12話-5
『………』
「…だけど…私は……私……?」
『アリス?』
「…う、うん何でも無い…
記憶が混乱してるだけ…続けて」
『…No.00コロニーが住めなくなった理由
それは、バイオハザードだ』
「…バイオハザード……」
『…記録上では何処かの研究施設での暴走が原因とされている
…恐らく、事実は違うだろうがな』
「恐らく…違う…?」
『……俺の推測さ
…だが、そのバイオハザード…
人体に何らかの悪影響を及ぼす何かが
俺にも…君にも
身体の中に取り込まれた
死に至る量ではなかったがな
だが…それが…俺と君に後遺症…障害を残した』
「それって…私の…眼…」
『…そう…君は視力障害を
そして、俺は…記憶障害だ』
「…記憶…を…」
『……色んな事を忘れるだろう
そして、いつか…全てを…』
「…そんな…」
『…有栖も…ルイも…ウェンリィも…そして、君もだ、愛璃雛』
「…兄ちゃん!!」
『……それに…肉体への後遺症もある俺は…
余命いくばくも無い…
近い内に全てを忘れ……そして、死ぬだろう』
「そ、そんな…駄目だよ…」
『…事実だよ』
-バフッ-
『…アリス?』
アリスが抱き着いて来た
「……そんなの…そんなの嫌だよ…
私達、双子でしょ?
二人一緒じゃないと嫌だよ…
有青がいなくなったら…私どうすればいいの?
ねぇ…有青…?」
愛璃雛は頬を涙で濡らしていた
俺は…何も答える事が出来なかった
第12話 宿命だとしても




