍っている。 息をするのがつらい。
徐々に冷気を増していたって訳か……
相手の技量をみややまっていた。
ほんと、 恐ろしい能力だよ
アイドルの死因が凍死か〜
まぁ〜 この殺し合いの中なら、 マシな方だよね
「お前はもう助からない、 早く死ね」
「…… 」
ほんと、 死にかけの人間に、 早く死ねとか、 デリカシーがなさすぎるよ……
でも、 もう助からないのも事実、 けど、 ただで死ぬ気もない。
私にできる事。
このままじゃ、 ユリちゃんも殺される。
それダメだ、 せめて、 ユリちゃんは……
「『拒食の粉砕』」
─────────── !!!!
赤色に染まった氷が、飯山ペコの腹部を貫いた。
「みちずれ♪」
──── チッ!
赤色ではあるが、 見た目も全て、 先程まで氷馬がくりだした技そのものが放たれた。
「この数はまずい、『氷璧』」
しかし、 壁を貼る氷馬への攻撃は少なく、 放たれた先には
─────── 姉さんッ!!
「 『獄炎』」
迫っていた赤い氷が蒸発した。
「けど、 残念でした」
──────────!!
「も〜〜〜らい、 かな」
腹部にグサリと刃物の突き刺さる音が聞こえた。
足下には血が流れている。
「残念だが、 それじゃ俺は殺せないぞ」
クソが…… 好きなアイドルに腹刺されるとか、 辛すぎんだろ……
やっぱり、 もう一生ファンにはなれないわ……
琥太郎の腹部に、 ユリの持つ短剣が腹部に突き刺さっている。
他の3人の持つ剣も次々に胸へと突き刺さっていく
容赦なさすぎだろ……
けど、 ここで逃すわけには行かないよな。
「俺ごとで構わないッ!! 」
───── んっ!
「すまない、 『獄炎』」
相手が剣を引き抜く前に、萠は即座に決断を下した。
簡単にですが、不知火氷馬の技をまとめました!
・氷槍
氷を槍の様な形状に変化させて放つ技
・氷弓
一度に30、40cmサイズの氷の矢を無数に放つ技
・氷剣
手元に氷の剣を作り出す技、状況に応じて好きな長さの剣を生み出すことができる。
・氷結の息吹
周囲を白い霧で覆う。その中にいる物の体温は時間と共に低下していき、内部から体が凍っていく。
・霰雲
小さな氷のつぶてが弾丸のような速さで放たれる技
・氷柱の雨
空中から3mはある氷柱が10本前後一斉に降り注ぐ
・氷壁
自分の半径6m以内に大きな氷の壁を貼る技
【補足】
氷馬は他にも多く技を持っています。
次回は飯山ペコの異能力についても詳しく説明したいと思います!




