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初陣。

是非読んでみてください!

良ければブックマーク等もお願いします。

「店内には居ないって、 2人とも出口を見張ってる」


頭の中に宮森先輩が呼びかけてくる。


戦闘向きの能力ではないが、 サポーターとして見れば、 これほど便利な能力はなかなか無いだろう。


そして、 人形を使っての相手を監視できる大野木(おおのき)先輩。


自分たちの安全を確保しつつ相手の情報を把握して、 それを即座に共有できる。


とんでもなく相性のいい能力だ。


「聞こえてるかしら?」


「 ────── 」


「やっぱりね」


先頭を歩いていた月影が立ち止まる。


「どうしたんだよ?」


意思疎通(いしそつう)は脳内で会話する異能力、 口に出して喋っている内容は聞こえないのよ」


アホなくせに妙に鋭いんだよな……


宮森先輩の異能力、『 意思疎通(いしそつう)』は言葉に出さなくても会話ができる能力。


発動条件は話す相手に直接触ること。


頭の中で考えている事がすべてダダ漏れって訳ではない。


話したい内容を話したい相手に話しかけると通じる。


さっき試しに、 他のクラスメイトに脳内で話しかけてみたけど、 全く意味がなかった。


つまり、 宮森先輩が俺たち以外のクラスメイトに触っていないからだ。


解除の方法は多分…… もう一回触る、とかだろう。


「能力を解除させる時に殺すって考えですね!」


霧雨がハッとした表情で確認する。


「さすが(かおる)ちゃん! その通りよ!」


かぁぁ…と赤くなっている霧雨。


はぁぁ…… この姿で赤面されてもな。


変身能力が憎い。


俺は美少女薫ちゃんの赤面顔ではなく、 おデブ男子の薫ちゃんの赤面顔を……


で、 月影はなんだそのドヤ顔……偉そうに


けど、 なんやかんやで可愛い……


黙っていれば本当に美少女なのに。


人って怖い。


「じゃ、ここからは変態、 アンタが前よ」


「ですよね……」


分かっていた事だが、 足が震えてきた。


足の震えをぐっとこらえながら前へ進む。


「で、出るぞ……」


(気をつけてね後輩くん、 私たちも相手の能力は把握できてない)


3年の異能力はある程度バレてるものだと思っていだが……


先輩たちも知らないのか……


相手の能力が分かっていれば対策を立てられるのに。


だが、 相手は2人と分かっている。


こっちは5人もいるんだ。


・・・


俺は5人の能力を再確認する。


月影の異能力は身体強化、 名前通りで身体能力を強化させる能力。


だが、 強化した箇所への負担が大きく、 月影本人に連発させることは難しい。


霧雨の異能力は変身、 実際に自分の目で見た事のある人の姿に変身できる能力。


だが、 その人物の記憶や能力はコピーできない。


宮森先輩の異能は意思疎通、 声に出さずに会話ができる能力。


大野木先輩の異能力は人形師(ドールマスター)

人形に自分の意思を乗せて自由に動かせる能力。


そして俺の能力は不死身。


…………


「あれ? まともな戦闘員がいないんだけど!!」


俺の声とともに自動ドアの扉が開いた。


早まった……。


「身体強化、 全身」


月影がおれの背中にポンッと触れて呟く。


「えっ……!?」


「安心しなさい、 これなら勝てるわ」


その自身溢れる言葉に俺はちょっぴり安心した。


「任せてくれ!」


「変態のくせに生意気」


「 ──────── 」


月影との会話が止まる。



「おっ! やっとお出ましだぜ」


「見ればわかる」


車止め用の逆U字型のポールに座っている男が指をさして笑っている。


一方、 その横に立っている長髪の男はかなり冷静な様子だ。


足元には縦長の木箱が置かれている。


(この2人が異能力者ですよね? 先輩……)


(ええ、 その2人で間違えないね)


「やっぱ、 千里眼ってやつは便利だな」


「知っている」


(千里眼って何の話だよ?)


(知らないわよ、 アンタたちは知ってんじゃないのかしら?)


(千里眼、 3年C組のクラスリーダーの異能力だよ、 詳しい能力は分からないけど、 異能力者なのか見分ける事のできる眼だとか)


(知ってたなら、早く教えて起きなさいよ)


月影がプンプンとご立腹の様子だ。


(ごめん、ごめん、 この店に居るってバレてたから、その説明を省略しちゃったんだよ)


(罰として、 後で殺すわ)


さっき普通に、 この後に先輩を殺すって言ってただろ……。


(ごめんって、 今度ご飯奢るから許してくれって)


(フンッ!)


宮森先輩もだいぶ月影の扱い方を理解したようだな。


こいつは頭はキレるがアホである。


「3人だけか…… まだ店の中に数人潜んでんだろ?」


「とりあえず、 3人殺そう」


そう言い放つと、 長髪の男が足元にある木箱の箱を開ける。


「 ──────── !」


白い布で巻かれているが、 あの長さにあの形状。


あれは刀で間違えない。


(刀です、 相手は刀を使おうとしています!)


(落ち着くんだ後輩くん、 刀を使おうとしている。 まだ刀を使っていない今なら殺せる)


(地面を強く蹴り込みなさい、 変態!)


先輩の言う通り、 まだアイツは刀に巻かれた布を解いてる最中だ。


刀をまだ使ってはない。


先手必勝だ、 油断しすぎなんだよ!


まず最初にここで、 確実に1人殺す。


月影に言われた通りに琥太郎は力一杯に地面を蹴り込んだ。


その瞬間、 俺は驚いた。


その速度は桁違いであった。


「人のだせる速度じゃねーだろ……」


「そうかい? 君も速かったよ」


長髪の男は、 俺に見向きもせずにボソッと呟く。



─── 数秒後、 俺の腕が地面に落ちた。


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