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立ちはだかる親衛隊

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「まぁ〜 歌って、踊って、殺せるアイドルって謳っている訳だけと、 実のところ私、 戦えないんだよね☆」


パチパチの戦いになる流れに見えたが……


しかし、 彼女の言っている事は本当なのな?


戦闘には不向きな能力なのかもしれないが、 彼女の表情から見ても、 焦ってる様子は1ミリもない。


むしろ、 余裕さえ感じられる。


「なら、 なんで逃げないのかしら? 何か秘策でもあるのかしら?」


月影が問いかける。


「それは秘密かな〜!けど、 そろそろお暇させてもらおうかな⭐︎」


だが、 話をにごされてしまった。


厄介な相手なのは確かだ。


ここで殺すべきなんだろうが……


「じゃ! そろそろ帰りまーす! ユリちゃん頼めるぅ?」


星宮はメンバーの桃ヶ崎ユリに確認する。


「OKかな、 後は私たちが引き受けてあげるかな」


彼女はそう言い放つと、 大きく声を張り叫ぶ。


『「この人達が意地悪するの〜! 助けてぇ〜!! 」』


数秒後


その声を聞きつけたかの様に、大勢の人々が向かってくる。


「なんだアイツら…… 」


「ファンの子たちかな」


────── !!!


大勢のファン?の人たちが、どんどと校門前に集まってくる。


そして、 校門の手前に一台の高級車が止まった。


「じゃ! まったねぇ〜⭐︎」


星空キラリはそう言い捨てて、 車へ向かう。


まずい、 ここで逃す訳にはいかない。


「待て!」


「あぁ!? テメェ、 キラリんに舐めた口聞いてんじゃねぇぞ」


ガラの悪い中年オヤジが立ち塞がってきた。


クソが…… この親衛隊どもがじゃまで前に進めねぇ……


「あの女は逃して問題ない」


────── !!!


原木直也(きはらなおや)はそう言い放ち、 俺の前にいたガラの悪いオヤジの顔面をぶん殴った。


「あの女は黒崎さん達で対処するそうだ、 後の2人を確実に殺すぞ」


「 …… 」


さっきまでただ傍観してただけなのに偉そうだな……


だが、 アイツがずっとスマホをいじっていたのは知っている。


多分、 状況を黒崎達に共有してたのだろう。


俺はチラッと月影のご機嫌を伺う。


もちろん、 目の前の敵を黒崎達に譲る形になるのだから、 月影はふてくされている。


俺と目が合うと同時に中指を立ててきやがった。


もっと可愛らしく振る舞って欲しいものだ。


「ただで済むと思うなよォ!」


「ぶっ殺してやるッ!」


「ゴラッ!!」


チンピラ達が木原へ殴りかかる。


「コイツらは俺が相手しよう」


そう言い放ち、 軽々とチンピラ達をのしていく。


それにしても、 数が多すぎる……


2人も戦闘中だし……



───── 「『氷弓(ひょうきゅう)』」


無数の氷の矢が放たれる。


「無駄だよ! 『完食(かんしょく)』!」


放たれる氷の矢を掴み、 口に運ぶ。


そう、 彼女は、 飯山ペコは、 放たれる氷を食べ続けているのだ。


「はい、 ご馳走さまでしたー!」


「死ね」


「女の子にそんな事言うなんて最低だよ、 私悲しいよ〜」


「『氷剣(ひょうけん)』」


名前どおり、 氷で作られた刀で斬りかかる。


「じゃ、 私もそろそろ反撃するかな〜♪」


右手にナイフ、 左手にフォーク


彼女の両手に銀色に光るナイフとフォークが現れる。


「『暴食(ぼうしょく)』荒れ狂え〜♪」


右手に持つナイフを振りかざした瞬間、 氷馬の持つ氷の剣が一瞬で砕け散った。


「めんどいな、 さっさと死ね」


「褒め言葉として受け取っておくね」



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