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責任
「ら〜ら、ララ……」
エリイが震える声で歌い始めた、その途中だった。
頭の奥に、思念が割り込んでくる。
――ラオだった。
『歌で全員を幸せにするとか、そういうのは無しね』
「ラ、ラ〜ら……っ」
歌いながら、エリイの目から涙がこぼれた。汗もこぼれた。
歌い終わった。
勝手に感動して涙ぐむ者もいれば、ぽかんと口を開けたままの者もいる。
ただ緊張して固まっている者も多い。
「え、宴会を開きましょう!」
「宴会……?」 「言い方……」
後方から、老軍師らしき男が恐る恐る進み出る。
「……宴会などしていてよろしいのでしょうか。世界は今、各地で異変が起こっております。休息を……お許しくださるのですか」
エリイは引きつった笑みを浮かべた。
世界の異変の半分は彼女のせいだった。




