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私の事は気にせず先に行くんだ!

辻褄があってるか確認を取るために前の書いたのを読むんですがどれに何を書いたのかだんだん思い出せなくなってきました←

片瀬君が急にヤキモチ妬くとか言い出してからというもの頭の中はそればかりがよぎる。

なんで急にヤキモチ妬くとか言い始めたの本当…。そもそも私と片瀬君は恋愛に発展する要素何もないよなー。席が前後ろで自己紹介の時に爆笑されてその夜学校でバッタリから仲良くなった感じだったような。というかよく考えてみたら自分と仲がいい子が他の人と仲良くしてたらヤキモチ妬くとかよくあることじゃないか!私も前世でも友達少なくて私の知らないところで友達が知らない子と友達になったりしてたらちょっとショックだったりしたもんなー。なーんだ。片瀬君もそういうタイプなのかー!これなら納得だ。なんというか、考え損だったわー。


「柚木ちゃん、なんかめっちゃ晴れ晴れとした顔したけどどしたん?」


自分の中で納得のいく考えに辿り着いたと同時に片瀬君が話しかけてきた。


「自分の中でもやもやしてたものが解決したから今心の中が透き通ってるんだよー!」


主にあなたの事でしたけどね。


「そうなんやー。そういや柚木ちゃんなんも用意してへんけど生徒会室行かへんの?帰るならそれはそれで俺が柚木ちゃん送ってけるから役得やけど…」


最後の方はボソボソ言っててよく聞こえなかったけど私がもんもんとしている間に授業が終わっていたらしい。全く気づかなかった…。副会長を待たせて不機嫌になられのも怖いからさっさと用意しよう。


「生徒会室行く行く!私片付けとかあるし片瀬君は雫ちゃんと先行っててー」


今日はいつもより荷物が多いから詰め込むのに時間がかかりそうだ。


「え!あー、待つよ?」


片瀬君は何か気まずそうだ。雫ちゃんと喧嘩でもしたのかな?


「あー、ほら!さっきみたいなことあるかもやし!」


あぁ、さっきの事を気にしてくれてたのか。お主優しいのう。


「んー、でもさっき来たばっかりで帰ってったのもみたし今日はもう何もないんじゃないかな?それよりも早く行かないと副会長に怒られちゃうよ?」


片瀬君まであの鬼の副会長の餌食になったらかわいそうだ。


「副会長さんは常に怒ってるから大丈夫やで?なんていうか少し慣れた」


片瀬君もよく怒られてるから耐性ついてきたのか!怖いのも慣れれば少しだけになるものよね。


「でもやっぱり待たせるのは悪いから先行ってて…」


「…なに?柚木ちゃん俺と一緒なんいやなん?」


ぎくっとしてしまった。

正直なところ毎回思うけど生徒がメンバーみたいなイケメンと一緒にいると目立つんだよ…。悪い意味で。しかも今クラスでは多分私と片瀬君がいい雰囲気みたいな噂たってるから一緒に教室出たとなると「やっぱり…」みたいになるんだよー!さっきみたら雫ちゃんはもう既にいないし!


「そ、そんなことないよ?本当に待たせるのが申し訳ないだけ!」


むーっとした顔でしばらく私のことを見つめた後はーっとため息をついた。ため息をつきたいのはこっちの方だ。


「わかった。でもまたなんかあったら次からは教室移動する時も休み時間も一緒にいるようにするから覚悟しときぃ」


なんだとー!!それは何が何で何も起こさないようにしないと!怪しいのを見たら全力で逃げよう…。というか片瀬君めんどくさい。


「じゃあ俺は先に行ってるから。また後でなー」


「うん、また後でー」


片瀬君が教室を出て行くをしっかり見てからため息をついた。

片瀬君前からめんどくさかったけどもっとめんどくさくなってない?気のせい?

荷物をしまう手も心なしかいつもより重い。でも早くしないと副会長様に怒られる…!

しまうやる気が出ないけども頑張って荷物をしまい教室の扉へ向かうと黄色い声が聞こえてきた。

なんだろう、嫌な予感が…。

そろぉっと顔をのぞかせてみるとそこにはさっき生徒会室に向かったはずの片瀬君と一条先輩がいた。2人は何かを話しているみたいだけどあまりいい雰囲気とは言えない。周りの女の子にとってはそんなのお構いなしだし、ある一定の層からはまた違った意味でご馳走だろう。

あの2人のところ行きたくないけどあそこ通らないと生徒会室に行けないし…ぐぬぬ。でもあの女の子達の野次馬に紛れて行ったらもしかしたら2人に接触しないていけるんじゃないか?

私は少し淡い期待を込めて作戦を実行することにした。少し背をかがめて女の子達の間を縫うようにして歩く。先輩達はさっきと変わらずよろしくない雰囲気で話していて私に気がついていないみたいだ。やりぃ!

そそくさと通り過ぎようとすると…


「諏訪さん、用意できたんだ。待ってたよ?」


ぎぎぎぎっと音を立てるかの如く振り向くと一条先輩がにっこりと微笑みながら私を見つめていた。笑顔だけど笑顔じゃないです先輩…。

片瀬君も一条先輩が話しかけて私に気づいたみたいで少し驚いたように私を見ている。


「あ、ありがとうございます…」


周りの視線が痛い。特に女の子の。そういうんじゃないんだよおおおおおお!もおおおお!


「類にね、諏訪さんがまだ来ないって聞いたんだけど昼間のことあったでしょ?だから心配で待ってたんだ」


片瀬君と同じこと言ってるし…。


「全然気にしなくてよかったのに…」


「そういうわけにはいかないよ」


一条先輩も面倒臭くなってるよおおおお!


「せやかて俺言うたよな?柚木ちゃんは先に行って欲しいって言ったって」


片瀬君がいつもより低い声で言う。不機嫌な片瀬君ですね。


「うん。それでも僕は待つって言ったよ?」


あぁ、またばちばち火花散ってるよ…。こんなに人が多いところでどんぱちやるとまずい気がする。


「ふ、2人とも!他の人待たせてるし生徒会室に行きましょう!ほら、早く!」


「え、ちょ、柚木ちゃん」


「どうしたの?諏訪さん」


焦る2人の背中を無理やり押しながら私はその場を逃れることにした。

あぁもう!私の平穏はいつやってくるんだ!

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